2月の二十四節気・雨水(うすい)の期間(2月19日頃から3月4日頃)に手紙やはがきに使える時候の書き出し文を七十二候◇第4候・土脈潤起(2月19日頃から2月23日頃)◇第5候・霞始靆(2月24日頃から2月28日頃)◇第6候・草木萌動(3月1日頃から3月4日頃)――ごとに、季語や挨拶文をまじえて解説していきます。
二十四節気<雨水>七十二候(2月19日ごろ~3月4日ごろ)

暦の上で雨水というと、立春の15日目から次の二十四節気(にじゅうしせっき)の啓蟄(けいちつ)前日まで、2月19日頃から3月4日頃までの期間をいいます。二十四節気の雨水の期間を三つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)では、初候(2月19日頃から2月23日頃)は土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)。次候(2月24日頃から2月28日頃)は霞始靆(かすみはじめてたなびく)。末候(3月1日頃から3月4日頃)は草木萌動(そうもくもえうごく)と呼びます。
二十四節気の雨水の期間(2月19日頃から3月4日頃)、手紙やはがきの挨拶文に七十二候を使うと、より季節感のある書き出しになります。以下、2月下旬から3月上旬の手紙やはがきに使える時候の挨拶文例を紹介します。
雨水・初候(土脈潤起)2月19日ごろ~2月23日ごろの季節の挨拶

2月19日頃から2月23日頃に使える時候の挨拶文例…土脈潤い起こる季節になりました。/寒さも緩み大地が潤い始める季節になりました。/土脈潤起、寒さもゆるみはじめた今日この頃、/土脈潤起の候、/獺祭魚の候、/雪解けの水が大地を潤す季節になりました。/雪消の水が田畑を潤す季節になりました。/春キャベツが店頭に並ぶ季節になりました。/藍蒔く季節、/トビウオの旬の季節到来。
雨水・次候(霞始靆)2月24日ごろ~2月28日ごろの季節の挨拶

2月24日頃から2月28日頃に使える時候の挨拶文例…春霞がたなびく季節になりました。/霞始靆の候、/山々が豊かな表情を見せ始める季節になりました。/カラシナの旬の季節になりました。/素魚の旬の季節になりました。/野焼きの季節到来、/春霞の候、/霞始靆、山野の情景に趣が加わる季節になりました。
雨水・末候(草木萌動)3月1日ごろ~3月4日ごろの季節の挨拶

3月1日頃から3月4日頃に使える時候の挨拶文例…草木萌え動く季節になりました。/草木萌動の候、/草木が芽吹き始める季節になりました。/日増しに春の気配が増してきました。/草木の息吹を感じる季節になりました。/菜花が食卓にのぼる季節になりました。/ミドリハコベが白い花を開き始める季節になりました。/木の芽起こしが春を告げる今日この頃、/ひと雨ごとに春を感じる季節になりました。
雨水の時候の挨拶を入れた展覧会の案内はがき文例

文面は以下のとおり。実際の案内はがきは縦書きで印刷しました(上記写真)
寒さも緩み大地が潤い始める季節になりました。お元気でお過ごしのことと存じます。さて、このたび左記の場所と日程で、私が所属しているグラスリッツェン教室の作品展覧会が開催されることになりました。国際大会でも入選された先生の作品をはじめ私たち受講生の作品も展示されます。場所は地下鉄銀座線・銀座駅から徒歩三分のところにあるサロンドジー銀座。日程は三月二十五日(金)から三月二十七日(日)。開館時間は午前十時から午後四時まで。銀座方面にお越しの際は、お買い物がてらお運びいただければ幸甚に存じます。まずはご案内まで。