旧日光街道越ヶ谷宿の老舗うなぎ屋 稲荷屋<埼玉県越谷市>

旧日光街道越ヶ谷宿(こしがやじゅく)の老舗うなぎ屋「稲荷屋」(いなりや)をご紹介します。創業94年。場所は歴史的街並みが残る越ヶ谷宿の一画。住所は埼玉県越谷市越ヶ谷本町3-28。最寄駅は東武伊勢崎線越谷駅東口。名物は、注文を受けてから活きた鰻(うなぎ)をさばいて作るうな重。知る人ぞ知る越谷の隠れた鰻の名店です。

 

稲荷屋の外観

外観 稲荷屋は創業94年といいますからお店ができたのは昭和3年(1928年)。横から見ると木造二階建ての建物は90年余の歴史を感じることができます。お店の正面上の壁には「季節天麩羅蒲焼 稲荷屋」とあります。「割烹 天麩羅 鰻 いなり屋」と書かれた暖簾(のれん)をくぐり、趣のあるガラス戸を開けて店内へ。

店内

店内 店内は昔ながらの中華屋さんというかおそば屋さんという感じ。座敷席とテーブル席があります。上の写真は座敷席。テープル席に案内され、席に座ると、3代目の女将さん(若女将かな?)が、お茶を運んできてくださいました。

メニュー

メニュー メニューは、うな重(3,000円)うな丼(3,000円)天丼(1,100円)上天丼(1,300円)天重(1,500円)天麩羅ライス(1,500円)。税別。おつまみとして、刺身・蒲焼き・お吸い物・天麩羅・酢の物・鯉の洗い・鯉汁・焼き物などがあります。飲み物は、清酒・コーラ・ジュース・ビール。なお仕入れや季節によってはやっていないメニューもあります。注…上記メニューの価格は2017年5月9日現在のものです。

稲荷屋の看板メニュー

稲荷屋の看板メニュー 稲荷屋の看板メニューは鰻の蒲焼き。うな重と、うな丼がありますが、どちらも値段は3,000円。違いは、重箱に入っているか、丼に入っているか、だそうです。「特上」「上」「並」とか、「松」「竹」「梅」などの種類はありません。壁に「当店は活きた“鰻”から調理しています。(彩の国川魚友の会)」と書かれた看板が掛けられていました。

稲荷屋の名物うな重

割り箸とおしぼり 稲荷屋では、注文を受けてから活きたう鰻(うなぎ)をさばいて料理するのが特徴。なので、注文してからうな重またはうな丼ができるまでに30分近くかかります。ちなみにご飯も注文を受けてからそのつど人数分を炊くそうです。今回は、あらかじめ電話で11時に予約をしておいたので、予約時間に合わせてうなぎをさばいておいてもらえたので、席に座ってから7分ほどで、うな重が運ばれてきました。

うな重 うな重が運ばれてきました。お吸い物とお新香もついています。

おしんこ おしんこは、白菜とキュウリに奈良漬け。白菜のお新香とキュウリの漬け物は塩加減が絶妙。家庭ではなかなかこの味は出せません。奈良漬けは風味がよくて歯ごたえが抜群。おしんこだけで白いご飯三杯は食べられそうです。

肝吸い 続いて(上の画像)は肝吸い(きもすい)。うなぎの肝(きも)のほかに、しめじとかいわれ大根が入っています。出汁(だし)もきいています。

象足丼重 そして、こちら(上の写真)が、うな重。漆塗りの象足丼重(ぞうあしどんぶりじゅう)は、うな重の醍醐味です。蓋を開ける瞬間のワクワク感。たまりません。丸い丼だと、この重厚感は出ません。やっぱりうなぎは「うな丼」で食べるよりも「うな重」で食べたほうが味わい深いですね。

うなぎの蒲焼き 象足丼重の蓋を開けると、重箱にぎっしり詰まったうなぎの蒲焼きが。照りもいい感じ。身もくずれていません。老舗の巧みの技が光ります。

稲荷屋のうな重 うなぎの蒲焼きは、皮はカリッと焼かれていて、身はふっくらふわふわ。タレはそんなに甘くありません。蒲焼きのたれが染みこんだご飯はやわらかめで、とても美味しいうな重です。

うな重の完食 あっという間に完食。もうちょっと味わいながら食べればよかったかな。知る人ぞ知る越谷の鰻の名店「稲荷屋」。創業94年の看板に偽りなし。三代目もいい仕事をしています。いつまでも「稲荷屋」の暖簾(のれん)を守ってほしいと思います。そのためにもこれからはちょこちょこ通わないと。

定休日と営業時間

稲荷屋の暖簾 いなり屋の定休日は水曜日。営業時間(暖簾〈のれん〉が出でいる時間)は11時ごろから19時ごろまでですが、状況に応じて閉店時間はまちまちです。仕出しや宴会などが入った場合は、店内営業をお休みしたり、夕方前にお店を閉めてしまうこともありますので、稲荷屋へ行く場合は、電話で営業しているかどうか、確認をしてください。稲荷屋の電話番号は 048-962-2305 です。


稲荷屋に行く場合は電話で予約をしてください。

稲荷屋のうな重(埼玉県越谷市)

稲荷屋では、うなぎは注文を受けてからさばいて料理するので、30分ぐらいかかります。電話で予約をしておけば、来店時間(予約時間)に合わせて鰻(うなぎ)さばいておいてくれるので、それほど待たずに(お店に入って5分から10分ぐらいで)うなぎを食べることができます。

稲荷屋の駐車場

県道52号線(旧日光街道) 稲荷屋には駐車場はありません。車で行く場合は、稲荷屋から30メートルほどのところにある越谷市商工会議所の駐車場(第5越谷商工会議所駐車場)に駐めてください。稲荷屋の横にある駐車場は稲荷屋の駐車場ではありません。駐車厳禁。

越谷市商工会議所の駐車場 越谷市商工会議所の駐車場の場所をカーナビで検索するさいの住所は「埼玉県越谷市越ヶ谷本町8-8」。越ヶ谷本町は「こしがやほんちょう」と読みます。越谷市商工会議所の駐車場は県道52号線(旧日光街道)沿いにあります。

駐車券 越谷市商工会議所(第5駐車場)の駐車料金は60分100円ですが、稲荷屋で1時間サービス券(無料駐車券)がもらえます。

稲荷屋の住所と地図

稲荷屋(暖簾)

稲荷屋(いなりや)の住所は埼玉県越谷市越ヶ谷本町3-28。郵便番号は343-0818。最寄駅は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)越谷駅。越谷駅から稲荷屋への行き方は、越谷駅東口(改札口を出て右)から市役所通りを直進→二つ目の信号(越谷二丁目)を左折→旧日光街道(県道52号線)を進んで三つ目の信号を超え→200メートルほど先の左側。越谷駅東口から徒歩約10分。正確な場所や行き方は下記の地図で確認できます。

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問い合わせ先…いなり屋(TEL)048-962-2305

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