7月の二十四節気・小暑(しょうしょ)の時期(7月7日頃から7月22日頃)に手紙やはがきに使える時候の挨拶を七十二候◇第31候・温風至(7月7日頃から7月11日頃)◇第32候・蓮始開(7月12日頃から7月16日頃)◇第33候・鷹乃学習(7月17日頃から7月21日頃)――ごとに、季語をまじえて解説していきます。
二十四節気<小暑>七十二候(7月7日ごろ~7月22日ごろ)
小暑。読み方は「しょうしょ」。梅雨もそろそろ明ける時期。本格的な暑さに向かう季節という意味です。暦の上で小暑というと、7月7日ごろから次の二十四節気(にじゅうしせっき)の大暑(たいしょ)前日まで、7月7日頃から7月22日頃までの期間をいいます。小暑の時期を三つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)では、初候(7月7日頃から7月11日頃)は温風至(おんぷういたる)。次候(7月12日頃から7月16日頃)は蓮始開(はすはじめてひらく)。末候(7月17日頃から7月21日頃)は鷹乃学習(たかわざをならう)と呼びます。
二十四節気の小暑の時期(7月7日頃から7月22日頃)、手紙やはがきの挨拶文に七十二候を使うと、より季節感のある書き出しになります。以下、7月上旬から7月下旬の手紙やはがきに使える時候の挨拶文例を紹介します。
小暑・初候(温風至)7月7日ごろ~7月11日ごろの時候の挨拶
温風至。「おんぷういたる」と読みます。「あつかぜいたる」とも読まれます。夏の風が熱気を運んでくるころという意味。二十四節気の小暑・初候、七十二候の第31候にあたります。新暦では、7月7日ごろから7月11日ごろまで。この時期(小暑・初候)に使える季語は、七夕(たなばた)・ほおずき市・鯒(こち)・ゴーヤ・白南風(しろはえ)・梅雨明け(つゆあけ)など。
7月7日頃から7月11日頃に使える時候の挨拶文例…小暑の候、/温風至の候、/白南風の吹く季節、/梅雨明けも間近、/梅雨も明け、夏本番となりました。/ほおずき市が夏の訪れを知らせる今日この頃、/ゴーヤの美味しい季節になりました。
小暑・次候(蓮始開)7月12日ごろ~7月16日ごろの時候の挨拶
蓮始開。読み方は「はすはじめてひらく」。蓮(はす)の花が咲き始めるころという意味です。二十四節気の小暑・次候、七十二候の第32候にあたります。新暦では、7月12日ごろから7月16日ごろまで。この時期(小暑・次候)の季語は、古代蓮(こだいはす)・盂蘭盆会・迎え火・藪入り(やぶいり)・鰈(かれい)・とうもろこし・アゲハチョウなど。7月12日頃から7月16日頃に使える時候の挨拶文例…蓮始開の候、/蓮始開、蓮の花が咲く季節になりました。/本格的な暑さを迎え、/書中お見舞い申しあげます。/三伏の暑と申しますが、/梅雨も明け、夏の青空のまぶしい季節になりました。
小暑・末候(鷹乃学習)7月17日ごろ~7月21日ごろの時候の挨拶
鷹乃学習。「たかわざをならう」と読みます。「たかすなわちわざをならう」とも読まれます。意味は、鷹(たか)のヒナが巣立ちの準備として飛び方や獲物の捕り方などを覚えるころのこと。二十四節気の小暑・末候、七十二候の第33候にあたります。新暦では、7月17日ごろから7月21日ごろまで。この時期に使える季語は、土用入り・鰻(うなぎ)・山背(やませ)・モロヘイヤ・ハチクマなど。7月17日頃から7月21日頃に使える時候の挨拶文例…鷹乃学習の候、/盛夏の候、/暑中、お見舞い申しあげます。/生ビールの美味しい季節になりました。/さそり座が夜空に光るころになりました。/土用入りも間近、/海の日も過ぎ、いよいよ夏本番ですね。/短夜の候、/雲の峰がひときわ高く立つ季節となりました。
お中元のお礼状はがき文例(アイスコーヒーのお礼)
小暑の時期(7月上旬から7月下旬)はお中元の季節(7月上旬から8月15日ごろ)とも重なります。7月の中旬に、知人からアイスコーヒーのギフトセットをお中元に贈っていただいたお礼のはがきを作りました。前文は「暑い日が続きます」とし、末文には「夏もこれからが本番」という言葉を入れました。はがきの文面は以下のとおり。印刷は縦書きです(上記写真)
暑い日が続きます。お変わりありませんか。本日、深川珈琲の石焼焙煎アイス無糖コーヒーセットが届きました。お心尽くしのお中元をいただき、ありがとうございます。コーヒー好きの私にとっては何よりの品。さっそく楽しませていただいています。石焼焙煎とあって、コクと苦みのバランスもさることながら、すっりとした後味が秀逸です。無糖ならではの美味しさですね。浅見さんの毎年のお心遣いに改めてお礼申しあげます。夏もこれからが本番。くれぐれもご自愛ください。まずはお礼まで。