12月の俳句と季語|行く年や猫うづくまる膝の上(夏目漱石)ほか30句

12月の俳句と季語を選りすぐりました。全30句。12月の手紙にも使えるように、上旬・中旬・下旬ごとに分け、手紙を受け取った相手に、より季節感が伝わるような俳句を選んであります。たとえば12月に出す手紙やはがきに俳句を入れるなら「行く年や猫うづくまる膝の上」(夏目漱石)。そしてこの句を使って忘年会のお知らせはがきを書くとしたらこんな感じになります――

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12月の俳句を挨拶文に入れた忘年会のお知らせはがき文面

「行く年や猫うづくまる膝の上」(夏目漱石)「ゆくとしや ねこうずくまる ひざのうえ」(なつめそうせき)という俳句を入れた忘年会のお知らせはがきの文面を作ってみました。お知らせはがきの一例としてお読みください。なお文中の斜線( / )は改行の目安です。

行く年や猫うづくまる膝の上(夏目漱石)

お元気ですか? 今年も飯田先生を囲んで忘年会を行ないます。/場所は、大袋駅駅から徒歩七分の古民家レストラン・山葡萄(やまぶどう)/日程…十二月十九日(火曜日)/時間…午後六時半から午後八時半/参加費は五千円/当日は貸し切りですので、心おきなく盛りあがりましょう。/出席の有無は十二月十六日〈土曜日〉までに小林までご一報ください。〇九〇―〇〇〇〇―〇〇〇〇/まずはお知らせまで

12月の俳句と季語|12月上旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

落葉

●落葉(おちば)…落葉踏むけふの明るさあすもあれ(水原秋桜子)●初霜(はつしも)…初霜や物干竿の節の上(永井荷風)●山眠る(やまねむる)…日のさせばあたたかさうに山眠る(紺野いつみ)●朴落葉(ほおおちば)…朴落葉いま銀となりうらがへる(山口青邨)●蜜柑(みかん)…をとめ今たべし蜜柑の香をまとひ(日野草城)

●師走(しわす)…いそがしく時計の動く師走かな(正岡子規)●大雪(だいせつ)…大雪や水暖かに水前寺(吉武月二郎)●冬籠(ふゆごもり)…冬籠りまたよりそはん此のはしら(松尾芭蕉)●時雨(しぐれ)…今朝からの日和うしなふ時雨かな(阿波野青畝)●年用意(としようい)…年用意靄(もや)あたたかき日なりけり(久保田万太郎)

12月の俳句と季語|12月中旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

骨董市

●羽子板市(はごいたいち)…うつくしき羽子板市や買はで過ぐ(高浜虚子)●年の市(としのいち)…年の市白髪の母漂へる(山田みづえ)●年の暮(としのくれ)…青畳青く匂へる年の暮(橘棟九郎)●煤払(すすはらい)…ささ竹をふる宮人や煤払(西山宗因)●年忘れ(としわすれ)…半日は神を友にや年忘れ(松尾芭蕉)

●枯萩(かれはぎ)…枯萩のこんがらがりてよき天気(中田みつぼ)●枯芙蓉(かれふよう)…枯芙蓉なきにも似たる姿かな(高浜虚子)●冬構(ふゆがまえ)…門閉じぬ客なき寺の冬構(夏目漱石)●空風(からかぜ)…から風の吹きからしたる水田かな(天野桃隣)●冬枯(ふゆがれ)…冬枯や雀のあるく樋(とい)の中(炭太祇)

12月の俳句と季語|12月下旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

注連飾り

●注連飾る(しめかざる)…人の息かからぬ高さ注連飾る(赤川楓)●冬至(とうじ)…門前の小家もあそぶ冬至かな(野沢凡兆)●年惜しむ(としおしむ)…年惜しむ心うれひに変りけり(高浜虚子)●社会鍋(しゃかいなべ)…四ツに折り縦に入れたり社会鍋(長谷川ちとせ)●行く年(ゆくとし)…行く年や猫うづくまる膝の上(夏目漱石)



●寒菊(かんぎく)…寒菊にかりそめの日のかげり果つ(中村汀女)●霜枯(しもがれ)…霜枯の垣根の朱き実は何ぞ(丸山長恵)●枯蔦(かれつた)…一面に枯蔦からむ仏かな(高浜虚子)●枯蓮(かれはす)…枯蓮に雪のつもりし無慙(むざん)かな(日野草城)●柚子湯(ゆずゆ)…さめかかる肌に柚湯の匂ひけり(長谷川かな女)

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