あなたの治らない夜間頻尿や尿漏れの原因は隠れ脳梗塞かも

日本排尿機能学会の調査によると「尿漏れ」に悩んでいる人は全国で約1千万人、夜一回以上トイレに起きる「夜間頻尿」は約4,500万人。尿トラブルは隠れた国民病ともいわれています。そこで、中高年の4,500万人が悩む尿漏れや夜間頻尿を解消するための解決法をお伝えします。

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治らない尿トラブルの原因は中高年に急増する隠れ脳梗塞

トイレ

今まで、頻尿や尿漏れなど尿トラブルの原因は◇加齢や骨盤底筋(こつばんていきん)のゆるみ◇膀胱(ぼうこう)の血流低下◇冷え――などが考えられていました。ところが、近年の研究で、治らない尿トラブルを引き起こす「ある病」の存在が分かってきました。しかもそれは膀胱の病ではなく脳の病なのです。それが【 隠れ脳梗塞 】(かくれのうこうそく)

隠れ脳梗塞は、加齢や食生活の乱れなどによって脳の細かい血管が詰まってしまう状態のこと。直接、命にかかわる病ではありませんが、60代以上の約四人に一人が隠れ脳梗塞を発症しているといわれています。今までは、隠れ脳梗塞は症状が出ないと考えられていたため「無症候性脳梗塞」(むしょうこうせいのうこうそく)ともいわれ、問題視されてきませんでした。ところが最近の研究で、隠れ脳梗塞の症状のひとつに尿トラブルがあることがわかってきました。

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隠れ脳梗塞がなぜ尿トラブルを引き起こすの?

健康な人の場合、膀胱(ぼうこう)に尿がたまると「そろそろいっぱいだよ」という信号が膀胱から脳へ伝えられます。その結果、脳が感じるのが「尿意」(にょうい)です。しかし、近くにトイレがないなど排尿できるタイミングではないと判断すると、脳は排尿にブレーキをかける信号を膀胱に送り返します。この信号のお陰で人間はオシッコをがまんすることができるのです。

このブレーキ信号を出しているのが脳の前頭葉(ぜんとうよう)。ところが前頭葉に小さな脳梗塞(隠れ脳梗塞)が生じると、排尿のブレーキ信号がじょじょに弱まっていき、頻尿や尿漏れなどの尿トラブルが発症すると考えられるのです。このような脳や神経の異変によって生じる尿トラブルを「神経性膀胱」(しんけいせいぼうこう)といいます。尿トラブルは、脳や神経の異常を知らせる貴重なサインでもあったのです。

隠れ脳梗塞が原因の尿トラブルは改善できるの?

治らない尿トラブルの原因が隠れ脳梗塞の場合、投薬治療で、夜間頻尿や尿漏れは大幅に改善できることが分かっています。同時に、生活習慣を見直すことで、本格的な脳梗塞を起こすリスクも軽減されるので、元気に日々を過ごすことが可能です。

隠れ脳梗塞による尿トラブルは多い?
隠れ脳梗塞がある人は、夜間頻尿になる人が約7割、尿漏れを起こす人が約4割いるといわれています。このことから隠れ脳梗塞が原因で尿トラブルを起こす確率は高いといえます。

隠れ脳梗塞の原因は?
隠れ脳梗塞の大きな原因は、肥満・高血圧・高血糖などメタボリックシンドロームが関係していると考えられています。メタボリックシンドロームが原因で動脈硬化が進行し、脳の血管が詰まってしまい、隠れ脳梗塞になるので、中高年でメタボの人は要注意です。

隠れ脳梗塞による尿トラブルを見極める方法

隠れ脳梗塞には、尿トラブル以外にも症状が出る場合があるので、それが隠れ脳梗塞による尿トラブルの判断基準になります。隠れ脳梗塞による尿トラブルを見極める方法のひとつが「動作が鈍くなっているかどうか」

「歩くのが遅くなった」「食事や着替えに時間がかかるようになった」など、尿トラブルと同時に動作が鈍くなった場合は、脳梗塞が原因で尿トラブルを起こしていることが考えられます。こうした症状は、本人は気づきにくいので、家族やパートナーなど周囲の人にチェックしてもらうことも大切です。

隠れ脳梗塞が原因の尿トラブルが疑われたらどうすればいい?

尿トラブルの原因が隠れ脳梗塞ではないかと思われる場合は、神経内科で脳のMRI(エムアールアイ)を撮ることをおすすめします。尿のトラブルについては、脳とは別の分野になるので、並行して、泌尿器科で適切な治療を受けてください。

以上、治らない尿漏れや夜間頻尿の原因は隠れ脳梗塞かも、というお話でした。
 

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