ヘクソカズラの花を写真と動画で撮りました。臭いは臭くないです。

ヘクソカズラの花を写真と動画で撮ってきました。撮影した画像や映像をまじえながら、名前の由来や花言葉・誕生花、俳句や和歌などをご紹介します。ヘクソカズラ(屁糞葛)の別名はヤイトバナ(灸花)サオトメバナ(早乙女花)など。ヘクソカズラは臭いと言われていますが、実際にどんな匂いがするのか、花や葉っぱや茎の臭いをかいでみましたが、臭くなかったです。

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ヘクソカズラとは

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ。漢字で書くと「屁糞葛」。アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草。語源は、葉っぱや茎をもんで匂いをかぐといやな臭いがすることに由来します。原産地は東アジア。日本では、北海道から沖縄まで全国各地に分布しています。開花時期は6月から9月。長さ2センチほどの筒状の白い花を咲かせます。花の先は5枚の花びらに分かれていて花の中心部は赤紫色。つる性植物なので、ほかの植物に絡みついて自生しています。葉っぱは5センチから10センチほどの長さで色は緑。秋になると黄褐色の実をつけます。

学名は「Paederia scandens」(パエデリア スカンデンス)。Paederia(パエデリア)は、ラテン語の「悪臭」、scandens(スカンデンス)は「つる性の植物」の植物。悪臭のする蔓植物(つるしょくぶつ)という意味になります。英語では「Skunk vine」(スカンク バイン)。意味は「ひどい臭いのするつる性植物」。中国では「鶏屎藤」(けいしとう=鶏の糞〈ふん〉のにおいがするつる性植物)と呼ばれています。和名にしても外国名にしてもヘクソカズラは特徴である「いやな臭い」が由来になっています。

ヘクソカズラの動画|撮影場所…県民健康福祉村(埼玉県越谷市)

ヘクソカズラの動画をYouTubeにアップしました(上の動画)。撮影場所は埼玉県越谷市にある県民健康福祉村。撮影年月日は2017年8月12日。ヘクソカズラの開花時期だったので、ヘクソカズラの花をうまく撮影できました。

ヘクソカズラの名前の由来と別名

屁糞葛

ヘクソカズラ(屁糞葛)の名前の由来は、漢字で見ると一目瞭然、悪臭が語源になっています。「屁」(へ)は「おなら」、「糞」(くそ)は「うんこ」、「蔓」(かずら)は「蔓草」(つるくさ)。「屁と糞のような臭いのするつる草」という意味になりますが、なんとも気の毒な名前です。

そんな可愛そうな名前を付けられたヘクソカズラですが、美しい別名もあります。ひとつは「サオトメバナ」(早乙女花)。早乙女(さおとめ)とは、田植えをする若い女性のこと。その女性たちが田植えをするときにかぶった笠(かさ)に花の色が似ていることから「サオトメバナ」の名が付きました。

灸花

もうひとつの別名は「ヤイトバナ」(灸花)。灸(やいと)とは「お灸の痕」(おきゅうのあと)のこと。花の中心部が御キュの痕に似ていることから名付けられました。

そのほか、早少女草(さおとめぐさ)早乙女葛(さおとめかずら)田植花(たうえばな)苦芋(にがいも)踊花(おどりばな)ウマクワズ(馬木食・馬食わず)クソカズラ(糞葛・屎葛)クソタレバナ(糞垂花)などの別名があります。

ヘクソカズラの臭い|どんな匂いなのか実際にかいでみた

ヘクソカズラの臭い

ヘクソカズラの特徴は「悪臭」と言われています。植物図鑑にも「葉や、茎にいやなにおいがある」ジュニア学研の図鑑(学研)「葉や茎、花、実をもんでかいでみるとかなりの臭気がある」身近な野草・雑草(主婦の友社)と書かれています。

インターネットで調べても「悪臭」が強調されていますが、実際はどうなのか、ヘクソカズラの臭いはどんな匂いなのか、実際にかいでみました。

ヘクソカズラは臭くなかった

ヘクソカズラの葉っぱ

近づいて花や葉っぱや茎の匂いをかいでみましたが、においはしませんでした。「葉や茎や花をもんでみるとかなりの臭気がある」と植物図鑑に載っていたので、次に、葉っぱをちぎってもんでから臭いをかいでみましたが(上の写真)、「くさい」とか「悪臭がする」ということもありませんでした。ごく普通の植物のにおいです。花と茎ももんで匂いをかいでみましたが、葉っぱと同じように悪臭はしませんでした。

もっとすりつぶすようにしてもめば臭(くさ)い臭いがしたのかもしれません。少なくとも私が観察した県民健康福祉村(埼玉県越谷市)のヘクソカズラは臭くありませんでした。ただし、ヘクソカズラは臭くない、と結論づけたわけではありません。たまたま私が観察したヘクソカズラは臭くなかった、ということです。秋になって実がついたら、実をつぶして臭いをかいでみようと思います。その結果は追記としてこの記事で報告します。

ヘクソカズラの花言葉と誕生花

ヘクソカズラの花言葉

ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」が通説になっています。そのほか「誤解を解きたい」とか「意外性のある」などがヘクソカズラの花言葉と言われています。諸説ありますので断定はできません。

ヘクソカズラの誕生花は9月9日と一般的には言われています。ただし9月9日の誕生花は、ハマシオン(浜紫苑)やキク(菊)としている書籍もありますので、ここでは断定はしないで、通説として「ヘクソカズラの誕生花は9月9日」と紹介するにとどめます。

ヘクソカズラの画像|撮影場所…県民健康福祉村(埼玉県越谷市)

ヘクソカズラの花-1
ヘクソカズラの花-2
ヘクソカズラの花-3
ヘクソカズラの花-4
ヘクソカズラの花-5

上記ヘクソカズラ画像の無断コピーや加工してブログなどへの転用は厳禁

ヘクソカズラを季語に使った俳句や和歌

ヤイトバナ

ヘクソカズラは万葉集にも「クソカズラ」の名で登場しているほど、古くから日本人に親しまれてきた草花のひとつです。万葉集では、高宮王(たかみやのおおきみ)の「菎莢に 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく 宮仕えせむ」(ぞうけふに はひおほとれるくそかずら たるゆことなく みやづかえせむ)という和歌が詠まれています。なお「菎莢」は「かわらふじ」とも読みます。

俳句ではヘクソカズラは夏の季語。ヘクソカズラを季語にして詠んだ俳句には、高浜虚子(たかはまきょし)の「名をへくそかづらとぞいふ花盛り」(なをへくそ かずらとぞいう はなざかり)や後藤夜半(ごとうやはん)の「灸花ふたつの指に抓み摘む」(やいとばな ふたつのゆびに つまみつむ)などがあります。「灸花」(やいとばな)はヘクソカズラの別名。

和歌や俳句のほかにもヘクソカズラにまつわることわざ(諺)もあります。「屁糞葛も花盛り」(へくそかずらもはなざかり)。ヘクソカズラのような(臭くて人に嫌われるような)花でも愛らしい花を咲かせる花盛りの時期があるように、あまり美しくない娘でも年頃になればそれなりに魅力的になるという意味です。
 

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