夏バテチェックシートと夏バテ対策4つのポイント

夏に不調を感じる夏バテ。だるい・頭痛がする・食欲がない・疲れがとれない…。夏バテの症状を引き起こす主な原因は「汗をかくことによる体力の消耗」と「内臓の冷え」。夏バテ対策の四つのポイントをまとめました。夏バテの危険度を確認するチェックシートも載せてあります。

 

夏バテの原因|体力消耗型と内臓冷え型

エアコン

夏バテは、夏の暑い時期に高くなった体温を下げるために、体が汗をかこうとエネルギーを大量に使うことを繰り返すことで体力が消耗し、体の不調が引き起こされます。これが「体力消耗型」の夏バテの原因です。

近年は、エアコンの普及などにより、◇室内外の温度差◇冷房の使い過ぎ◇冷たいものの飲み過ぎや食べ過ぎなどによる「内臓の冷え」が原因で起こる夏バテが増えてきています。これが「内臓冷え型」夏バテです。

内臓の冷えは、代謝や免疫力を下げ、自律神経の乱れを生じさせるので、さまざまな体の不調を招き、体を疲れさせてしまいます。今のあなたは夏バテになりやすい環境にあるのかどうか、夏季の夏バテ危険度チェックシートで確認してみてください。

夏バテ危険度チェックシート


  • 一日の大半を冷房が効いた部屋で過ごしている
  • 室内外の温度差は8度以上のことがほとんど
  • 冷たい飲み物を飲むことが多い
  • 週に三回以上はアイスを食べる
  • ノースリーブで過ごすことが多い
  • 甘いものをよく食べる
  • 週に三回以上はビールを飲む
  • お風呂はシャワーですませてしまうことが多い
 

あなたの夏バテ危険度は?
上記のチェックで三つ以上当てはまる項目があるようだと、今のあなたは内臓冷え型の夏バテを起こしやすい環境にあるといえます。

夏バテ対策4つのポイント

生ビール

水分は冷たい飲み物ではなく常温で!
夏場の水分補給は熱中症対策としても大切ですが、冷たい飲み物やビールなどをがぶ飲みしていると、内臓を冷やす原因になってしまいます。とくに冷房が効いた部屋に一日いるような場合は、飲み物は常温で飲むようにすると内臓を休めることができます。ビールを飲むときはつまみに温かい料理を一品加えだけでも違ってきます。

部屋の冷房の温度は外気温との差を7度以下にする
体温の調節は交感神経が司っています。室内と屋外の温度差が大きい環境にいると、交感神経がたえず働いて体温調整を行なってしまうために、体力を大量に消耗させることになります。夏バテのいちばんの原因がこれです。暑い部屋では仕事の効率も下がりますし、冷房を切ってしまえば熱中症を引き起こす要因にもつながってしまいます。エアコンの効いた部屋に一日中いるような場合は室内外の温度差は7度以内を目安にします。もっとも夏のピーク時、気温が40度近くになるような場合は、室温は28度以下にするなど、状況に合わせた室温調整も必要です。

食欲がないときは無理して食べない
夏場、あまりの暑さで食欲がない場合もあります。食欲がなくてもしっかり食べておかないと夏バテを起こしてしまうからと、無理にたくさん食べるのは逆効果。食欲がないときは消化器官も疲れていますので、食欲がないときに無理してたくさん食べることは、かえって胃に負担をかけてしまいます。食欲がない場合は食べられそうなものを食べられるだけにしておけば消化器官を休ませることができます。とろろご飯・野菜スープなどもおすすめです( ハーバード大学式野菜スープ

ぬるめのお風呂にじっくり入る
夏場はお風呂に入らずにシャワーですませてしまうことも多くなりがちですが、夏場は汗をたくさんかいたり、冷房の使いすぎで体温調整を行なうために副交感神経が酷使されています。副交感神経の過度の緊張が続くと自律神経のバランスが崩れ、体の不調を招いてしまいます。とくに一日中冷房の効いた部屋にいたような場合は、ぬるめのお風呂にじっくり入って体と交感神経を休めることが必要です。炭酸入りの入浴剤を使ってぬるめのお風呂に入ると効果が高まります。

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