遅刻や無断欠勤を詫びる始末書の書き方とポイントについて解説し、始末書のひな型も遅刻と無断欠勤それぞれ二種類ずつ載せています。用紙のサイズはA4横書きを想定。そのままコピーして使っていただいてかまいませんが、書き方や用紙を会社(上役)から指定された場合は、そちらを優先させてください。
遅刻や無断欠勤を詫びる始末書の書き方と注意点
遅刻や無断欠勤を詫びる始末書を書くさいのポイントは、どんな理由であろうと自分に非があることを認めて素直に謝ること。遅刻や無断欠勤は社会人としてはやってはいけないことなので言い訳はしないこと。長文にする必要はありません。じゅうぶんに反省していることを簡潔にまとめて作成します。用紙のサイズはA4横書きが標準。Word(ワード)などで作成して署名のあとに印鑑を押すのが一般的ですが、会社に所定の様式があったり、縦書き・手書きで指定された場合は、その指示に従ってください。
遅刻の始末書|文例と書き方のポイント
遅刻を詫びる始末書の文面に入れる項目は次の6項目。【1】日付【2】宛名【3】署名・捺印【4】件名【5】自己責任の明確化【6】お詫びの言葉と再発防止の誓約。書き方のポイントは、迷惑をかけたことを素直に謝ることと、同じミスはしないことを約束すること、この二点です。以上を踏まえた始末書の例文を紹介します。
遅刻を詫びる始末書(ひな型)
令和○年○月○日
営業部長 野口 慎也 様
江北営業所 山本 勉 印
始末書
令和○年○月○日、無断で遅刻をし、お客さまに大きくご迷惑をおかけしました。まことに申しわけありませんでした。
今後はこのようなことがないよう、細心の注意を払い、業務に励むことを誓います。
以上
二回目の遅刻を詫びる始末書(ひな型)
令和○年○月○日
経理部長 柴村 勇 様
経理課 清水 敏之 印
始末書
私は今月、寝坊により、すでに二回も遅刻をしています。これは私の生活管理の至らなさが原因です。全面的に私に非があります。
今後、生活管理と節度ある飲酒を心がけ、会社にご迷惑をおかけしないことを誓います。
以上
度重なる遅刻の場合は
遅刻が原因で、一度、始末書を書いたにもかかわらず、さらに遅刻をしてしまい、2回目の始末書を書くような場合は、それなりの覚悟と反省の意を文面で示す必要があります。ときには始末書ではなく、「もう二度と遅刻はしません」「いかなる処分も甘んじてお受けいたします」という「念書」を提出しなれければならないこともりあります。参考までに念書の文面も下記に載せておきます。
度重なる遅刻を詫びる念書の文例
令和○年○月○日
経理部長 柴村 勇 様
経理課 清水 敏之 印
念書
私は令和○年○月○日から○月○日にかけて、三回も遅刻をしていまいました。社会人とのしての自覚に欠けていました。度重なる遅刻に深くお詫び申しあげます。
今後、私は、お酒の飲み方を改めるとともに生活管理も徹底し、二度と始業時間に遅れることはいたしません。
再びこれに反した場合は、いかなる処分も甘んじてお受けいたします。
以上
無断欠勤の始末書|例文と書き方のポイント
無断欠勤を詫びる始末書の文面に入れる項目は次の7項目。【1】日付【2】宛名【3】署名・捺印【4】件名【5】事情説明【6】自己責任の明確化【7】お詫びの言葉と再発防止の誓約。書き方のポイントは、無断欠勤した理由を簡潔に書いて素直に謝罪すること、二度と繰り返さないことを誓約すること、この二点です。無断欠勤を詫びる始末書の例文を以下に示します。体調不良による無断欠勤を詫びる始末書(ひな型)
令和○年○月○日
営業部長 増本 和宏 様
営業一課 白石 真次朗 印
始末書
令和○年○月○日、体調不良により無断で欠勤し、お客さまをはじめ営業所のスタップにも多大な迷惑をおかけしました。まことに申しわけありませんでした。
今後はこのようなことがないよう、じゅうぶん注意し、業務に励むことを誓います。
以上
事故による無断欠勤を詫びる始末書(ひな型)
総務部長 津金沢 光雄 様総務課 村越 由紀子 印
始末書
令和○年○月○日、無断欠勤し、業務に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申しあげます。
欠勤当日の朝、小学校四年生の長女が交通事故に遭って病院に搬送されたとの連絡を受け、病院に駆けつけました。命には別状はなく、左足を骨折しただけですみましたが、終日私が付き添っていたしだいです。
急な事故で気が動転していたとはいえ、会社に何の連絡もせず、無断で欠勤したことは弁解の余地もございません。今後このような不始末のないようじゅうぶん注意いたします。
無断欠勤が続いたような場合は
始末書の文末に「いかなる処分を受けても不服はありません」などと書いて、それなりの覚悟とを態度を示すことが必要。どんな会社でも無断欠勤は就業規則で厳しく対処する旨が明記されているのが普通なので、始末書を出すだけではなく、反省する気持ちがより大切です。