自営業の廃業はがき挨拶状<5文例>と書き方のポイント

自営業の廃業はがき挨拶状を5文例用意しました。◇諸般の事情◇やむを得ぬ事情◇健康上の理由◇高齢のため……。手を加えなくてもそのまま使えるように文面を整えてありますので、廃業する日付・発信年月日・発信者名などを差し替えれば、そつのない廃業の挨拶状になります。書き方のポイントと注意すべき点についても解説。挨拶状の印刷イメージも画像にしましたので全体のレイアウトを構成するさいの参考にしてください。

 

自営業 廃業の挨拶文例|諸般の事情

自営業 廃業の挨拶文例|諸般の事情
下記文例の店舗名や住所・氏名などの固有名詞は架空のものです。なお原稿は横書きになっていますが挨拶状は縦書き印刷が原則です。句読点は入れても入れなくてもどちらでもかまいません。
 
謹啓 時下ますます御清栄のこととお慶び申し上げます
さて 弊社は皆様の御厚情をいただいて今日まで営業を続けてまいりましたが来る三月三十一日をもちまして廃業することとなりました
諸般の事情により廃業を余儀なくされましたことをお詫びいたしますとともにこれまで御愛顧賜りました皆様に心より感謝申し上げます
まずは略儀ながら書中をもちまして廃業の御挨拶を申し上げます
皆様のますますの御多幸と御発展を心よりお祈り申し上げます
敬白
 
令和三年一月吉日
 
菊池自動車整備工場
菊池 信男
東京都足立区扇○―○○―○○
電話(〇三)〇〇〇〇―〇〇〇〇

自営業 閉店の挨拶文例|諸般の事情

自営業 閉店の挨拶文例|諸般の事情 data-recalc-dims=

拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。
さて、当店こと多年皆様のご厚情により営業を続けてまいりましたが、このたび諸般の事情により廃業いたすこととなり、三月末日限りで閉店いたすこととなりました。
謹んで閉店のご挨拶を申しあげますとともに、永年にわたるご愛顧に対し、深く感謝申しあげるしだいでございます。
まずは略儀ながら書中をもってごあいさつ申しあげます。
敬具
 
内田商店
内田 悦子

自営業 廃業の挨拶文例|やむを得ぬ事情

自営業 廃業の挨拶文例|やむを得ぬ事情

拝啓 時下ますますご盛業のこととお喜び申し上げます。
さて、弊店は六十五年の長きにわたり、皆様のご厚情に支えられながら営業いたしてまいりましたが、このたびやむを得ぬ事情により廃業することに相成りました。三月三十一日をもって廃業させていただきます。今日までご愛顧いただきましたことに対して、改めて深く感謝申し上げます。
まずは書中をもって略式ながらお知らせとともにご挨拶にさせていただきます。
敬具
 
令和三年一月吉日
 
根本青果店
代表 根本 卓
埼玉県越谷市緑町○―○○―○○
電話(〇四八)○○○―〇〇〇〇

自営業 閉店の挨拶文例|高齢のため廃業

自営業 閉店の挨拶文例|高齢のため廃業

拝啓 初春の候、いよいよご清適のこととお喜び申し上げます。
さて、当店は、五十余年にわたり皆様に愛され、親しまれてまいりましたが、このたび年齢的な事情により、来る三月三十一日をもって店舗を閉鎖することになりました。これまで賜りましたご愛顧に対し、店主以下一同、謹んでお礼申し上げます。
いささか唐突ではございますが、書中をもちまして右のとおり廃業のごあいさつまで申し上げます。
敬具
 
令和三年一月二十五日
 
浅井ふとん店
浅井 敦
埼玉県吉川市川藤○○○
電話(〇四八)○○○―○○○○

自営業 閉店の挨拶文例|健康上の理由

自営業 閉店の挨拶文例|健康上の理由

謹啓 厳冬の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私こと五十四年間の長きにわたって理容業を営んでまいりましたが、このたび健康上の理由ににより閉店のやむなきに至りました。永年にわたっての数々のご支援、ご厚情を賜り、まことにありがたく深く感謝申し上げます。
本来ならば、拝眉のうえお礼申し上げるべきところでございますが、まずは略儀ながら書中をもってごあいさつ申し上げます。
謹白
 
令和三年一月二十五日
 
上原理容室
上原 誠
千葉県野田市鶴奉○―○
電話(〇四)○○○○―○○○○

廃業の挨拶状 書き方のポイント

店舗を閉鎖したり、長年営んできた仕事を辞める場合の挨拶状には、廃業する日付を必ず明記します。遅くとも1か月前には届くようにします。たとえば、車の整備工場など仕事を受注するような業種でしたら 2か月前には廃業を伝える必要があります。営業に支障をきたさないように配慮し、できるだけ早めに伝えることが大切です。

廃業の理由は具体的に記す必要はありません。「諸般の事情」または「やむを得ぬ事情」とするのが一般的。高齢や病気などの場合は「年齢的な理由」「健康上の理由」などとしてもかまいません。廃業の理由を伝えるくだりは事務的な表現にしておくのが定石です。

最後に、これまでに受けた厚情や支援に対して感謝の気持ちを伝える言葉を添えます。よけいなことは入れません。言い訳めいて受け取られる可能性もあるので注意が必要。事務的な文章にしつつ暗さを感じさせない心あたたまる文面にするのがポイントです。
 

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