リンゴ酢の作り方と飲み方を画像とともに解説します。材料は、りんご・お酢・氷砂糖。用意するものは保存容器。リンゴ酢の作り方は、保存容器を熱湯消毒し→リンゴを皮付きのまま切ったら→氷砂糖といっしょに保存容器に入れ→お酢を注いで→密閉した状態で2週間おいたらできあがり。保存期間は半年を目安に。飲み方は5倍から10倍に薄めて飲みます。食後血糖値の上昇を緩やかにしたり食欲を抑制する効果などの健康効果も期待できます。
リンゴ酢の材料と用意するもの

リンゴ酢の材料は◇りんご…1個◇お酢…400ml◇氷砂糖…200グラム。そのほかに保存容器を用意します。
リンゴ酢の作り方

リンゴ酢に使うお酢は、穀物酢をはじめ米酢や玄米酢などがおすすめです。今回はセブンプレミアムのまろやか穀物酢(500ml)を使いました。リンゴはどんな品種でもかまいません。ただリンゴは皮ごと使うので、無農薬のリンゴを使ったほうが安心です。
保存容器を熱湯消毒する

リンゴ酢を作る前に保存容器は熱湯消毒してください。
リンゴを皮付きのまま適当な大きさに切る

リンゴを水洗いして、水気をとったら、皮はむかずに皮付きのまま、適当な大きさに切ります。どのくらいの大きさに切るかは上の写真をご参照ください。
保存容器にリンゴと氷砂糖を入れる

保存容器にリンゴと氷砂糖を入れます。
お酢を注ぐ

続いてお酢を注ぎます。

お酢を注ぐ量はリンゴと氷砂糖全体がしっかり浸るまで。
保存容器を密閉して約2週間冷暗所に置いておく

保存容器を密閉したら冷暗所に2週間ほど置いておきます。リンゴ酢は作ってすぐには飲めません。2週間ほど置いておくと、リンゴの成分がお酢に染みこんで、まろやかな味のリンゴ酢になります。1週間程度だと、まだまろやかな味にはなっていません。
2週間たったらリンゴ酢のできあがり

2週間たったらリンゴ酢のできあがりです。上の写真は作って2週間後のリンゴ酢です。お酢の色が濃くなっていて、リンゴの養分をお酢がしっかり吸い取っているのが分かります。
リンゴ酢の保存方法と保存期間

リンゴ酢の保存方法は常温でかまいません。冷蔵庫に入れる必要はとくにありません。保存期間は半年をめどに使い切ってください。
1か月たったらリンゴを取り出す

保存瓶の蓋(ふた)を開け閉めしたり、コップなどに移すときに雑菌が入ることもあり、カビが発生する原因にもなるので、作って1か月をめどに、リンゴを取り出して、お酢(リンゴ酢)だけを別の瓶(容器)に移すことをおすすめします。
リンゴ酢のリンゴは食べられるの?

上の写真は、作って1か月後にリンゴ酢から取り出したリンゴです。食べられなくはありませんが、シャキシャキ感はなく、ふにゃふにゃした食感になっています。栄養成分や旨みとか甘みもお酢に吸われてしまっているので、おいしくありません。
捨てるのがもったいない場合は、サラダに使ったり、ヨーグルトに入れたり、パイナップルの代わりに酢豚に使うといった利用の仕方があります。
リンゴ酢の飲み方

今回ご紹介した手作りのリンゴ酢は、市販のリンゴ酢と比べると、まろやかな味になっていますが、そのまま飲むと、お酢に含まれる酢酸(さくさん)によって、胃が荒らされてしまう原因にもなりまのすので、5倍から10倍程度に薄めて飲んでください。上の写真は水で5倍に薄めたリンゴ酢(200ml)です。冬はお湯で割って飲むのがおすすめです。
そのほかリンゴ酢の飲み方をいくつかご紹介します。
牛乳で割って飲む

リンゴ酢を牛乳で割って飲むと、リンゴ酢の酸味が緩和されて、まろやかな味になるので、飲みやすくなります。ただ、牛乳にお酢を混ぜると、牛乳に含まれているたんぱく質とお酢の酸が反応して固まるので、混ぜたらすぐに飲むようにしてください。牛乳ではなく豆乳で割ってもおいしくいただけます。豆乳もリンゴ酢と混ぜたらすぐに飲んでください。
炭酸で割って飲む

夏は炭酸でリンゴ酢を割って飲むのもおすすめです。炭酸の爽やかな喉ごしと、リンゴ酢のほのかな甘みと酸味が楽しめます。炭酸は無糖のものを使ってください。リンゴ酢の自然な甘みが消えてしまいますので。血糖値が気になる方はとくに無糖の炭酸を使ってください。
トマトジュースで割って飲む

リンゴ酢をトマトジュースで割ってのんでもおいしくいただけます。トマジュースで割るとリンゴ酢の酸味が緩和されるので飲みやすくなります。トマトジュースは無塩を使ったほうがリンゴ酢との相性はいいです。野菜ジュースで割って飲むのもおすすめです。
紅茶で割って飲む

紅茶でリンゴ酢を割って飲んでもおいしいです。紅茶で割るとリンゴ酢の酸味はそのまま残るので、リンゴ酢の酸味も楽みたい方にはおすすめの飲み方です。夏はアイスティーで割ってもいけますよ。
市販のリンゴ酢と手作りリンゴ酢との違い

リンゴ酢を作るのはめんどくさいという方は市販のリンゴ酢を使ってもかまいません。健康効果なども同じです。市販のリンゴ酢と手作りリンゴ酢との違いは酸味の強さです。市販のリンゴ酢はお酢特有の鼻にツンとくる刺激臭がありますが、手作りリンゴ酢のほうは、酸味の強さは市販のものよりは強くありません。
リンゴ酢を飲むタイミングと一日に飲む量の目安
食後血糖値の急上昇を抑える効果や食欲の抑制効果を期待するなら、リンゴ酢を飲むタイミングは食前です。大さじ2杯程度(約30ml)のリンゴ酢を水またはお湯で割って飲みます。緑茶で割ると食後血糖値の急上昇を抑える効果がさらに高まります。一日に飲む量の目安は(食前の)3回。糖分も含んでいるので飲みすぎは要注意。
リンゴ酢の効果
一般的に言われているリンゴ酢の効果は、◇疲労回復◇食後血糖値の急上昇を抑える◇血糖値スパイク(グルコーススパイク)の抑制◇食欲の抑制効果――など。食欲の抑制効果も期待できることからリンゴ酢を飲むと痩せるという話も聞きますが、食生活や生活習慣を改めずにリンゴ酢だけを飲んでもダイエット効果はありません。またリンゴ酢は薬ではないので、リンゴ酢を飲めば糖尿病が治るというものでもありません。この点は踏まえたうえで毎日適量を飲み続けることで健康効果も期待できます。
胃が弱い方や胃に疾患を抱えている方は要注意
リンゴ酢には酢酸(さくさん)が含まれています。胃が弱い方や胃炎・胃潰瘍などの疾患を抱えている方が酢酸を摂ると胃壁(いへき)を傷める原因になりますので、医師に相談したうえで、薄めて飲んだり、飲む回数を減らしたりしてください。