神社でのお参りの作法について分かりやすく解説しています。◇鳥居のくぐり方◇手水の作法◇拝礼の作法……。鳥居の正面を通ったり手水舎(てみずや)の柄杓を直接口に付けるのはNG。拝礼の基本は二礼二拍手一礼。よりご利益が高まる参拝の仕方についてもご紹介します。
鳥居のくぐり方
鳥居(とりい)をくぐるときは軽く会釈をしてから中央を避けてくぐります。鳥居の中央は「正中」(せいちゅう)といって神様が通るところなので、できれば左側に寄って、ゆっくり歩くことを心がけてください。一の鳥居・二の鳥居・三の鳥居と並んでいるときは、一の鳥居から順番にくぐります。神社には鳥居以外にも出入口がありますが、参拝をするさいは必ず正面の鳥居から入ります。鳥居以外の場所から入ると邪気が入ってご利益が望めなくなると言われています。
手水(てみず)の作法
鳥居をくぐると、参道のわきに見えてくるのが手水舎。読み方は「てみずや」(「ちょうずしゃ」とも読みます)。手水舎は、参拝者が身を清めるために手を洗い口をすすぐ場所ですが、手水にも作法があります。まず、右手で柄杓(ひしゃく)を持って水をくみ、左手に水をかけて洗います。次に柄杓を左手に持ち替えて右手を洗い、再び右手に持ち替えます。そして、左の手のひらをすぼめて水を注いで口をすすぎます。柄杓に水を付けてはいけません。注意してください。
口をすすいだらもう一度、水をかけて左手を洗い、最後に両手で柄杓を立て、柄(え)の部分を水で流したら手水(てみず)の完了です。
拝礼の作法
手水が終わると、いよいよ拝礼(はいれい)です。拝殿(はいでん)の前に来たら、まず軽く会釈をし、続いて、賽銭箱(さいせんばこ)にお賽銭(おさいせん)を入れて、二回お辞儀をします。お辞儀をしたら胸の高さで手のひらを合わせて二回拍手をします(二拍手)。拍手をするときは右手を少し下にずらします。拍手が終わったら指先を合わせて祈りを込めて祈願をします。お祈りが終わったら最後にもう一度お辞儀をして参拝の終了です。
神社での拝礼は「二礼二拍手一礼」(にれいにはくしゅいちれい)が基本ですが、神社によっては「二礼四拍手一礼」「二礼三拍手一礼」などと違う作法のところもありますので、参拝のさいに確認してください。
よりご利益が得られる参拝の仕方
最後に、よりご利益が得られる神社での参拝の仕方をご紹介します。拝礼のさいに、自分の住所と名前を言ったあとに祈願をすると、よりご利益がある、というのはよく知られていますが、さらにご利益が得られる参拝方法があるんです。それは、最初にお守りを買ってから参拝をする――。拝殿の前でお参りをするときに、手の中にお守りを入れて祈願をすると、お守りに「念」が入って、自分だけのお守りになると言われています。
なので、神社にお参りに行ったら、まずお守りを買って、手の中にお守りを入れてお参りをする。そしてお参りをすませたら最後におみくじを引く。【 お守りを買う 】→【 お参りをする 】→【 おみくじを引く 】。この順番でお参りをすると、よりご利益が得られますので、合格祈願や恋愛祈願などで神社を参拝するさいの参考にしてください。