熱中症対策として、まず思い浮かぶのが水分補給。こまめな水分補給をすることで熱中症は予防することができます。ただし汗をかいたあとでは遅いんです。汗をかく前に水分補給をすること。熱中症対策として、どう水分をとればいいのか? 水分補給のポイントを分かりやすく解説します。
熱中症対策として水を飲む場合はタイミングが重要
![スポーツドリンクとミネラルウォーター](https://i0.wp.com/phuye.xsrv.jp/cazag/259-1.jpg?w=700&ssl=1)
「水筒を持ち歩いている」「塩をなめるようにしている」「梅干しを食べている」「水に塩を入れて飲んでいる」「手元にペットボトルに入れたお茶を置いている」「喉が渇いたら水を飲むようにしている」「散歩から帰ってきたら水分をとっている」
熱中症対策として「水分」と「塩分」の補給が大切だということはなんとなく知っているつもりでも「喉が渇いてから水を飲む」というふうになっていませんか? じつはこれでは熱中症の予防にはならないんです。
![](https://i0.wp.com/cazag.com/wp-content/themes/wp-alpha/shortcodes_bc/img_bc/ill-check-w3-l.png?w=700&ssl=1)
熱中症対策として水を飲む場合は、
飲むタイミングが重要。
汗が出てからでは水は体に入らないんです。
汗が出てからでは水は体に入らないんです。
熱中症予防には、脱水症状を起こさないための水分補給がいちばん大切なんですが、水分補給のタイミングを間違えている人が多いんです。
ポイントは汗をかく前に水分補給をすること!
![ミネラルウォーターとスポーツドリンク](https://i0.wp.com/phuye.xsrv.jp/cazag/259-2.jpg?w=700&ssl=1)
汗は塩分も含まれているので、汗をたくさんかいたとき、水分たげを補うと、体内の塩分濃度がさらに低下します。すると、これ以上塩分濃度を下げないようにしようと、脳が「水を飲みたい」という気持ちを抑えてしまうんです。
人の体は水分で満たされています(成人の場合は体重の約60%が水分)。しかし大量の汗をかくと水分量が低下。そこで、水だけを補給すると、体内の塩分濃度が薄まってしまいます。すると、塩分濃度をこれ以上、下げないようにと脳がはたらき、水を飲みたい気持ちを抑制し、水分補給が止まってしまいます。
さらに薄まった塩分濃度を正常値に戻そうと、せっかく補給した水分を尿として体の外に出してしまうんです。結果、脱水がさらに進行。体温が上昇して熱中症を引き起こすのです。
脱水状態が引き金となって起こる熱中症。水分補給は、大量の汗をかいたあとではもう遅いんです。汗をかく前に水分をとっておくことが熱中症を予防する大切なポイントです。