越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー<2017>に参加してきました。

2017年2月25日(土)。埼玉県越谷市の「越ヶ谷宿の雛めぐり」ガイドツアーに参加した様子を写真とともにご紹介します。越谷市・旧日光街道周辺(越ヶ谷宿=こしがやじゅく)の古民家や人形店で公開されている貴重な雛人形や蔵などを約2時間で巡ってきました。

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越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー(2017年2月25日)

越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー

今年(2017年)で5回目を迎える「越ヶ谷宿の雛めぐり」(主催:越谷市商工会・越谷新町商店街・越谷市本店商店街)。開催期間は2月21日(火)から3月5日(日)の13日間。雛めぐり期間中、ガイドツアーが行なわれるのは、2月25日(土)26日(日)3月3日(金)。私は初日の2月25日(土)に参加してきました。巡った箇所は13箇所。

越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアーの様子を時系列でご案内します。

10:00 集合(越谷駅東口)

越谷駅東口

集合は東武伊勢崎線・越谷駅東口(東武トップツアーズ前)。参加人数は8人。ガイドスタップ2人。参加費500円(事前予約制)。ガイドスタッフは、旧日光街道・越ヶ谷宿を考える会と越谷市郷土研究会のみなさん。今回のツアー行程の概要が説明されてツアー出発。

10:05 越ヶ谷駅停車場新設記念碑

越ヶ谷駅停車場新設記念碑

最初に向かったのは、越谷駅東口ロータリーにある越ヶ谷駅停車場新設記念碑。大正9年(1920年)に開設された東武線の越谷駅が平成11年(1999年)に高架線になって改築されたのを記念して建てられた記念碑です。こんなところに越ヶ谷駅停車場新設記念碑があるなんてはじめて知りました。

10:15 マルヤ人形店

マルヤ人形店(外観)
マルヤ人形店(店内)

2番目に訪れたのはマルヤ人形店(越谷市越ヶ谷1-9-16)。19代(340年)続く旧家で、人形制作を始めて150年。現在の当主は4代目。現在の当主は埼玉県の伝統工芸士にも認定されています。

雛人形の手
十二単

人形制作は昔のままの手法を守りひとつひとつすべて手作業。材料もプラスチックではなく木製。お雛様の手や指の繊細さも木製ならでは。お雛様の十二単(じゅうにひとえ)も一枚一枚すべて手作業で縫い合わせています。人形職人の匠の技が光ります。

10:35 植木屋人形店

植木屋人形店(外観)
植木屋人形店(店内)

3番目に訪れたのは植木屋人形店(越谷市越ヶ谷2-7-3)。店主の曾田正三(あいだしょうぞう)さんから越谷の人形作りの歴史についてお話がありました。植木屋人形店は越谷雛(こしがやびな)の元祖で、江戸時代の安永年間(1772年~1780年)に、越谷で雛人形の製作と販売を始め、現在に至っています。

明治時代の雛人形
越谷段雛

店内には、江戸時代の当主が作った雛人形(親王飾り)や明治時代によく売れたという越ヶ谷わらべ人形のほか大正から昭和(戦前)までの雛人形も公開されています。江戸時代(亨保年間)の奢侈禁止令(しゃしきんしれい)によって作られた越谷段雛の複製も展示されていました。

雛人形のパーツ

そのほか、雛人形を作るときのパーツも展示されていました。裾・胸芯・腕金・手・小袖・袴・平緒・束帯・五衣・唐衣・五衣裾……。

雛人形の芯材

「胴」(どう)と呼ばれる人形の芯材には、太い針金を通し、まわりには藁(わら)が巻かれています。その部分に紙を巻いて補強したうえで、襟元、袖口を作っていくそうです。

10:50 水田家

水田家
雛人形と吊し雛

4番目に訪ねたのは水田家(みずたけ)・旧水田文具店。住所は越谷市越ヶ谷2-2-22。昔は文房具屋さんでした。家屋の手入れも行き届いていて、保存状態も良好です。お内裏様と両脇に吊し雛が飾られていました。

10:55 田中米穀店

田中米穀店
雛のブローチ作り

5番目に訪れたのは田中米穀店(たなかべいこくてん)。住所は越谷市越ヶ谷2-4-25。昭和初期築。菱形の銅板戸袋(とぶくろ)が特徴的な建物です。越ヶ谷宿の雛めぐり期間中は、おひなさまブローチ作りの実演も行なっています。

11:00 駄菓子屋ふるかわ

駄菓子屋ふるかわ(外観)
駄菓子屋ふるかわ(店内)

6番目に立ち寄ったのは駄菓子屋ふるかわ(越谷市越ヶ谷2-4-21)。昔ながらの駄菓子屋さんです。越谷でも数少なくなってしまった駄菓子屋ですが、ふるかわさんには、親子で訪れるお客さんも多いそうです。お店の奥さまは水引工芸の先生もなさっていて、店内には水引工芸の作品も展示されていました。

11:05 横田診療所

横田診療所

7番目に寄ったのは横田診療所(埼玉県越谷市越ヶ谷3-2-30)。内科・小児科・婦人科。今も現役の診療所です。昭和10年(1935年)築。昭和35年(1960年)までは郵便局として使われていました。レトロ感ただよう西洋風の木造二階建ての建物です。洋風を意識した横板張り(南京下見板張り=なんきんしたみいたばり)が特徴です。

11:10 油長内蔵(あぶらちょううちくら)

油長内蔵(外観)
油長内蔵(蔵の中)

8番目に訪れたのは、油長内蔵(あぶらちょううちくら)。油長(あぶらちょう)という屋号で油屋(あぶらや)を営んでいた旧家・山崎家の蔵です。明治時代築。老朽化により解体される予定でしたが、存続を希望する声に後押しされ、地元・中央住宅(ポラス)が買い取り、外壁を塗り替えて2015年に再生・改築、越谷市に寄贈されました。イベントなどで活用されています。越ヶ谷宿の雛めぐり期間中は、1階部分は「まち蔵カフェ」としてカフェスペース、2階では雛人形や吊し雛が展示されています。

11:20 小泉氏住宅(こいずみしじゅうたく)

小泉氏住宅(外観)
小泉氏住宅(家の中)

9番目に立ち寄ったのは、小泉氏住宅(こいずみしじゅうたく)。住所は越谷市中町10-5。明治8年築。明治32年の越谷の大火により母屋は消失。現在の土蔵(どぞう)は越谷の大火で焼失を免れた当時のものです。母屋は明治32年に再建。銅板張り土戸(つちど)など明治時代の防火対策を施した建築が見られます。

11:25 鍛冶忠商店(かじちゅうしょうてん)

鍛冶忠商店(外観)
鍛冶忠商店(店内)

10番目に紹介されたのは、鍛冶忠商店(かじちゅうしょうてん)。住所は越谷市中町10-6。明治33年(1900年)に建てられた蔵造りの建物。日用雑貨・荒物などを扱っています。今はほとんど見られなくなった箒(ほうき)も店頭に吊るされています。もともとは鍜冶屋(かじや)だったそうで、屋号はそれにちなんでいます。店内には明治時代のお雛様(鴻巣雛=こうのすびな)と吊し雛が飾られています。

11:35 旧大野家住宅

旧大野屋(外観)
旧大野屋(店内)

11番目に訪れたのは旧大野屋邸秤屋(きゅう・おおのやていはかりや)。現在は大野氏住宅。住所は越谷市本町2-8-8。明治38年(1905年)ごろに建てられた土蔵造りの二階建て。当時の面影を残したま残されています。越ヶ谷宿の雛めぐり期間中は、市内外のものづくり職人たちがブースを設けて、展示販売やものづくり体験などを行ないます。カフェコーナーもあり、歩行者天国になっている外のテーブル席でコーヒーや和菓子がいただけます。

旧大野屋(母屋)
旧大野屋(蔵)

敷地内にある蔵と母屋の中も見学させていただけました。蔵には越谷の伝統手工芸品・籠染灯篭(かごぞめどうろう)の幻想的な明かりに照らされたお雛様が飾られていました。旧家のお宅におじゃまできて貴重な体験ができました。

11:50 木下半助商店

木下半助商店(外観)
木下半助商店(店内)
木下半助商店(雛人人形)

12番目に立ち寄ったのは木下半助商店(きのしたはんすけしょうてん)。住所は越谷市 中町7-20。創業は江戸後期。明治の大火により消失。明治38年の大火後に再建。現在は大工道具や金物を扱っています。2015年に、越谷市では初の国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。

12:10 八百喜参の蔵(やおきさんのくら)

八百喜参の蔵(外観)
八百喜参の蔵(蔵内)

13番目、ツアー最後の場所は、八百喜・参の蔵(やおき・さんのくら)。外見は石造りのように見えますが、洗い出しと呼ばれる製法で作られた木造の蔵なんです。越ヶ谷宿の雛めぐり期間中は蔵の中に展示されている雛人形を見学することができます。

レコード

蔵の一画には、1950年代・1960年代・1970年代・1980年代のレコード(シングル盤・LP盤)と、レコードプレーヤーが置かれていました。荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」(1973年=昭和48年)が流れていました。CDではなく、もちろんレコードです。『ひこうき雲』懐かしいなぁ…。ボクもレコード買いました。当時は、アルバムではなく「LP」(エルピー)と呼ばれていました。

12:20 おしることお茶の接待(最終地点)

おしるこ接待

越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアーの最終地点、八百喜・参の蔵(やおき・さんのくら)の庭先で、おしることお茶が振る舞われました。10時に越谷駅東口を出発して約2時間20分。おしるこを食べ終え、ここで解散。楽しいツアーでした。五月は、越ヶ谷宿の甲冑(かっちゅう)めぐりツアーも行なわれます( 甲冑めぐりガイドツアーに参加してきました

越ヶ谷宿春の宿場まつりの日程とイベント内容

越ヶ谷宿春の宿場まつりチラシ

越ヶ谷宿春の宿場まつりは毎年、2月の下旬から3月上旬に行なわれます。2017年の春の宿場祭り(第五回雛めぐり)のイベントは2月25日(土)26日(日)の二日間、雛人形の展示は2月21日(火)から3月5日(日)まで。場所は、旧日光街道沿い周辺の古民家・商店街・越谷香取神社・越谷市役所・ツインシティA(2階)・自治会館など。期間中はスタンプラリーなどのイベントをはじめ越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアーなども行なわれます。
 

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