赤沼の獅子舞を見てきました<2017年11月12日>埼玉県春日部市赤沼神社

2017年11月12日・日曜日に埼玉県春日部市の赤沼神社で行なわれた赤沼の獅子舞を見てきました。10月22日に開催予定でしたが雨のために順延。今回は赤沼の獅子舞伝承300年記念祭ということで、銚子口の獅子舞(春日部市)と下間久里の獅子舞(越谷市)も参加。天気も快晴。模擬店も並び多くの見物客でにぎわいました。赤沼の獅子舞の様子を写真と動画を交えてお伝えします。

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赤沼の獅子舞について

赤沼の獅子舞。「あかぬまのししまい」と読みます。埼玉県春日部市赤沼にある赤沼神社で毎年、夏(7月15日に近い日曜日)と秋(10月19日に近い日曜日)に行なわれる伝統行事で、春日部市の無形民俗文化財にも指定されています。江戸中期・1718年(享保3年)に、現在の埼玉県越谷市下間久里(しもまくり)に伝わる「下間久里の獅子舞」から免許状をもらい伝承されたのが「赤沼の獅子舞」の始まり。一時期、昭和36年(1961年)ごろ中断しましたが、昭和63年(1988年)に再開。今回(2017年秋)300年記念祭を迎えることとなりました。

赤沼の獅子舞の風景|2017年11月12日(日)

幟

10時10分、赤沼神社に到着。「赤沼獅子舞」と書かれた黄色い幟が立てられています。鳥居の前にある幟立てには「奉献 香取神社 氏子中」と書かれた白い幟が風にはためいています。幟の上に広がる雲ひとつない青空。厳粛な気持ちで鳥居をくぐります。

境内・拝殿・富士塚

模擬店の準備

境内では、地元・婦人会のみなさんが、模擬店に出す食べ物の準備を行なっていました。あんこ餅・きな粉餅・からみ餅……。どれもとっても美味しそうです。

赤沼神社(拝殿)

赤沼神社の拝殿。狛犬前の両脇には提灯が飾られ、賽銭箱の横には「赤沼獅子舞伝承三百年祭」と書かれた張り紙が見えます。拝殿内は紅白の垂れ幕が掛けられていて厳かな雰囲気が漂っています。

富士塚

本殿の裏にある富士塚。山頂の石碑(浅間神社)には注連飾りが掛けられ、お赤飯がお供えしてありました。

獅子舞の準備

獅子頭と神楽面

10時20分。境内にある赤沼地区集会所では、獅子舞の準備中。獅子頭(ししがしら)や神楽面(かぐらめん)などか置かれていました。上記写真の左側3組は子供獅子、右側3組の獅子頭は左から大夫獅子(たいふじし)中獅子(なかじし)牝獅子(めじし)

隠居獅子

隠居獅子

本部席の横には、昔使われた獅子頭と衣装(隠居獅子=いんきょじし)が飾られていました(上の画像)。左から牝獅子・中獅子・大夫獅子。首懸(こうがけ)と呼ばれる手染めの衣装は風格があります。

会場|舞庭

会場
テント

10時35分。獅子舞の開始10分前。舞が行なわれる舞庭は、集会所横(参道横)にある広場。テントも張られ、見学者用の椅子も並べられています。開始10分前ということもあって、席もだいぶ埋まってきました。

赤沼の獅子舞|演目

獅子舞の演者

10時40分。開始5分前。午前中に行なわれる獅子舞の演目は◇宮入り◇三番叟(さんばそう)◇牝獅子の出端(では)◇中獅子の出端◇つうろれ◇ひららち◇大夫獅子の出端◇中獅子の練り(子供獅子)◇大夫次子の練り(子供獅子)――

宮入り~天狗のお祓い

宮入り

10時50分。開始予定より5分遅れて赤沼の獅子舞の開始です。まずは宮入り(みやいり)。笛と天狗を先頭に、箱獅子・太夫獅子・中獅子・牝獅子・子供獅子・囃子手たちが鳥居から舞庭に向かいます。

天狗のお祓い

天狗のお祓いが行なわれ、奉納舞(ほうのうまい)の開始です。

三番叟

三番叟<

最初の舞は三番叟。三番叟は「さんばそう」と読みます。四方祓い(しほうばらい)とも呼ばれる清めの舞です。

牝獅子の出端

牝獅子の出端

清めの舞(三番叟)のあと、奉納舞に入ります。奉納舞の最初は牝獅子の出端(めじしのでは)。出端とは、舞手(まいて)が登場するさいの舞踏(ぶとう)のことをいい。獅子の舞手を披露する意味あいもあります。舞手は最初、顔を見せながら舞いますが、途中から首懸(こうがけ)を垂らし、人から獅子になって踊ります。

中獅子の出端

中獅子の出端

牝獅子の出端に続いて、中獅子の出端(なかじしのでは)。牝獅子の出端は躍動感のある踊りでしたが、中獅子の出端は、ゆったりとした舞で、重厚感がありました。

つうろれ

つうろれ

続いての舞は「つうれろ」。中獅子と牝獅子がいっしょに舞い、次に舞う大夫次獅子(たいふじし)の出端(では)を促す踊りです。「つうれろ」の意味は、現在は不明だそうです。

ひららち|動画を撮りました。

「つうれろ」を舞っても大夫獅子がなかなか現われないので、引き続き、中獅子と牝獅子によって舞われるのが「ひららち」。「ひららち」の意味も現在は不明。「ひららち」を動画で撮影して YouTube にアップしましたので(上の動画)ご覧ください。

大夫獅子の出端

大夫獅子の出端

いよいよ大夫獅子の登場。大夫獅子の出端(たいふじしのでは)です。奉納舞の締めとなる舞いは迫力満点。まさに赤沼の獅子舞の真髄ともいえる勇壮な舞です。

子供獅子|中獅子の練り

子供獅子(中獅子の練り)

大夫獅子のあとは、平成26年(2014年)に誕生した子供獅子(こどもじし)の舞が披露されました。最初に中獅子の練り(なかじしのねり)。流れるような軽やかな舞です。大人の獅子舞とはまた違って初々しさも感じられました。

子供獅子|大夫獅子の練り

子供獅子(大夫獅子の練り)

続いての子供獅子は、大夫獅子の練り(たいふじしのねり)。とても小学生とは思えない勇壮な舞いっぷりに、会場からは拍手がわき起こりました。赤沼の獅子舞(伝承300年祭)午前中の演目はこれで終了です。

模擬店

赤沼獅子まんじゅう

会場には地元の婦人会や自治会などの出店も出店。どのお店もにぎわっていました。上の写真は、獅子まんじゅう(3個250円)。会場の横でふかしたものが運ばれてくるのですが、次々に売れていきました。

模擬店

獅子まんじゅうのほかにも、フランクフルト・ワッフル・焼き鳥・玉こんにゃく・赤沼ロマンビール・焼きそば・あんこ餅・きな粉餅・からみ餅・生ビール・スピードくじなど、どのお店の前も活気がありました。

赤沼の獅子舞(伝承300年記念祭)プログラム

赤沼の獅子舞(プログラム)

今回は、赤沼の獅子舞伝承300年記念祭ということで、赤沼の獅子舞のほかにも春日部市の銚子口の獅子舞(ちょうぐちのししまい)と、越谷市の下間久里の獅子舞(ししまい)も出演。午後の部で舞が披露されました。

下間久里の獅子舞

赤沼の獅子舞の伝承元となった下間久里の獅子舞(埼玉県越谷市)については下記の記事で写真と動画とともにお伝えしています。

下間久里の獅子舞

赤沼神社について

赤沼神社

赤沼の獅子舞が行なわれる赤沼神社(あかぬまじんじゃ)には、江戸時代に造られた富士塚や多くの石造物が残されています。赤沼神社については別記事で詳しく取材をしていますので、ぜひご覧ください。

富士塚のある神社|赤沼神社(埼玉県春日部市赤沼)

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