夏休み読書感想文の例文を実際に作りました。図書名は「ビーチャの学校生活」。対象は小学4年生・5年生・6年生。とくに男の子に向いています。字数は400字(原稿用紙1枚)と800字(原稿用紙2枚)の二点。読書感想文の例文は丸写ししなければアレンジして夏休みの宿題に使ってもかまいません。
ビーチャの学校生活について
勉強嫌いで怠け者。いたずらばかりしている小学4年生の男の子・ビーチャと親友のシーシキンが、勉強が好きになっていってクラスのみんなにも信頼されるようになり、最後はオール5の成績で進級するまでの様子が楽しく生き生きと描かれています。とくに男の子は感情移入しやすいテーマなので感想文も書きやすい一冊です。今はあまり読まれていない本なので、他のお子様とかぶることも少なく、目をひくというメリットもあります。「ビーチャの学校生活」の著者はノーソフ(旧ソビエトの児童文学者)。舞台は旧ソビエト時代の小学校。「ビーチャと学校友だち」「ビーチャとゆかいな仲間」「ビーチャといたずら友だち」などの書名でも親しまれています。昭和40年(1965年)から昭和50年(1975年)ごろの小学生によく読まれた本なので、現在は書店で見かけることはありませんが、各市区町村の図書館に蔵書があるほか、Amazon などの中古本で売られています。
本記事に掲載している読書感想文の使い方と注意事項
本記事に掲載している読書感想文は「少年少女世界の名作・ソビエト編-3」(小学館)に載っている「ビーチャの学校生活」を読んで書いたものです。自由に使っていただいてかまいませんが、あくまでも例文ですので、そのまま使うのではなくアレンジして自分の言葉に置き換えるなどして使ってください。丸写しやコピペをして先生にバレても責任は負えません。利用する場合は自己責任となります。利用は個人使用に限ります。ブログやホームページに転用したりメルマガやPDFファイルで再利用するのは禁止します。ビーチャの学校生活の読書感想文|400字
ビーチャの学校生活を読んでぼくは『ビーチャの学校生活』という本を読みました。きっかけは、主人公のビーチャが、勉強ぎらいで、いたずらが大好きで、先生やお母さんにおこられてばかりいるというところが、ぼくにそっくりだったからです。
いちばん心に残ったのは、これからはまじめに勉強しようと心に決めたビーチャが、宿題に出された算数の問題を自分の力でとく場面です。それまでは分からない問題があると、ビーチャは最初からやろうとしないで、友だちに答を教えてもらっていました。そんなビーチャがいっしょうけんめいに自分の力で問題をといて答が分かったとき「ぼくは、自分がいままでとはぜんぜんちがう人間になったような気がした」と感じました。
ぼくも今までは、分からない問題があると、すぐに答を見たり、友だちに聞いてしまいました。これからはぼくもビーチャのように、自分で考えて、自分の力でやりぬこうと思いました。
ビーチャの学校生活の読書感想文|800字
勉強ぎらいでも一番になれるんだぼくは『ビーチャの学校生活』という本を読みました。この本を選んだのは、主人公のビーチャが、勉強ぎらいでお母さんや先生にしかられてばかりいるというところが、ぼくににていたからです。
勉強きらいで遊ぶことばかり考えているビーチャ。学校の成績はいつも二点。つごうが悪くなるとウソをついたり、いいわけをしたり、人のせいにしたり…。そんなビーチャがまじめに勉強しようと心に決めて、クラスの友だちや少年団のたいちょうさんに、はげましてもらいながら、最後はどの学科も満点の五点をとって進級しました。
ぼくは二つの場面が心にのこりました。ひとつめは、これからはまじめに勉強しようと心にちかったビーチャが算数の宿題を自分の力でとく場面です。それまでビーチャは分からない問題があると自分ではやらずに友だちに答を教えてもらっていました。そんなビーチャが自分の力で問題をといて答が分かったとき「ぼくは、自分がいままでとはぜんせんちがう人間になったような気がした」と感じました。
心にのこった二つ目の場面は、ビーチャのクラス担当のオリガ先生の言葉です。「いちばんだいじなのは、自分の力でやりぬくことです。友だちに手伝ってもらうのは、自分で考えて、どうしても分からなくなったときだけです。なにごとも、自分の力ですることがだいじなのですよ」。オリガ先生は、ぼくに話しかけてくれているような気がしました。
ぼくも今まではビーチャと同じで、分からない問題があると、すぐに答を見たり、友だちに答を聞いていました。自分の力で考えようとしませんでした。『ピーチャの学校生活』を読んで、勉強ぎらいでも一番になれるんだと思いました。これからはむずかしい問題でも自分で考えて、自分の力でやりぬいていこうと思います。
この読書感想文は小学校4年生から6年生を想定しています。例文の漢字は、学年に応じてひらがなにしたり、ひらがなの箇所を漢字にしたり、適宜、アレンジしてください。感想文は男の子を想定して「ぼく」を使っていますが、女の子の場合は「わたし」に置き換えてください。
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