2017年1月19日。行きつけの古民家カフェに、大島桜に似た可憐な花が生けられていました。今は1月。この時期に大島桜が咲いているはずがありません。お店の奥さまにうかがったところ「みちのくの初桜」と呼ばれる啓翁桜(けいおうざくら)という品種で、寒緋桜(かんひざくら)の一種だそうです。啓翁桜の生け方が素敵だったのでデジカメで撮って画像に残しました。啓翁桜の花言葉や名前の由来なども疑問に思ったので調べてみました。
啓翁桜とは|啓蒙桜の名前の由来
啓翁桜(けいおうざくら)とは、早咲きの桜・寒緋桜(かんひざくら)の一種で、昭和5年(1930年)に、支那実桜(しなみざくら)と彼岸桜(ひがんざくら)を交配=接ぎ木(つぎき)して作られました。啓蒙桜の名前の由来は、交配した人の名にちなんで。交配したのは、福岡県久留米市の吉永啓太郎(よしながけいたろう)氏。「啓太郎」の一文字をとって「啓翁桜」と名付けられました。「翁」(おう)とは、トシをとった男性や老人を敬って呼ぶ敬称。「啓じいちゃんが作った桜」「啓じいちゃんの桜」といった感じですね。
ちなみに啓翁桜は、啓太郎桜(けいたろうざくら)とも呼ばれています。
啓翁桜の開花時期
啓翁桜は、支那実桜(シナミザクラ)と彼岸桜(ヒガンザクラ)を交配して作られ寒緋桜(カンヒザクラ)の一種なので、普通の状態だと、開花時期は3月下旬から4月上旬ごろになります。観賞用としての需要も高く、促成栽培によって、12月中旬から2月中旬にかけて開花時期を迎えた啓翁桜が市場に出回るようになりました。最近は、冬に咲く桜の花としても人気が高まっています。見頃時期は1か月間と長く、生け方にもよりますが、お正月から立春ごろまで咲き続けます。花の見頃を過ぎるころには葉桜も楽しめます。
啓翁桜の主な産地と上手な咲かせ方
啓翁桜の代表的な産地は山形県。啓翁桜の生産高は全国一位を誇ります。そのため啓翁桜は「みちのくの初桜」「みちのく桜」とも呼ばれています。通販でも「みちのくの初桜」の名で、山形産の啓翁桜は人気があります。啓翁桜の上手な咲かせ方は、購入したらまず根元の部分に十字の切り込みを入れて水につけてから花器に入れます。つぼみの時は一日1回ほど霧吹きで水を拭きかけます。花が咲いたら乾燥を防ぐために霧吹きで一日1回ほど水を拭きかけ、花器の水もこまめに取り替えます。花が散ったあとは葉桜としても楽しめるので、うまく管理すれば、1か月以上楽しめます。
啓翁桜の花言葉
啓翁桜の花言葉も気になったので調べてみました。啓翁桜の花言葉は「純潔」「精神美」。もちろん諸説ありますが、可憐な花は「純潔」「精神美」というイメージにぴったりです。自家焙煎のおいしいコーヒーを 越谷市の自家焙煎珈琲店 で飲みながら啓翁桜の隣で優雅な時間を過ごすことができました。
本記事に掲載した啓翁桜の写真は、行きつけの古民家カフェで、お店の許可を得て撮影したものです。著作権は撮影者である私にあります。本記事に掲載した啓翁桜の画像の無断コピーやブログなどへの転用は厳禁です。