6月の季語とあいさつ文<手紙の書き出しと結びの言葉>

6月の季語と手紙のあいさつ文(書き出しの言葉と結びの言葉)をご紹介します。◇6月の季語◇6月の手紙の書き出し文例◇結びの挨拶文例(6月)◇6月の手紙の挨拶文(初旬・中旬・下旬)◇6月の季語を入れたはがき文例――など、手紙を書くときにそのまま使えるように分かりやすくまとめてあります。

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まず始めに、6月の季語を使った手紙の冒頭挨拶(の候)について解説します。

6月の季語と時候の挨拶

紫陽花

入梅の候/梅雨の候/初夏の候/薄暑の候/首夏の候/青葉の候/麦秋の候/向夏の候/孟夏の候/長雨の候/短夜の候/季夏の候/

6月の季語の読み方ですが、候は「こう」と読みます。入梅の候は「にゅうばいのこう」。以下、梅雨(ばいう)初夏(しょか)薄暑(はくしょ)首夏(しゅか)青葉(あおば)麦秋(ばくしゅう)向夏(こうか)孟夏(もうか)長雨(ながあめ)短夜(みじかよ)季夏(きか)

季語を使った六月の時候の挨拶は、私的文書では「入梅の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます」「薄暑の候、ますますご清栄のこととお喜び申しあげます」、ビジネス文書の場合は「向夏の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申しあげます」などとします。

6月の手紙やはがきの挨拶文に使える夏の季語と俳句

●<6月上旬>六月…六月を綺麗な風の吹くことよ(正岡子規)/桑の実…黒く又赤し桑の実なつかしき(高野素十)●<6月中旬>入梅…入梅や蟹かけ歩く大座敷(小林一茶)/さくらんぼ…茎右往左往菓子器のさくらんぼ(高浜虚子)●<6月下旬>夏至…夏至の日の家居いづくに立つも風(岡本眸)/合歓の花…いなづまに白しと思ふ合歓の花(軽部鳥頭子)

6月の手紙の書き出し文例

・ 梅雨の季節になりました。
・ 青葉若葉の候、いかがお過ごしでしょうか。
・ 暑気日ごとに厳しさの増す今日この頃
・ 長雨が続きますが、お元気ですか?
・ 入梅の折から蒸し暑い日が続きます。
・ 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃
・ くちなしの花が香る季節になりました。
・ 麦秋の黄金色が目に眩しい季節になりました。
・ 紫陽花の花の紫が日ごとに深まる今日この頃
・ そろそろ海や山の恋しい季節

手紙の冒頭には、六月の季節を伝える季語や言葉を持ってきて、先方の安否を気づかう言葉を添えます。「長雨が続きますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます」「梅雨の季節になりました。いかがお過ごしでしょうか」など。

ビジネス文書の場合は、書き出しでは季節の挨拶は不要です。時候の挨拶(の候)のあと、そのまま本文(用件)に入ります。「梅雨の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申しあげます。さて、さっそくですが~」など。時候の挨拶も省いて「時下ますますご隆盛のこととお喜び申しあげます」としてもかまいません。

結びの挨拶文例(6月)

・ 孟夏の候、お元気でお過ごしください。
・ 梅雨晴れのからりと明るい夏空を期待して。
・ 梅雨明けも間近、お会いできる日を楽しみにしています。
・ 蒸し暑い日が続きます。くれぐれもご自愛ください。
・ うっとうしい毎日ですが、お体を大切にお過ごしください。
・ 暦のうえでは夏もすぐそこ。お元気でお過ごしください。
・ 梅雨寒の日も巡ってまいります。ご自愛専一に。

六月の手紙の結びは、季節の言葉を入れたあと「お元気でお過ごしください」「ご自愛専一に」などの挨拶文を添えて「うっとうしい毎日が続きます。風邪など召されませんよう、ご自愛専一に。」「梅雨明けも間近、お元気でお過ごしください。」といった感じで終わります。

ビジネス文書の場合は結語には季節の挨拶は入れません。用件を伝えたあと「まずはお願いまで」「とりあえず書中にてお詫び申しあげます」「まずは略儀ながらお礼かたがたご挨拶まで」「以上、取り急ぎご連絡申しあげます」などの言葉で書き終わります。

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6月の手紙の挨拶文(初旬・中旬・下旬)

さくらんぼ

月ごとの時候の挨拶は、初旬・中旬・下旬とか、月の前半・月の後半などと、無理に使い分ける必要はありません。6月なら「向夏の候ますますご清栄のこととお喜び申しあげます」と、書き出しに、6月の季語を使った「の候」を入れておけば大丈夫です。

初旬・中旬・下旬と使い分けて、6月の季節感を出したい場合は、6月の行事や草花などの言葉を織り込んで、次のような書き出しにします。

◇6月初旬の時候の挨拶文例…梅雨入りを間近に控える今日この頃/衣替えの季節を迎え/麦畑が黄金色に染まる季節になりました。◇6月中旬の時候の挨拶文例…父の日を迎え/梅の実が色づく季節になりました/シジュウカラの鳴き声に夏の訪れを感じる今日この頃、◇6月下旬の時候の挨拶文例…サクランボの美味しい季節/アヤメ咲く季節/夏至も過ぎ、いよいよ夏も間近

6月の別名や昔の呼び名(和風月名)

アヤメ

6月の昔の呼び名(和風月名=わふうげつめい)を季語に使って手紙の書き出しに入れると季節感のある時候の挨拶文になります。

6月の代表的な和風月名は「水無月」。読み方は「みなづき」。意味は、梅雨が終わり田んぼの水が枯れ尽きる月=水の無い月(みずのないつき)を略したもの。一方では、田んぼに水を張るという意味とする説もあります。

6月の別名には次のような呼び名があります。

弥涼暮月(いすずくれつき)風待月(かぜまちつき)季夏(きか)季月(きつき)極暑(ごくしょ)常夏(じょうか)小暑(しょうしょ)涼暮月(すずくれつき)積陽(せきよう)蝉羽月(せみのはつき)則旦(そくたん)長夏(ちょうか)長列(ちょうれつ)鳴神月(なるかみつき)林鐘(はやしのかね)伏月(ふせつき)松風月(まつかぜつき)皆月(みなつき)水月(みなつき)皆尽月(みなつき)旦月(みなつき)陽氷(ようひ)盛熱(みなつき)皆熱月(みなつき)

6月:外国語の呼び方

6月は英語では「June」(ジューン)と言いますが、語源は、ローマ神話のユピテルの妻ジュノー(結婚出産の神)から名づけられたものと言われています。別名「花嫁月」とも。

6月の外国語の呼び方…英語(June)ジューン/フランス語(juin)ジュアン/ドイツ語(Juni)ユーニ/ロシア語(ИЮНь)イユーニ/イタリア語(giugno)ジゥニョ/スペイン語(junio)フニオ/ポルトガル語(junho)ジューニョ/中国語(六月)レオユエ

お礼のはがき文例<5月>サクランボを贈ってもらった礼状

お礼のはがき文例

6月に、サクランボを贈っていただいたお礼のはがきを作りました(上記の写真)。礼状なので書き出しには時候の挨拶は入れません。季節の挨拶は結びの言葉だけに入れます。礼状の前文に時候の挨拶や季語を入れないのは、贈り物をいただいた喜びのあまりに季語や時候の挨拶を書くのを忘れてしまいました、という意味あいがあります。

お礼のはがきを書く手順としては、まず最初にお礼の言葉を述べてから、いただいた品物の感想を書いて、季節の挨拶を添えて(6月の場合は「入梅の季節」など)、文末は「まずはお礼まで」と書いて結びます。

はがきの文面は以下のとおり。実際のはがきは縦書きで印刷しました。

このたびは佐藤錦を贈っていただきありがとうございました。箱を開けて真っ赤なサクランボが出てきたときは主人も娘も大喜び。さっそく家族みんなで本場の佐藤錦をいただきました。口の中でプチッと弾けて甘さと酸味のバランスが絶妙。まさにサクランボの王様ですね。ちょうど母も遊びに来たのでおすそ分けしたところ大粒でとても美味しいと喜んでいました。家族全員しあわせな気持ちになりました。うっとうしい毎日ですが、くれぐれもご自愛ください。取り急ぎお礼まで。

5月の季語と時候の挨拶7月の季語と時候の挨拶

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