3月の二十四節気・啓蟄(けいちつ)の時期(3月5日頃から3月19日頃)に手紙やはがきに使える書き出し文を七十二候◇第7候・蟄虫戸啓(3月5日頃から3月9日頃)◇第8候・桃始笑(3月10日頃から3月14日頃)◇第9候・菜虫蝶化(3月15日頃から3月19日頃)――ごとに、季語や挨拶文とともに解説していきます。
二十四節気<啓蟄>七十二候(3月5日ごろ~3月19日ごろ)

暦の上で啓蟄というと、3月5日ごろから次の二十四節気(にじゅうしせっき)の春分(しゅんぶん)前日まで、3月5日頃から3月19日頃までの期間をいいます。
二十四節気の啓蟄の時期を三つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)では、初候(3月5日頃から3月9日頃)は蟄虫戸啓(すごもりのむしとをひらく)。次候(3月10日頃から3月14日頃)は桃始め(ももはじめてわらう)。末候(3月15日頃から3月19日頃)は菜虫蝶化(なむしちょうとかす)と呼びます。
二十四節気の啓蟄の時期(3月5日頃から3月19日頃)、手紙やはがきの時候の挨拶に七十二候を使うと、より季節感のある書き出しになります。以下、3月上旬から3月中旬の手紙やはがきに使える季節の挨拶文例を紹介します。
啓蟄・初候(蟄虫戸啓)3月5日ごろ~3月9日ごろの季節の挨拶

3月5日頃から3月9日頃に使える時候の挨拶文例…蟄虫戸啓、巣ごもりの虫が戸を開く季節になりました。/蟄虫戸啓の候、/春の陽気に誘われて虫たちも姿を現わし始める季節になりました。/春の訪れを感じさせる季節になりました。/菫の花が咲き始めた今日この頃、/ワラビが芽を出す季節になりました。/ゼンマイが春の到来を告げる季節になりました。/ひと雨ごとに春の気配を感じる季節になりました。
啓蟄・次候(桃始笑)3月10日ごろ~3月14日ごろの季節の挨拶

3月10日頃から3月14日頃に使える時候の挨拶文例…桃始笑、桃の花が咲き始める季節になりました。/桃のつぼみがほころび花が咲き始める季節になりました。/桃始笑の候、/庭先にも春の気配を感じ始める今日この頃、/新玉ねぎが店頭に並ぶ季節になりました。/サヨリの美味しい季節、/カワラヒワのさえずりに春を感じる今日この頃、/桃の花が春の訪れを告げる季節になりました。
啓蟄・末候(菜虫蝶化)3月15日ごろ~3月19日ごろの季節の挨拶

3月15日頃から3月19日頃に使える時候の挨拶文例…菜虫蝶化、さなぎが蝶に生まれ変わる季節になりました。/菜虫蝶化の候、/やわらかな春の日差しを浴びて蝶が舞う季節になりました。/ヤマトシジミが春の訪れを告げる季節になりました。/アオヤギのおいしい季節になりました。/葉わさひが店頭に並ぶ季節になりました。/カタバミの花が春を告げる季節到来、/菜虫が蝶になり羽ばたく季節になりました。
啓蟄の時候の挨拶を入れたお茶会の案内はがき文例

文面は以下のとおり。実際のハガキは縦書きで印刷しました(上記写真)
桃始笑、桃の花が咲き始める季節になりました。元気でお過ごしのことと思います。さて、このたび左記の場所と日時で、古稀を迎えた大関先生を囲んでお茶会を開くことになりました。メンバーは弥生の会の六期生。十二年ぶりの再開になりますね。場所は東武伊勢崎線・武里駅から徒歩約五分のところにあるカフェ・牧歌。東武線の線路(下り線)に沿って進むとお店に着きます。日時は四月十五日(金)午前十一時から午後一時まで。お忙しいとは思いますが、お運びいただければ、大関先生も喜ばれると思います。ご出席をお待ちしています。まずはご案内まで。