高齢者の熱中症対策|予防と対処法<7月と8月は要注意>

高齢者の熱中症対策についてまとめました。救急搬送される熱中症患者の半数以上が65歳以上の高齢者でピークは梅雨明け7月から8月。高齢者は熱中症になったことに気づきにくいので要注意。こまめな水分補給と室内の温度・湿度の管理を行なうことで熱中症は予防できます。以下、高齢者の熱中症で注意すべき点や予防と対処法について分かりやすく解説していきます。

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救急搬送される熱中症患者の半数以上が高齢者

救急車

2015年に全国で救急搬送された熱中症患者の半数以上が65歳以上の高齢者でした(消防庁「平成27年の熱中症による救急搬送状況」)。重症の熱中症患者が多く運び込まれる日本医科大学附属病院(東京都文京区)では、高齢者が約80%を占めています。

高齢者が熱中症を起こす場所でいちばん多いのが室内。寝ている間に熱中症になる事例もあります。熱中症の発症がピークとなるのは7月下旬から8月上旬。気温が急激に上昇する梅雨明けから熱中症患者が急増します。

夏場は、外気温よりも室温のほうが高くなることがあり、室温・湿度の管理と、水分補給をしっかり行なわないと、室内にいても熱中症を起こす可能性があるので、とくに高齢者は注意が必要です。

高齢者は熱中症になったことに気づきにくい

高齢になるにしたがって、気温が上がっても暑さを感じにくくなってきます。中でも脳卒中の後遺症がある人と糖尿病の人は、さらに暑さを感じにくくなっているので、熱中症になっても気がつかないケースも多くみられます。

高齢者は、汗をかきにくくなって、体内の熱を外に逃がすことができなくなっています。加えて、体内の水分量が減っているうえに喉の渇きを感じにくくなっているので、脱水症状を起こしやすくなっています。

そのために、高齢者が熱中症になると、初期症状の段階で気づかずに、意識障害や全身のけいれん、高体温など重症化するケースも多くなります。発見が遅れると命を落とすこともありますのて、とくに脳卒中の後遺症のある人と糖尿病のある高齢者は注意が必要です。

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高齢者の熱中症予防

スポーツドリンク

熱中症は、体温の上昇を抑え、脱水を防ぐことで予防できます。そのために必要なのが「こまめな水分補給」と「室内の温度と湿度の管理」。高齢者の熱中症予防として知っておきたい二つのポイントは以下のとおりです。

こまめな水分補給

高齢者の熱中症予防、ひとつ目のポイントはこまめな水分補給。高齢者は、就寝中、トイレに行くのを避けるために、夜は水分を摂るのを控えがちになりますが、これは寝ている間に熱中症になる原因のひとつになります。なので、夏場はしっかり水分補給をすることが大切です。

高齢者は喉が渇いたことを自覚しにくくなっています。喉が渇いていないと思っても、朝起きたときや入浴の前後には必ずコップ1杯の水を飲むなど、こまめな水分補給を習慣化させることが熱中症の予防につながります。

ビール・緑茶・紅茶・コーヒーなどは利尿作用があるので、熱中症対策を目的とした水分補給には向いていません。水またはスポーツドリンクを水で半分に薄めて飲むのがおすすめです。水と梅干し、水と塩昆布などをいっしょに摂ると、水分と塩分の両方が摂取できるので、汗とともに失われる塩分の補給も行なえます。

室内の温度と湿度の管理

高齢者の熱中症予防、ふたつ目のポイントは、室内の温度と湿度の適正管理。熱中症の原因のひとつは体温の上昇なので、夏の時期、高齢者の熱中症を防ぐには、室温と湿度の管理が重要です。

室温と湿度の管理は扇風機だけでは不十分。日中も就寝中もエアコンで室温を28度以下、湿度は70%以下に保つようにします。高齢者は部屋にエアコンがあっても「エアコンの風は嫌い」「電気代がもったいない」などの理由でエアコンを使わないこともありますので、ご家族や周りのかたが気を配ることも必要です。
 

高齢者の熱中症予防のポイント
1.こまめな水分補給を心がける
2.エアコンで部屋の温度と湿度を管理する
3.室温は28度以下、湿度は70%以下に保つ

高齢者の熱中症対処法

高齢者の熱中症対処法は、症状によって変わってきますが、どんな症状であれ、まずは涼しい場所に移動させます。次に、意識があって、めまいや立ちくらみなど熱中症の初期症状の場合は、水分と塩分で摂らせ脱水症状を改善させます。スポーツドリンクがおすすめです。症状がよくならない場合は医者に連れて行ってください。

意識があり、頭痛やおう吐、ぐったりしている場合は、シャツのボタンをはずしたり、ベルトをゆるめたりして、風を送り、首筋・脇の下・脚の付け根などに冷たいタオルや冷えたペットボトルなどを入れて体を冷やします。落ち着いたら病院に連れて行きます。

意識がもうろうとしている、意識障害がある、全身がけいれんしている、体温が異常に上がっている(高体温)、問いかけても反応がない(意識がない)場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が車での間、体を冷やすなどの応急処置も忘れずに行なってください。

夏場の熱中症のピークは七月から八月。高齢者の熱中症予防は本人だけでは難しいので、家族やまわりの人の協力や気配りも大切です。

熱中症予防のポイント

 

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