訃報のお知らせ例文|町内会や自治会でそのまま使えます。

訃報のお知らせ例文を4種類作成しました。◇故人名◇通夜・告別式の日時◇葬儀の場所◇喪主の氏名・連絡先――などの必要事項を差し替えるだけで町内会や自治会の回覧板で「訃報」として回せます(訃報の読み方は「ふほう」)。そのほか享年の書き方など訃報を作るさいの注意点なども解説しています。

 

訃報の文例|町内会の回覧板で回す訃報

 
訃 報

このたび 5街区の 守山 繁彦 様 が
 
令和3年9月19日 午前4時12分に 逝去されました(享年87)
つきましては 下記のとおり 通夜・告別式が執り行なわれますことを 謹んでご案内申し上げます
 

 
通 夜 9月20日(木)18時30分より
告別式 9月21日(金)11時00分より 12時00分 出棺
 
斎場名 越谷市斎場
所在地 越谷市大字増林3989番地1
電 話 048-960-6800
 
喪 主 守山 光江(続柄)妻
住 所 越谷市七左町5丁目360番地4
電 話 048-964-****
 
令和3年9月19日
七左町5丁目町内会
会長 金子 敏雄

 
※上記訃報文面の故人と喪主の氏名および住所、町内会名と会長名は架空のものです。
 
喪主への連絡先として電話番号を書くか書かないかは各町内会の決まりや喪主の判断で決めてください。ちなみに私の町内会では回覧板で回す訃報に喪主の住所と電話番号を載せるか載せないかは、個人情報保護の観点から喪主に一任しています。また訃報には斎場の地図も添付すると親切です。

訃報の文例|葬儀をすませた事後報告…喪主が報告

 
訃 報

 
この度 夫 守山 繁彦 儀
令和3年9月19日 未明 87歳をもって永眠いたしました
なお 本人の遺志により 葬儀は身内のみにて
相済ませましたことをご報告申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚誼に対しまして心よりお礼申し上げます
 
令和3年10月25日
七左町5丁目町内会 5街区
守山光江 親族一同

 
※上記の固有名詞は架空のものです。
 
私の町内会では、密葬や家族葬など一般参列者は呼ばずに葬儀を済ませたあと、事後報告という形で、回覧板で回す訃報については、喪主が知らせる書式をとっています。訃報の雛形は町内会の会長または担当役員が持っているので、コピーをもらって必要事項を喪主が記入します。私の町内会では喪主の住所と電話番号は載せませんが、載せるかどうかは、個人情報保護にもじゅうぶん注意して個別に対応してください。

訃報の文例|葬儀をすませた事後報告…会長が報告

 
訃 報

 
5街区の伊藤俊雄様が 6月27日に 逝去されました(享年84)
ここに謹んでお悔やみ申しあげお知らせいたします
 
なおご本人の意志によりすでに近親者のみで家族葬にて葬送されております
 
ご家族様より 生前の故伊藤俊雄様に対して 町内会のみなさまのご厚情を賜り深謝いたしますとのこと みなさまにお伝えいただきたいとのことでしたので ここにあわせてご報告申しあげます
 
令和3年7月16日
七左町5丁目町内会
会長 近藤 剛

上記の固有名詞は架空のものです。文面は、町内会員のご不幸を町内会長が、葬儀の事後報告という形で回覧板にして回すという訃報にしてあります。
 

訃報の文例|葬儀をすませた事後報告…会長と家族が報告

 
訃 報

 
5街区の田畑敦様(92歳)が 4月10日に ご逝去されました
 
ここに謹んでお悔やみ申しあげお知らせいたします
 
なおご家族様のご意志によりすでに近親者のみで家族葬にて葬送されておりますことをご報告申しあげます
 
 
ご家族様より
 
生前中はたいへんお世話になりありがとうございました
ここに本人にかわりまして心から御礼申しあげます
どうぞ今後とも以前とかわりませずよろしくお願い申しあげます
田畑徳子

 
令和4年5月10日
七左町5丁目町内会
会長 田中 守

上記の固有名詞は架空のものです。文面は、町内会員のご不幸を町内会長が葬儀の事後報告をし、続いて喪主があいさつをする、という形の訃報にしてあります。

訃報を作成する場合の注意点

訃報(町内会)
町内会の回覧板で回す訃報(左)と斎場の地図(右)

 
訃報を作成する場合に注意すべき四つのポイントを解説します。◇享年の書き方◇句読点は使わない◇「訃報のお知らせ」は間違い◇個人情報保護にも配慮する――。意外と気づかずに訃報を作ってしまうことも見受けられます。

享年の書き方

訃報を作成する場合、最初に注意したいのが「享年」(きょうねん)。享年とは亡くなったときの年齢。たとえば79歳で亡くなった場合は「享年79」というように書きます。「享年79歳」とは書きません。「鈴木徳治郎様が 逝去されました(享年83)」というように書きます。享年を使わない場合は「87歳をもって永眠いたしました」と書きます。

訃報の文面には句読点は打たない

続いての注意点は、訃報の文面には「、」「。」といった句読点は打ちません。縁起が悪いから、ということではありません。古来から日本では厳粛な式典や儀式などの文章には句読点は使われていなかったために、その習わしとして訃報をはじめ弔辞の文面には句読点はつけない、ということが今でも受け継がれているわけです。

「訃報のお知らせ」は間違い

書き出しは「訃報」とします。「訃報のお知らせ」とは書きません。「訃報」とは「死亡のお知らせ」という意味なので、「訃報のお知らせ」と書くと、「死亡のお知らせのお知らせ」という重ね言葉になってしまいます。ですので、書き出しは「訃報」とだけ書きます。

個人情報保護についても配慮する

最後に、個人情報保護の観点から喪主の住所と電話番号を訃報に載せるかどうか、ということもじゅうぶん配慮が必要です。私の町内会では、訃報に喪主の住所と電話番号を載せるかどうかは、喪主に一任しています。喪主が「住所は載せてもかまわないが、電話番号は載せないでほしい」と言われた場合は、電話番号は載せません。町内会や自治会の取り決めや喪主の意見も尊重して個別に対応することが必要です。
 

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