夏休み自由研究のまとめ方<雑草の観察>小学生高学年向き

夏に花を咲かせている雑草を写真に撮って観察。夏休みの自由研究としてまとめてました(小学生の高学年向き)。ヒマワリやアサガオなど誰でも知っている夏の花ではなく、見過ごされがちな雑草をテーマにしているところがポイントです。「雑草の観察」や「草花の観察」というテーマで夏休みの自由研究を考えているお子さまには、まとめ方の参考になるかと思います。丸写ししなければアレンジして使ってもかまいません。

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本記事に掲載している自由研究と注意事項

本記事に掲載している自由研究は「夏の時期に花を咲かせている雑草」についてまとめたものです(小学生の高学年を想定)。埼玉県越谷市にある県民健康福祉村に実際に出向いて観察しました。掲載している写真もすべて県民健康福祉村で撮影したものです。あくまでも夏休み自由研究のまとめ方の実例ですので、そのまま使うのではなく、アレンジして自分の言葉に置き換えるなどして使ってください。丸写しやコピペは厳禁。利用は個人使用に限ります。ブログやホームページに転用したりメルマガやPDFファイルで再利用するのは禁止します。また本記事の写真や画像の無断使用やブログなどでの転用もいっさい禁じます。

1:はじめに

ヒメジョオン

夏休み期間中、7月から8月にかけて、県民健康福祉村で花を咲かせていた雑草を調べました。観察した雑草は10種類。写真撮影には父のデジタルカメラ(ニコン クールピクス P340)を使いました。

2:夏休みに県民健康福祉村で花を咲かせていた雑草

県民健康福祉村

夏休みに県民健康福祉村で花を咲かせていた雑草は10種ありました。①ヘクソカズラ②タケニグサ③カタバミ④シロツメクサ⑤アカツメクサ⑥ヒメジョオン⑦ツユクサ⑧ヒルガオ⑨ノゲシ⑩イヌタデ――。観察した花ごとに写真を撮って、花の名前・名前の由来・花の特徴・花言葉などを調べました。

2-1:ヘクソカズラ

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ(屁糞蔓)。アカネ科。つる性多年草。長さ2センチほどの筒状の白い花。花の先は5枚に分かれています。花の中心部は赤紫色(あかむらさきいろ)。7月から9月にかけて花を咲かせます。葉っぱや茎(くき)をもんで、においをかぐと、とても臭いので「ヘクソカズラ」と名付けられました。「屁」(へ)は「おなら」のことで「糞」(くそ)は「うんこ」のこと。なんとも気の毒な名前です。「蔓」(かずら)とは「つる草」のことをいいます。

ヘクソカズラの別名は「ヤイトバナ」(灸花)。「やいと」(灸)とは「お灸の痕」(おきゅうのあと)のこと。外側が白くて中心が赤紫色という色と形がお灸のあとと似ていることからこの名が付きました。そのほか「サオトメバナ」(早乙女花)とも呼ばれています。「早乙女」(さおとめ)とは、田植えをする未婚の女性のこと。田植えをする女性がかぶる笠(かさ)の形と色合いに似ていることから「サオトメバナ」という名前が付けられました。ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」「誤解を解きたい」など。

2-2:タケニグサ

タケニグサ

タケニグサ(竹似草または竹煮草)。ケシ科の多年草。長さ1センチほどの細長いつぼみのうな形をした白い花。花びらはありません。近づいて花を観察してみると、白いメダカがたくさん泳いでいるように見えました。7月から8月にかけて花を咲かせます。茎(くき)は高さ1メートルから2メートル以上にもなります。

タケニグサの名前の由来は、茎の中が空洞で竹に似ているから「竹似草」、または竹といっしょに煮ると竹が柔らかくなることから「竹煮草」という名前が付きました。そのほか、風に揺られると人がささやくような音がすることから「囁草」(ささやきぐさ)とも呼ばれています。タケニグサの花言葉は「素直」

2-3:カタバミ

カタバミ

カタバミ。漢字では「酢漿草」。「片喰」や「傍食」とも書きます。カタバミ科の多年草。夏を中心に春から秋まで(5月から10月ごろまで)黄色い小さな花を咲かせます。花びらは5枚。花の大きさは1センチほど。晴れた日の昼間は花が咲いていますが、夕方暗くなると花も葉っぱも閉じてしまいます。葉は3枚でハート型。葉っぱはクローバーとよく似ています。

カタバミの名前の由来は、葉や茎をかむと酸っぱいことから「酢漿草」という漢字が当てられました。「酢草」(すぐさ)とも呼ばれます。また、3枚ある葉っぱの片方(かたほう)が食べられたように欠けて見えることから「片喰」や「傍食」という漢字も当てられています。夜になると葉っぱをスズメのように小さくたたむことから「雀の袴」(すずめのはかま)という別名もあります。カタバミの花言葉は「輝く心」

2-4:シロツメクサ

シロツメクサ

シロツメグサ。漢字では「白詰草」と書きます。クローバーとも呼ばれています。マメ科の多年草。春から秋にかけて(5月から9月ごろまで)白い花を咲かせます。ハチの羽根のような形をした1センチぐらいの小さな花が集まって一つの丸いボールのように見えます。葉っぱは3枚ですが、まれに4枚のものもあり「四つ葉のクローバー」と呼ばれています。四つ葉のクローバーは見つけた人に幸せが訪れるという言い伝えは有名。

シロツメグサの由来は、江戸時代に、オランダからガラス製品が箱詰めされて運ばれたさいに、シロツメグサがクッションがわりの詰め物として利用されたことから「白詰草」の名が付きました。シロツメグサの花言葉は「幸運」「約束」「私を思ってください」なと。

2-5:アカツメクサ

アカツメクサ

アカツメクサ。漢字では「赤詰草」。ムラサキツメクサ(紫詰草)やレッドクローバー(赤クローバー)という別名でも呼ばれています。マメ科の多年草。春から夏にかけて(4月から8月ごろまで)ピンク色や淡い紫色の花を咲かせます。ハチの羽根のような小さな花が集まって、一つの丸い玉のように見える花の姿や大きさは、シロツメグサとよく似ています。

もともとはヨーロッパが原産。明治時代に牧草として日本に持ち込まれて野生化したものです。アカツメグサはデンマークでは「国花」(こっか)になっています。アカツメグサの花言葉は「勤勉」(きんべん)「実直」(じっちょく)「豊かな愛」(ゆたかなあい)「少女の愛」(しょうじょのあい)など、いろいろな説があります。

2-6:ヒメジョオン

ヒメジョオン

ヒメジョオン。漢字で書くと「姫女苑」。キク科の一年草。初夏から秋にかけて(6月から10月ごろまで)直径2センチくらいの白い花を咲かせます。菊(きく)の仲間なので、よく見ると菊に似ていて、とてもきれいな花です。どの花も空に向かって咲いています。茎は30センチから1メートルを超えるほどの高さになります。

春から初夏にかけて(4月から6月ごろに)咲くヒメジョオンと似た花はハルジオンです。花の色も形も大きさもヒメジョオンとハルジオンはよく似ているので間違われることが多いです。ヒメジョオンは「柳葉姫菊」(やなぎばひめぎく)や「鉄道草」(てつどうぐさ)などと呼ばれることもあります。ヒメジョオンの花言葉は「素朴」(そぼく)「清楚」(せいそ)など。

2-7:ツユクサ

ツユクサ

ツユクサ。漢字だと「露草」。ツユクサ科の一年草。夏を中心に、6月から9月にかけて、2センチほどの小さな青い花を咲かせます。花びらは3枚ですが、上の2枚は青くて大きく、下の1枚は白っぽく透明で小さいので、2枚の青い花びらのように見えます。ツユクサの花は、朝咲いて、夕方にはしぼんでしまいます。茎の高さは20センチから50センチ。地面をはうようにして自生(じせい)しています。

昔は、この花の汁をこすりつけて布を染めたことから(色がよく着〈つ〉くので)「着草」(つきくさ)と呼ばれていました。『万葉集』では「月草」(つきくさ)の名で呼ばれ、古くから日本人に親しまれてきた花のひとつです。ツユクサは別名も多く、蛍草(ほたるぐさ)藍花(あいばな)青花(あおばな)移草(うつしぐさ)鴨頭草(つきくさ)縹草(はなだぐさ)帽子花(ぼうしばな)などと呼ばれています。ツユクサの花言葉は「尊敬」「変わらぬ思い」「なつかしい関係」など。

2-8:ヒルガオ

ヒルガオ

ヒルガオ。漢字で書くと「昼顔」。朝に花を咲かせるアサガオ(朝顔)に対して、昼間に花を咲かせることからヒルガオと呼ばれるようになりました。ヒルガオ科。つる性の多年草。夏の時期、7月から8月にかけて、ピンク色の花を咲かせます。花の大きさは5センチぐらいでラッパの形をしています。昼間に花を咲かせて夕方にはしぼんでしまいます。場所によっては朝から咲いているヒルガオも見られます。

ヒルガオは、古くから日本人に親しまれている花のひとつで、万葉集では「容花」(かほばな)の名で詠(うた)われています。「高円(たかまど)の/野邊(のべ)の容花(かほばな)/面影(おもかげ)に/見えつつ妹(いも)は/忘れかねつも」大伴家持(おおとものやかもち)。ヒルガオの花言葉は「絆」(きずな)「なごやか」「やさしい感情」など。

2-9:ノゲシ

ノゲシ

ノゲシ。漢字では「野芥子」と書きます。キク科の1~2年草。春から夏にかけて(5月から7月ごろ)2センチほどの黄色い花を咲かせます。よく見るとタンポポの花によく似ています。小さいタンポポ、といった感じです。

花の名前に「ケシ」が付いていますが、ケシと葉が似ているだけで、ケシの仲間(ケシ科)ではありません。高さは1メートルぐらいになります。ノゲシには「春の野芥子」(ハルノノゲシ)や「芥子薊」(ケシアザミ)などの別名があります。ノゲシの花言葉は「幼なじみ」「間違えてはイヤ」など。

2-10:イヌタデ

イヌタデ

イヌタデ。漢字で書くと「犬蓼」。タデ科の一年草。初夏から秋にかけて(6月から10月ごろまで)5センチほどの稲穂のような薄紫色の花を咲かせます。花びらはありません。よく観察してみると小さい粒のような花がかたまってついています。花が咲いているというよりも、たくさんのツブツブの実が実っている、という感じがしました。茎の高さは30センチ程度。

イヌタデは古くから「アカマンマ」の名で親しまれてきました。昔は、ままごと遊びで、イヌタデを赤飯に見立てて使ったことから「赤いご飯→赤いマンマ→アカマンマ」と呼ばれるようになった、と言われています。赤のまんま(アカノマンマ)とも呼ばれます。イヌタデの花言葉は「あなたの役に立ちたい」

3:まとめ

ヤイトバナ

今までは「雑草」という言葉で見過ごしてきた草花にも、ひとつひとつ名前があって、よく観察してみると、どの花も可憐(かれん)で美しいということがわかりました。これからは「雑草」ではなく、「タケニグサ」や「ヒメジョオン」など、ひとつひとつちゃんと名前で呼んであげようと思いました。

今回、県民健康福祉村で夏休みに咲いていた雑草を観察して、いちばん興味をもったのは「ヘクソカズラ」です。こんな可愛そうなな名前を付けられてしまって……。人間の世界だったら、こんなあだ名を付けられたら「いじめ」です。ヘクソカズラにも「ヤイトバナ」とか「サオトメバナ」という名前があるので、ちゃんとした名前で呼んであげようと思います。

この自由研究の実例(夏休みに花を咲かせていた雑草の観察)は小学生の高学年を想定しています。文章に使っている漢字は、学年に応じてひらがなにしたり、ひらがなの箇所を漢字にしたり、適宜、アレンジしてください。また、花の写真を使うのではなく、花ごとに押し花を作って載せても面白い自由研究に仕上がります。

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