2月に書くはがき礼状の例文(ビジネス・プライベート)をご紹介します。◇書き出し(余寒の候・向春の候・春寒の候)◇主文(お礼の言葉)◇末文(余寒なお厳しき折から、お風邪など召されませんように)◇結びの挨拶(とり急ぎお礼まで)……など、そのまま使える文章にまとめてあります。仕事関係は「訪問面会に応じてくれたお礼はがき」。個人のほうは「発表会にお祝い(現金)をいただいたお礼はがき」のひな型を作ってあります。
2月の礼状はがき例文|前文の書き方(ビジネス・個人)
2月に、はがき礼状を書く場合、ビジネス関係でしたら、前文の書き出しは、◇余寒の候◇向春の候◇春寒の候◇残寒の候◇晩冬の候◇立春の候――などを使って「貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます」といった挨拶の言葉を続けます。個人的なはがき礼状でしたら、2月は「節分を迎えましたが、相変わらず厳しい寒さが続いております。」「二月も半ばとなり、日脚も徐々に伸びてまいりました。」「早咲の梅がちらほらと目につく季節になりました。」などの時候の挨拶から始めて「いかがお過ごしですか。」といった言葉を添えます
時候の挨拶の代わりに書き出しに俳句を使ってみる
時候の挨拶の代わりに書き出しに俳句を使ってみるのもひとつの方法です。たとえば2月でしたら、杉田久女(すぎたひさじょ)の「ほろ苦き恋の味なり蕗の薹」(ほろにがき こいのあじなり ふきのとう)という俳句を使って、「ほろ苦き恋の味なり蕗の薹(杉田久女)小泉さん、このたびはまことにけっこうなお抹茶の詰め合わせをお贈りいただき、ありがとうございました。」などの書き出しにすると、早春を感じさせる文章になります。ただし儀礼的なビジネス礼状には不向きです。2月のお礼はがき例文|主文の書き方とポイント
お礼はがきの主文は具体的に書くのがポイント。たとえば、新居祝いに観葉植物をいただいた場合は、「このたびはごていねいな品をいただきまして…」のような紋切り型のあいさつ文ではなく、「このたびは可愛らしいガジュマルをお贈りいただき…」としたほうが、相手に感謝の気持ちがより伝わります。ただし、会社同士の関係で、開店・開業祝いに観葉植物などをいただいた場合は、あまり具体的な内容は書かずに、「このたびは、当店の開店に際し、お心のこもったお祝いを賜り、まことにありがとうございました。」などと定型文を使ったほうが無難です。
2月の礼状はがき文例|末文の書き方と結びの挨拶
結びの挨拶は、ビジネス礼状はがきの場合は、季節の挨拶は不要です。「今後とも末永くご支援を賜りますようお願い申し上げます。」などと書いて、「まずはとり急ぎお礼まで。」と締めくくります。個人的なお礼はがきの場合、2月でしたら、文末は「余寒なお厳しき折から、お風邪など召されませんように。」といった季節の挨拶を入れたあと、「まずはお礼まで。」と結べば、季節感のある結びになります。
2月の結びの言葉●初旬(立春まで)…春まだ遠く、寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。/春寒の身にしみる折から、お風邪など召しませんように。/まだまだ寒い日が続きます。くれぐれもお身体を大切にお過ごしください。
●中旬(立春過ぎから雨水前日まで)…余寒厳しき折から、体調を崩されませんように。/春とは名ばかり。またまだ厳しい寒さが続きそうです。くれぐれもご自愛ください。/寒の戻りで冷え込むこともございます。お気をつけください。
●下旬(雨水以降)…向春の季節、ご壮健にお過ごしください。/雪解けも間近。お健やかにお過ごしください。/春はもうすぐそこまで来ています。ますますのご活躍をお祈りいたします。
●中旬(立春過ぎから雨水前日まで)…余寒厳しき折から、体調を崩されませんように。/春とは名ばかり。またまだ厳しい寒さが続きそうです。くれぐれもご自愛ください。/寒の戻りで冷え込むこともございます。お気をつけください。
●下旬(雨水以降)…向春の季節、ご壮健にお過ごしください。/雪解けも間近。お健やかにお過ごしください。/春はもうすぐそこまで来ています。ますますのご活躍をお祈りいたします。
2月の礼状はがき文例|ビジネス・プライベート
2月のはがき礼状の例文を作りました。ビジネスとプライベートの2種類。文面は下記のとおり。仕事関係は、訪問面会に応じてくれたお礼(上の印刷画像)。個人的なほうは、叔母から娘のピアノの発表会にお祝い(現金)をいただいたハガキ礼状です(記事上部の写真)。原稿は横書きですが、縦書きを想定しています。「/」は改行の目安。2月のお礼はがき文面|仕事関係…訪問面会に応じてくれた
拝啓 余寒の候、ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。/さて、本日はご多忙のところ、お時間を割いていただき、まことにありがとうございました。/席上、増田様にたまわりましたご教示、さっそく弊社の運営に反映させる所存にございます。/また、あらためて増田様にご指導を仰ぐために参上することもあるかと存じますが、その節はなにとぞよろしくお願い申しあげます。/まずは書面にて面会のお礼まで。/敬具
2月のお礼はがき文面|個人…発表会にお祝いをいただいた
早咲の梅がちらほらと目につくようになりました。/恵美子さん、このたびは奈緒のピアノ発表会に向けて、ごていねいなお便りとお祝いをいただき、ほんとうにありがとうございました。奈緒が発表会のときに着るドレスに合わせたブローチを買わせていただきます。/今回はショパンの幻想即興曲に挑戦するので、奈緒も今から緊張しまくりですが、小学校最後の舞台を楽しんでほしいと願っております。/春休みには今年もまたよろしかったら恵美子さんのお宅におじゃまさせてください。奈緒も恵美子さんに会うのを楽しみにしていますので。/とり急ぎお礼まで