美味しいサイフォンコーヒーが飲める南越谷の喫茶店をご案内します。屋号は「きっちゃてん」。場所は協医科大学越谷病院のすぐ近く。住所は埼玉県越谷市瓦曽根3-6-58。通りから道を一本はずれた住宅街の中にあるので、ちょっと見つけにくい場所にありますが、昭和20年代・30年代生まれのコーヒー好きにはたまらないお店です。
きっちゃてんの外観
茶色を基調としたおしゃれな外観。入口横の木の看板には赤い文字で、入口上の壁には白い文字で「きっちゃてん」と描かれています。南越谷の駅前とは打って変わった閑静な場所です。知る人ぞ知る隠れ家喫茶店という感じですね。店内は山小屋風。アンティークな雰囲気
店内は山小屋風。壁・柱・テープル・椅子などすべて木材が使われています。窓はステンドグラス。仕切りや柱には額に入れられた絵が飾られています。昭和初期の公衆電話なの調度品もアンティーク。きっちゃてんの創業は昭和57年(1979年)。若者が煙草を吸いながらたむろした昭和の喫茶店という雰囲気です。サイフォンで淹れるコーヒーを見るならカウンター席
座席はテーブル席とカウンター席。マスターがサイフォンでコーヒーを淹れる様子を見るならテープル席ではなくカウンター席がおすすめです(上の写真はカウンター席)。昔は喫茶店というとサイフォンコーヒーでしたが、今はハンドドリップが主流になっているので、サイフォンで淹れるコーヒーが飲める喫茶店は少なくなってしまいました。サイフォンで淹れるブレンドコーヒー
カウンター席に座ってブレンドを注文。サイフォンで入れるコーヒーは演出効果も高いのでコーヒーができるまでの過程も楽しめます。きっちゃてんのマスターが淹れるサイフォンコーヒー。まずはポットでお湯をフラスコに注ぎます。続いて、ロートをフラスコに挿入。ガスバーナーに火を入れフラスコを加熱します。
フラスコを加熱している間にミルでコーヒー豆を挽きます。
フラスコのお湯がロートに上がりきったところで、ミルで豆を挽いたコーヒーの粉をロートに入れて、よくかき混ぜます。このよくかき混ぜる工程を「攪拌」(かくはん)と言います。上の写真はマスターが攪拌しているところです。
攪拌したら少し時間をおいて(約40秒)二回目の攪拌を行ないます。上の写真は二回目の攪拌を終えたところ。コーヒーのいい香りがします。
火を止めてロートのコーヒー抽出液をフラスコに落とします。こうした一連の流れを見るのもサイフォンコーヒーならでは。
ロートのコーヒー抽出液がすべてフラスコに落ちました。ロートをはずしてコーヒーのできあがり。美味しそうな香り。コーヒーもきれいな色をしています。
きっちゃてんのマスターがサイフォンで淹れたブレンドコーヒーです(上の画像)。笠間焼のコーヒーカップ&ソーサも素敵ですね。きっちゃてんでは、笠間焼や信楽焼などの陶磁器でコーヒーがいただけます。
サイフォンで淹れたブレンドコーヒーは、すっきりした口当たり。香りが強く美味しいコーヒーです。この香りの高さがサイフォンコーヒーの特徴。使っているコーヒー豆と焙煎の仕方によっても変わってきますが、ハンドドリップよりもサイフォンで淹れたほうがコーヒーの香りはより引き立ちます。