お餅のカビ・パンのカビ・みかんのカビ……。カビの発生している部分を取り除けば他の部分は食べても大丈夫? カビの生えた食べ物は、その部分を削ってもダメ。基本的にはカビが生えた食べ物は廃棄すること。お餅に生えたカビは食べても大丈夫というのは古い常識です。
カビが生えた食べ物は食べちゃダメ!
お餅に生えている一見、青く見える青カビ。この中にはまったく問題ないカビもいますが、じつは毒素を作るカビも青カビによく似ているんです。肉眼では分かりません。ですからお餅に生えたカビの中には問題ないカビもいれば、毒素を作るとても危ないカビもいるということを知っておいてください。素人には良いカビと悪いカビは見分けがつきません。お餅だけではなく、パンやミカンなど、ちょっとでもカビの生えた食べ物は絶対に食べてはいけません。
カビの予防と対策
例年、湿度が上昇する6月から9月。わたしたち人間にとってはなんとも不快な季節ですが、カビにとってはまさに天国。活動が活発になり大繁殖するんです。そこで梅雨から夏にかけての時期、必要なのがカビ対策。家の中でカビが発生しやすい場所やカビの撃退法、カビが原因で発症する病気などについて記事にまとめました。カビ対策にお役立てください。カビ対策のポイント
カビ対策のポイントは「湿気」と「ほこり」を取り除くこと。湿気とホコリはカビの大好物。家の中でホコリの宝庫となりやすい場所は、浴室・押し入れ・玄関・下駄箱・クローゼット・ソファー・本棚・カーテン・カーテンレール…。梅雨から夏の時期にかけては、念入りにホコリを取り除いてカビを予防することが大切です。おすすめのカビ対策グッズは薬局などで手軽に買える消毒用エタノール。揮発性なので水分が残らずカビを防ぐにはうってつけ。畳は消毒用エタノールを乾燥させた布に染みこませて押しつけるように拭き取ります。網戸やエアコンのフィルターは消毒用エタノールを吹き付けたあと水洗いして乾燥させます。
高温多湿になる梅雨から夏の時期にトリコスポロンというカビが原因で発症しやすいのが夏型過敏性肺炎。咳・微熱・だるさ・呼吸困難などが主な症状。夏風邪の症状と似ていますが、毎年、同じような時期に症状が出るのが特徴です。放っておくと命に関わることもあるので、夏風邪が長引くと思ったら呼吸器の専門医の診断を仰ぎましょう。