ビジネス文書|文頭の書き出し文例と前文の例文

ビジネス文書の文頭の書き出し文例と前文の例文をまとめました。◇頭語◇時候の挨拶◇祝福の挨拶◇感謝の言葉……を順番につなげていけばビジネス文書で使える前文がつくれます。たとえば、(頭語)拝啓(時候の挨拶)向春の候(祝福の挨拶)貴社ますますご繁栄のこととお喜び申しあげます。(感謝の言葉)平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。……といった感じです。

 

ビジネス文書|文頭の書き出し文例

ビジネス文書の文頭の書き出し(前文)は四つの部分から構成されています。「頭語」「時候の挨拶」「祝福の挨拶」「感謝の言葉」。それぞれ常套句=決まって使う言葉がありますので、それを知っておけば、部分的にアレンジするだけで、簡単にビジネス文書の前文が作れます。

頭語

頭語は「とうご」と読みます。ビジネス文書の頭語は、一般的には「拝啓」(はいけい)「謹啓」(きんけい)「拝復」(はいふく)「前略」(ぜんりゃく)の四種類を使い分けます。拝啓は標準的な文書、謹啓は改まった文書、拝復は返信する場合、前略は書き出しの挨拶文を省略する場合に使います。

なお頭語は結語(けつご)と対(つい)になっています。拝啓―敬具(けいぐ)、謹啓―謹白(きんぱく)、拝復―敬具、前略―早々(そうそう)または草々(そうそう)。たとえば頭語に拝啓を使ったら結語は敬具になります。また、拝復と前略を使う場合は、挨拶文は入れないで、すぐに用件(主文)に入ります。

時候の挨拶

頭語の次に書くのが時候の挨拶。「○の候(こう)」という季節の言葉で始まる月ごとのあいさつです。たとえば2月でしたら「立春の候」と書きます。頭語から続けると「拝啓 立春の候、」といった形になります。なお頭語と時候の挨拶は改行しないで一文字文のスペースをあけてつなげます。

時候の挨拶例(1月)新春の候、厳寒の候(2月)立春の候、春暖の候(3月)向春の候、早春の候(4月)春暖の候、仲春の候(5月)新緑の候、初夏の候(6月)入梅の候、薄暑の候(7月)酷暑の候、盛夏の候(8月)晩夏の候、炎夏の候(9月)初秋の候、新秋の候(10月)紅葉の候、中秋の候(11月)晩秋の候、向寒の候(12月)師走の候、初冬の候

祝福の挨拶

時候の挨拶の次は祝福の挨拶を書きます。「貴社ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。」といった相手の繁栄や活躍などを喜ぶあいさつです。頭語に前略または拝復を使う場合は時候の挨拶と祝福の挨拶は入れません。「前略 貴社ますますご清栄のことと~」とは書きません。

祝福の挨拶は(A)貴社(B)ますます(C)ご清栄(D)のことと(E)お喜び申し上げます。……と、五つの言葉から組み立てられています。

(A)貴社・貴店・貴会・貴校(B)ますます・いよいよ(C)ご清栄・ご隆盛・ご隆栄・ご繁栄・ご発展・ご清祥(D)のことと・の由・の段・の趣(E)お喜び申し上げます。何よりと存じます。大慶に存じます。※大慶の読み方は「たいけい」

上記(A)(B)(C)(D)(E)それぞれの中から言葉をひとつずつ選んで順番に組み合わせていけば、そつのない祝福の挨拶が作れます。たとえば「貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。」「貴会いよいよご発展の由、何よりと存じます。」といった感じです。

頭語→時候の挨拶→祝福の挨拶を続けてみますと「拝啓 春暖の候、貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。」といった具合になります。

感謝の言葉

祝福の挨拶の次に感謝の言葉を書きます。日ごろお世話になっていることに対して感謝を示すあいさつです。「平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。」など。ビジネス文書の内容によっては、時候の挨拶と祝福の挨拶は省略して、頭語の次に感謝の言葉を続けることもあります。その場合は「拝啓 平素は何かとご協力いただき、ありがとうございます。」といったように書きます。

感謝の言葉は(A)平素は(B)格別の(C)お引き立て(D)をいただき(E)厚くお礼申し上げます。……と、五つの言葉から成り立っています。

(A)平素は・日ごろは・いつも(B)格別の・多大の・なにかと・ひとかたならぬ・いろいろと(C)お引き立て・ご愛顧・ご支援・ご厚情・お力添え・ご協力・ご用命(D)をいただき・にあずかり・を賜り・のほど(E)厚くお礼申し上げます。感謝いたしております。感謝にたえません。まことにありがとうございます。

上記の(A)(B)(C)(D)(E)それぞれの中からひとつずつ言葉を選んで順番につなげていけば、見栄えのいい感謝の言葉になります。たとえば「平素はひとかたならぬご支援を賜り感謝にたえません。」「いつもいろいろとお力添えをいただき、まことにありがとうございます。」といった具合です。

頭語→時候の挨拶→祝福の挨拶→感謝の言葉を続けてみますと「拝啓 厳寒の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申しあげます。平素は多大のご厚情にあずかり厚くお礼申しあげます。」といったようになります。

ビジネス文書|前文の例文

ビジネス文書の前文(頭語・時候の挨拶・祝福の挨拶・感謝の言葉)の例文をそのまま使える形にしてまとめましたので、ビジネス文書で冒頭(書き始めの)部分の文章をつくるときの参考にしてください。

拝啓 早春の候、貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。日ごろは格別のお引き立てをいただき感謝にたえません。/謹啓 春暖の候、貴会ますますご発展の由、大慶に存じます。平素は多大のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。/拝啓 新緑の候、いつもなにかとご支援をいたたぎ、まことにありがとうございます。/拝啓 紅葉の候、平素はひとかたならぬご厚情を賜り感謝いたしております。
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