ランドセル業界で絶大な人気を誇る土屋鞄(つちやかばん)。2017年7月1日から2018年度のランドセルを発売したところ注文が殺到。電話とホームページが一時つながらなくなってしまったほどの過熱ぶり。西新井本店(にしあらいほんてん)では土日祝日は入場制限が行なわれることも――
土屋鞄のランドセルは職人による手作り
51年前(1965年=昭和40年)、かばん職人の土屋國男(つちやくにお)さんが東京都足立区に土屋鞄製造所を創業。子供たちが6年間使うランドセルは何よりも丈夫さが第一。創業以来、良質な革素材を使った職人による手仕事にこだわっています。予約販売制の土屋鞄。注文の前に実物を見るため、足立区の西新井本店工房には多くの子供連れが訪れます(工房は西新井本店のほかに軽井沢にもあります)
土屋鞄のランドセル|2017年度の主な価格
2018年度の土屋鞄のランドセル。高級な馬の革を使ったコードバンは9万2,000円から。背当ての色が選べる牛革のコンビは7万円。軽くて丈夫な人工皮革(クラリーノ・エフ)は5万8,000円。ヌメ革は10万円。そして最高級品の軽井澤(かるいざわ)は14万円( ラインナップ一覧 )土屋鞄西新井本店ランドセル工房の作業風景
土屋鞄の西新井本店ではランドセル工房も見学できます。ランドセルはすべてが手作業で行なわれるため工房から聞こえてくるのはミシンの音だけ。ひとつのランドセルを作るためにどれだけの部品と工程が必要がご存じですか? 土屋鞄のランドセルで使われる部品の数は全部で150個。革(かわ)の目利きを専門とする職人たちが小さなキズも見逃さないよう徹底的に選別します。
その作業工程は、なんと300以上。それぞれの専門の職人たちが手仕事で、次の工程を受け持つ職人へとつないでいきます。
土屋鞄のランドセル職人の技が光るのはミシン掛けの工程。まるでデザインの一部のような美しい縫製(ほうせい)。縫い目が少しでもズレてしまうと商品にはできないそうです。土屋鞄の西新井本店工房には現在40人ほどの職人が在籍。ベテランから若手へとその技が受け継がれています。
とくに大切な工程が検品。色や形、縫製はもちろん部品のひとつひとつまで実際に動かしてみて、すみずみまで検品します。万一この検品で具合が見つかったランドセルは破棄されてしまうそうです(実際はほとんどないそうですが)
西洋から来た鞄(かばん)の文化を日本の技で仕立てる土屋鞄。ひとつひとつのランドセルには職人の技と心が込められています( 土屋鞄のランドセルWEBサイト )
土屋鞄・西新井本店へのアクセスは…電車の場合、日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅から徒歩約1分。車の場合はカーナビの住所を「東京都足立区西新井7-15-5」に設定。駐車場は店舗の前にありますが、土日祝日は満車になってしまいます。土日祝日は入場制限が行なわれることもあるほどなので、平日以外は車での来店は控えたほうが無難です。
営業時間は10時から18時。店舗の定休日は火曜日。火曜日が祝日の場合は水曜日。ランドセル工房(職人)の休業は土日とお盆の時期。工房の休業日は月によって異なりますので、工房見学に行く場合は「 営業日カレンダー 」で確認してからお出かけください。
土屋鞄西新井本店の正確な場所や行き方は下記の地図(Googleマップ)で調べられます。
(正確な位置を表示)
問い合わせ先…土屋鞄・西新井本店(TEL)03-5647-5124(10時~18時)
営業時間は10時から18時。店舗の定休日は火曜日。火曜日が祝日の場合は水曜日。ランドセル工房(職人)の休業は土日とお盆の時期。工房の休業日は月によって異なりますので、工房見学に行く場合は「 営業日カレンダー 」で確認してからお出かけください。
土屋鞄西新井本店の正確な場所や行き方は下記の地図(Googleマップ)で調べられます。
東京都足立区西新井7-15-5
(正確な位置を表示)
問い合わせ先…土屋鞄・西新井本店(TEL)03-5647-5124(10時~18時)