6月の俳句と季語|入梅や蟹かけ歩く大座敷(小林一茶)ほか30句

6月の俳句と季語を選りすぐりました。全30句。6月の手紙にも使えるように、上旬・中旬・下旬ごとに分け、手紙を受け取った相手に、より季節感が伝わるような俳句を選んであります。たとえば6月の中旬に出す手紙やはがきに俳句を入れるなら「入梅や蟹かけ歩く大座敷」(小林一茶)。そしてこの句を使って、お茶会の案内はがきを書くとしたらこんな感じになります――

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6月の俳句を挨拶文に入れた案内はがき文例

「入梅や蟹かけ歩く大座敷」(小林一茶)「にゅうばいや かにかけあるく おおざしき」(こばやしいっさ)という俳句を入れたお茶会の案内はがきを作ってみました。投函するのは6月中旬を想定。ひとつの文例としてお読みください。なお文中の斜線( / )は改行の目安です。

入梅や蟹かけ歩く大座敷(一茶)

お元気でお過ごしのことと思います。/さて、橋本先生が六月三日に退院されました。つきましては、橋本先生の快気祝いを兼ねて、お茶会を開くことにしました。/場所は古河駅西口から徒歩約5分のところにある洋食屋コルシカ。日時は六月二十六日・火曜日。午前十一時から午後一時(貸切)。参加費は三千円。橋本先生へ贈る花束代を含みます。/橋本先生を囲んで楽しいひとときを過ごしたと思います。ぜひお越こしください。/出欠の有無は飯島までご一報ください。〇〇〇―〇〇〇〇―〇〇〇〇/まずはご案内まで。

6月の俳句と季語|6月上旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

菖蒲

●更衣(ころもがえ)…現し世を大切に更衣(星野立子)●花菖蒲(はなしょうぶ)…こんこんと水は流れて花菖蒲(臼田亜浪)●昼顔(ひるがお)…昼顔に猫捨てられて泣きにけり(村上鬼城)●青梅(あおうめ)…青梅が闇にびつしり泣く嬰児(西東三鬼)●酢漿の花(かたばみのはな)…かたばみの花の宿にもなりにけり(岩間乙二)

●椎の花(しいのはな)…椎の花こぼれて水の暗さかな(増田手古奈)●釣鐘草(つりがねそう)…昼ふかく釣鐘草は崖に垂る(桂秀草)●枇杷(びわ)…磯の香に峙つ山も枇杷のころ(水原秋桜子)●藻の花(ものはな)…藻の花の重なりあうて咲きにけり(正岡子規)●鮎(あゆ)…鮎くれてよらで過ぎゆく夜半の門(与謝蕪村)

6月の俳句と季語|6月中旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

紫陽花

●入梅(にゅうばい)…入梅やのれんの藍の濃きうれひ(川口松太郎)●梅雨(つゆ)…梅雨水輪生れどほしの北陸路(大野林火)●紫陽花(あじさい)…紫陽花の浅黄のままの月夜かな(鈴木花蓑)●桜桃(おうとう)…桜桃のみのれる国をまだ知らず(三橋鷹女)●空梅雨(からつゆ)…空梅雨の日輪病みて鶏鳴けり(高橋淡路女)

●沙羅の花(しゃらのはな)…沙羅の花深山の空のしづけさに(長谷川素逝)●梅雨寒(つゆざむ)…梅雨寒の昼風呂ながき夫人かな(日野草城)●楊梅(やまもも)…楊梅や爪取て喰ふむすめの子(斯波園女)●桑の実(くわのみ)…黒く又赤し桑の実なつかしき(高野素十)●蝸牛(かたつむり)…やさしさは殻透くばかり蝸牛(山口誓子)

6月の俳句と季語|6月下旬に出す手紙やはがきの挨拶文に

クチナシの花

●五月闇(さつきやみ)…五月闇蓑に火のつく鵜舟かな(森川許六)●夏至(げし)…白衣着て禰宜にもなるや夏至の杣(飯田蛇笏)●短夜(みじかよ)…短夜の櫛一枚や旅衣(中村汀女)●茄子の花(なすのはな)…()●梅雨晴(つゆばれ)…梅雨晴や北斗の下の能登に入る(前田普羅)

●山梔子の花(くちなしのはな)…くちなしの花はや文の褪せること(中村草田男)●合歓の花(ねむのはな)…いなづまに白しと思ふ合歓の花(軽部鳥頭子)●草蜉蝣(くさかげろう)…草蜉蝣吹かれ曲りし趙のまゝ(中村草田男)●青田(あおた)…一点の偽りもなく青田あり(山口誓子)●虎が雨(とらがあめ)…虎が雨晴れて小磯の夕日かな(内藤鳴雪)

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