手紙で相手の安否を気づかう言葉「いかがお過ごしですか」の言い換え例文をビジネス文書や上司・目上の人に宛てる手紙にそのまま使えるようにまとめました。◇つつがなくお過ごしでしょうか。◇ご機嫌いかがでいらっしゃいますか。◇お変わりございませんでしょうか。◇お元気でいらっしゃいますか……などなど。そのほか「いかがお過ごしですか」の使い方(書き出し文例)や使ってはいけない場合についても解説します。
いかがお過ごしですか。は書き出しの次にもってくる
手紙では、書き出しで時候の挨拶を述べたあと、相手の安否をたずねる言葉を続けます。たとえば、11月の中旬に出す手紙でしたら「初霜の便りも聞かれる今日この頃、いかがお過ごしですか。」といった具合に書きます。この場合、「初霜の便りも聞かれる今日この頃、」が時候の挨拶で、「いかがお過ごしですか。」が、相手の安否をたずねる言葉になります。いかがお過ごしですかの言い換え例文|丁寧な表現
ビジネス文書や上司・目上の人に宛てる手紙やはがきの中で、時候の挨拶の次にもってくる相手の安否をたずねる言葉「いかがお過ごしですか」「ご機嫌いかがですか」「お元気ですか」「お変わりありませんか」の言い換え例文を一覧にしました。丁寧な表現を使いたいときの常套句(じょうとうく)です。いかがお過ごしですか。の言い換え例文
・いかがお過ごしでしょうか。・いかがお過ごしでいらっしゃいますか。・お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。・お障(さわ)りなくお過ごしでしょうか。・つつがなくお過ごしでしょうか。・つつがなくお過ごしのことと存じます。・つつがなくお過ごしでいらっしゃいますか。ご機嫌いかがですか。の言い換え例文
・ご機嫌いかがでいらっしゃいますでしょうか。・ご機嫌うるわしくあらせられることと存じます。・ご機嫌いかがでいらっしゃいますか。・ご機嫌うるわしくお過ごしのことと存じます。・ご機嫌のほどいかがでございましょうか。お元気ですか。の言い換え例文
・お元気でいらっしゃいますか。・お元気にてお過ごしでしょうか。・ご健勝にてお過ごしですか。・ご健勝にてお過ごしのことと存じます。・ご健勝にてお暮らしのことと存じます。・お健やかにお過ごしのことと存じます。・お健やかにお過ごしのことでございましょう。・お健やかにお過ごしでしょうか。・ますますご健勝ののことと拝察いたましす。・ますますご清栄のことと存じます。お変わりありませんか。言い換え例文
・お変わりございませんでしょうか。・お変わりなくお過ごしのことと存じます。・ご無事にお暮らしでございますか。・お変わりなくお過ごしでしょうか。・お風邪など召されてはおりませんか。・お風邪など召されてはいませんでしょうか。・体調などくずされてはいらっしゃいませんか。いかがお過ごしですかの言い換え文例|一般的な表現
知人や友人などに宛てる手紙やはがきで、相手の安否をたずねる「いかがお過ごしですか」という言葉は、「お元気ですか」または「お変わりありませんか」という言葉に言い換えることができます。「いかがお過ごしですか」の言い換えに使える慣用句を一覧にしましました。お元気ですか。言い換え文例
・お元気ですか。・元気でやっていますか。・お元気にお過ごしでしょうか。・お元気でいらっしゃいますか。・お元気でお過ごしですか。・お元気でいらっしゃいますか。・お元気でしょうか。・お元気でご活躍のことと存じます。お変わりありませんか。言い換え文例
・お変わりありませんか。・お変わりございませんか。・お変わりなくお過ごしでしょうか。・お健やかにお過ごしですか。・体調を崩していませんか。・風邪などひかれていませんか。・お風邪など召されてはいませんか。いかがお過ごしですか。を使ってはいけない場合
いかがお過ごしですか。を使ってはいけない場合もあります。お悔やみの手紙、お見舞いの手紙、死亡を知らせる手紙、葬儀に参列していただいたお礼の手紙、そのほか緊急の要件を伝える手紙などは、時候の挨拶と相手の安否をたずねる言葉は省略します。たとえば、お悔やみの手紙の書き出しに「さわやかな秋晴れの日が続いています。お元気でいらっしゃいますか」などと挨拶文を書いたら(身内を亡くした)相手に対して、たいへん失礼にあたります。
いかがお過ごしですか|手紙での使い方(前文の文例)
手紙の前文(書き出しの時候の挨拶と相手の安否をたずねる言葉)を◇仕事で出す手紙◇目上や上司に宛てて出す手紙◇知人や友人に宛てた手紙――の3パターン用意しました。1月から12月まで月ごとに文例をまとめてありますので、そのままお使いいただけます。仕事で出す手紙|書き出し文例
(1月)厳寒の候(2月)余寒の候(3月)早春の候(4月)陽春の候(5月)新緑の候(6月)梅雨の候(7月)盛夏の候(8月)晩夏の候(9月)初秋の候(10月)仲秋の候(11月)晩秋の候(12月)初冬の候●の候、皆様にはますます健勝のこととお喜び申しあげます。/●の候、ご一同様にはますますご清祥のことと拝察いたします。/●の候、ますますご壮健でご活躍の由、何よりと存じます。/●の候、ますますご勇健の段、慶賀の至りに存じます。
仕事で出す手紙の場合は、相手の安否を気づかうというよりも、相手の繁栄や健康を喜ぶ、といった形式の慣用句を使います。どちらかというと「形式的」な意味あいが強いです。
(文例)早春の候、皆様にはますます健勝のこととお喜び申しあげます。/新緑の候、ご一同様にはますますご清祥のことと拝察いたします。/晩秋の候、ますますご壮健でご活躍の由、何よりと存じます。/余寒の候、ますますご勇健の段、慶賀の至りに存じます。
目上や上司に宛てて出す手紙|書き出し文例
(1月)寒さが一段とつのってまいりましたが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。(2月)立春とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続いております。お変わりなくお過ごしでしょうか。(3月)花のつぼみもほころぶ季節となりました。つつがなくお過ごしでしょうか。(4月)花吹雪舞う季節となりました。お健やかお過ごしのことと存じます。(5月)すがすぎしい若葉の季節となりました。お変わりございませんでしょうか。(6月)うっとうしい長雨が続いておりますが、体調をくずされてはおりませんか。
(7月)日ごとに暑さがつのってまいります。ご健勝にてお過ごしですか。(8月)暦の上では立秋を過ぎましたが、いまだ残暑の厳しい毎日。お元気でいらっしゃいますか。(9月)九月も半ばを過ぎ、ようやく秋めいてまいりました。お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。
(10月)すがすがしい秋晴れの続く毎日、お元気にてお過ごしでしょうか。(11月)紅葉の美しい季節となりました。お健やかにお過ごしのことと存じます。(12月)初雪の便りが届くようになりました。ご機嫌のほどいかがでございましょうか。
知人や友人に宛てた手紙|書き出し文例
(1月)底冷えの毎日ですが、いかがお過ごしですか。(2月)残暑の中にも梅の便りが聞かれる時節となりました。お変わりありませんか。(3月)桃の節句も過ぎ、春らしくなってまいりました。お元気でお過ごしですか。(4月)うららかな春日和になりました。お元気ですか。(5月)風薫る五月、お変わりなくお過ごしでしょうか。(6月)梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、体調を崩していませんか。
(7月)夏本番となりました。元気でやっていますか。(8月)立秋とは名ばかり。うだるような残暑が続いています。お変わりございませんか。(9月)日中はまだ夏の名残を感じますが、ようやく秋めいてまいりました。お元気にお過ごしでしょうか。
(10月)朝夕はめっきり冷え込んできました。風邪などひかれていませんか。(11月)日ごとに秋が深まってきました。お元気でいらっしゃいますか。(12月)寒さが身にしみる季節になりました。お健やかにお過ごしですか。
いかがお過ごしですか?|近況報告はがき文例
「いかがお過ごしですか?」を「つつがなくお過ごしのことと存じます」に言い換えて、近況報告のはがきをつくりました。文面は、再会した職場の旧友をまじえて、仲間内で食事をしませんか、という知人に宛てたもの。実際の文章は縦書き。文中の「/」は改行の目安です。彼岸花が咲き始めました。つつがなくお過ごしのことと存じます。/先日、以前、大里学習センターでいっしょに仕事をしていた小野寺さんと、偶然、春日部で出会いました。十七年ぶりです。七月には初孫も生まれたとか。/田中さんとは、今もつながっているという話を小野寺さんにしたところ、ぜひ一度、田中さんに会いたいとのこと。どうでしょう? 十七年ぶりに三人でランチでもしませんか。/場所は懐かしの「ピエロ」で。/小野寺さんは月木土以外でしてたらいつでも時間がとれるそうです。田中さんの都合のいい日をご連絡ください。日時を調整して、十七年ぶりの三人会(?)を準備させていただきます。/それでは連絡、お待ちしております。