左足太もも裏の帯状疱疹で皮膚科に通院。塗り薬と飲み薬を処方してもらい、5回の治療(1か月)で症状が快方に向かいました。治療期間が過ぎて5か月(発症後半年)。再発や後遺症もありません。病院で行なった検査と診察内容・治療薬・治療費・症状の経過などを画像とともにまとめました。
ちなみに私は59歳の男性です。帯状疱疹は、60代を中心に50代から70代に多い病気なので、まさに私はドンピシャの年齢でした。それでは帯状疱疹の治療内容と症状の経過をお話ししていきます。
1回目の治療内容(症状の写真)と処方された薬(飲み薬)
2015年10月12日(日)。3日前(10月9日)から左足太もも裏に、やや盛り上がった赤い斑点が出始めて、三日間で一気に赤い斑点の数が増え(上記画像)、市販薬のオロナイン軟膏では手の施しようがなくなったので、土日祝日も診察をしている近所の病院に予約を入れて、皮膚科で診察をしてもらったところ帯状疱疹と診断されました。診察してもらった医師によると、帯状疱疹の初期症状としては、一般的には、赤い斑点や発疹が出る数日前に、皮膚がビリピリしたり、神経痛などの痛みを伴い、斑点自体も強い痛みを伴うことが多いとのこと。私の場合は、神経の痛みや赤い斑点が出ても痛みはそれほど感じなかったので、帯状疱疹と気づくのが遅れたようです。
血液検査を行なって、飲み薬を2種類処方してもらいました。ひとつは、パルトレックス錠500という飲み薬。帯状疱疹ウィルス(ヘルペスウィルスの一種)による感染症の治療薬。一日3回。朝・昼・夕食後に服用。2日分。
もうひとつは、カロナール錠300という痛み止めの飲み薬です。こちらの薬は帯状疱疹の痛みを和らげるためのものなので、痛みがない場合は飲まないでよいとのこと。私はほとんど痛みは感じなかったのでカロナール錠300は飲みませんでした。
薬は二日分処方されました。3日後の水曜日(10月14日)に再診の予約を入れて初診は終了。血液検査の結果は次回の診察の時に教えていただけるとのこと。帯状疱疹の一回目の治療費は、初診・診察・処方箋・検査費用で2,300円(国民健康保険3割負担額)。薬代は2,120円。合計4,420円
2回目の治療内容(症状の経過)と処方された薬(飲み薬)
2015年10月14日(水)帯状疱疹の発症5日目。左足太もも裏全体の帯状疱疹はおしりの部分にも広がってきました。赤い斑点は盛り上がり、水ぶくれ(水疱)もかなり目立ってきました。二箇所ほど水ぶくれがつぶれて炎症を起こしています。左足太もも裏全体が少しピリピリとしびれる感じがしますが、強い痛みや痒みなどの自覚症状はありません。私の叔父(86歳)が65歳のときに右足に帯状疱疹が出たときはかなり痛みがあって夜も眠れなかったそうです。
私の場合は神経痛などの痛みが伴わないので帯状疱疹の症状の中でも軽いほうなのかもしれません。
2015年10月14日(水)皮膚科で2回目の診察。前回行なった血液検査の結果は異常なし。どの項目も基準範囲内。帯状疱疹の影響と思われる数値の異常は見られないとのこと。ひと安心です。
前回と同じ、水痘・帯状疱疹ウィルスの感染を抑える飲み薬(バルトレックス錠500)を5日分処方してもらいました。2回目の帯状疱疹の治療代は、診察と処方箋料で590円(国民健康保険3割負担額)。薬代は、5日分で4,320円。合計4,910円
3回目の治療内容(症状の経過)と処方された薬(塗り薬)
2015年10月19日(月)帯状疱疹の発症10日目。左足太もも裏全体とおしりの帯状疱疹は、赤い斑点の症状から水疱(水ぶくれ)状態になってきました。ただれて炎症を起こしている箇所も見られます。帯状疱疹による左足太もも裏全体の痛みはありません。ただ、少し痒みを感じるようになってきましたが、普通に生活している中で、とくに気になって仕方がないとか、痛みや痒みで夜眠れないということはありません。帯状疱疹はウィルの増殖で皮膚と神経の両方に炎症を起こすので一般的には強い痛みを伴うことが多いのですが、私の場合はほとんど痛みは感じませんでした。
医師の話によると、帯状疱疹は、発熱や頭痛などの合併症を起こすこともあり、糖尿病を患っていると神経の痛みを感じないことがあるそうです。それじゃ私は糖尿病なのかな、と思いましたが、2か月前に行なった健康診断の結果は、血糖値もヘモグロビンA1cも正常値だったので、糖尿病とは関係ありませんよ、と先生もおっしゃってくださいました。
2015年10月19日(月)帯状疱疹の3回目の治療。発疹も水ぶくれになってきているので飲み薬はもういいでしょうと言われ、一部、ただれや炎症を起こしてるので、皮膚のただれや炎症を治療する塗り薬(アズノール軟膏)を処方してもらいました。
塗り薬は一日2回。朝起きたときと、夜、お風呂上がりまたは寝る前に患部に塗ってくださいと薬局で言われました。帯状疱疹の3回目の治療代は、診察料・処方箋料で計600円(国民健康保険3割負担分)。薬代(塗り薬=軟膏)が360円。合計960円
4回目の治療内容(症状の経過)と処方された薬
2015年10月26日(月)帯状疱疹の発症17日目。左太もも裏からおしりにかけて広がっていた赤い発疹は完全に消えて、水疱(みずぶくれ)もほとんどが、かさぶたになってきました。一箇所、炎症を起こして一円玉大の潰瘍ができています。この潰瘍部分は触ったりするとちょっと痛みを感じます。帯状疱疹は他人に感染する病気じゃないとはいえ、こうして写真で見るとかなり気持悪いですね(笑)。知らない人が見たら絶対にうつりそうな皮膚病だと思われそうなので、完治するまではスーパー銭湯には行かないことにしました。
2015年10月26日(月)帯状疱疹の4回目の治療。全体的には症状も快方に向かってきていますが、一箇所、ただれて潰瘍ができているので、潰瘍を治療するお薬を出しておきますと言われ、先生に塗り薬を処方してもらいました。
処方された薬は、ゲーベンクリームという塗り薬です。一日1回、帯状疱疹で潰瘍になった箇所に塗ります。前回処方してもらった炎症やただれを治療する塗り薬(アズノール軟膏)は引き続き使って、今回処方された塗り薬(ゲーベンクリーム)は潰瘍部分だけに塗ります。
帯状疱疹の4回目の治療代は、診察料・処方箋料で計590円(国民健康保険3割負担分)。薬代(塗り薬)が590円。合計1,180円
5回目の治療内容(症状の経過)と処方された薬(塗り薬)
2015年11月2日(月)帯状疱疹の発症24日目。左太もも裏からおしりにかけての水疱(みずぶくれ)とかさぶたもほとんど消えかけてきました。痛みや痒みもありません。一箇所できた潰瘍もかさぶたができてきました。ただこうして自分の帯状疱疹を写真で改めて見てみると、かなり見た目が気持悪いですね。まあ誰に見せるわけでもないので別にどうでもいいんですが(笑)完全に帯状疱疹の跡が消えるには半年近くはかかるそうです。
2015年11月2日(月)帯状疱疹の5回目の治療。症状の経過も順調。神経痛などの後遺症も今のところないようなので治療(通院)はこれで終わりにしましょうと言われました。潰瘍を起こしている箇所が残っているので化膿を抑える塗り薬を処方してもらいました。
処方してもらった塗り薬はデルモゾールG軟膏。一日2回使用。帯状疱疹で潰瘍になった部分の炎症や化膿を抑える薬です。帯状疱疹の5回目の治療代は、診察料・処方箋料で計600円(国民健康保険3割負担分)。薬代(軟膏)が350円。合計950円
皮膚科での帯状疱疹の治療回数は5回。通院期間は24日間でした。
帯状疱疹の治療費(病院の皮膚科に払った費用) は、1回目…2,300円/2回目…590円/3回目…600円/4回目…590円/5回目…600円。合計4,680円
薬代(薬局に払った費用) は、1回目…2,120円/2回目…4.320円/3回目…360円/4回目…590円/5回目…350円。合計7,740円
治療費と薬代を合わせた全費用は12,420円でした。
帯状疱疹の治療費(病院の皮膚科に払った費用) は、1回目…2,300円/2回目…590円/3回目…600円/4回目…590円/5回目…600円。合計4,680円
薬代(薬局に払った費用) は、1回目…2,120円/2回目…4.320円/3回目…360円/4回目…590円/5回目…350円。合計7,740円
治療費と薬代を合わせた全費用は12,420円でした。
帯状疱疹の初期症状と治ったあとを写真で比較(発症から1年7か月後)
左足太もも裏全体にできた帯状疱疹の初期症状(発症3日後)と完治後(発症6か月後)を写真で比較してみました。上の四枚のうち一枚目の写真が発症3日後(2015年10月12日)です。赤い発疹や水ぶくれ(水疱)が痛々しいですね。二枚目の写真が97日目(2016年1月19日)。治療を終えて約2か月目です。三枚目の写真が発症4ヶ月半後。治療を終えて約3か月半。四枚目の写真が発症6か月後。治療を終えて約5か月後。五枚目の写真が発症9か月後。治療を終えて約9か月。
潰瘍になった箇所の跡がまだうっすらと黒くなっています。皮膚が再生されて、きれいになるまでには一年近くかかりそうです。もしかしたら黒い跡になってしまったところは消えないかもしれません。
最後の六枚目は、1年7か月が過ぎた現在(2017年5月30日)の状態です。消えないと思っていた帯状疱疹の跡もほとんどきれいになりました。
帯状疱疹は再発するケースはほとんどなく、一生のうち一回しか発症しないので、今回は、貴重な体験をしたということで、治療の内容と症状の経過をまとめてみました。