喪中はがきを自分で作成して自分で印刷したい……。そんなあなたに、はがき作成ソフトの筆王(ふでおう)を使って喪中はがきを作成して印刷するまでの手順を実際の操作画面の画像を交えて解説します。筆王には喪中はがき用のテンプレートや例文が豊富に用意されているので、簡単に喪中はがきが作れます。そのほか使用するハガキと弔事用切手についての説明も載せてあります。
喪中はがきは自分で作成してもいいものなの?
喪中はがきというと一般的には印刷業者にお願いするのが一般的ですが(最近はセブンイレブンなどコンビニでも喪中はがき印刷の注文を取り扱っていますが)、送る枚数が少ない場合は、筆王などのはがき作成ソフトを使って、自分で喪中はがきを作って印刷しても別に何の問題もありません。デザインも印刷業者のものと比べても遜色ありませんし、枚数が少なければ、値段も安く仕上げられます。以上を踏まえ、筆王を使った喪中はがきの作り方を解説していきます。なお本記事は筆王の最新版(Ver.24)を使って説明しています。筆王で喪中はがきを作る手順
筆王で喪中はがき(年賀欠礼)を作るのはとても簡単です。筆王を立ち上げて、喪中はがき用のテンプレートの中から好きなデザインを選んだら、テンプレートの挨拶文に、故人の名前・亡くなった月日・享年などを入力し、誤字脱字や誤変換を確認したら、あとは印刷するだけです。上の写真は筆王(Ver.24)で作成して自宅のプリンター(EPSON PX-434A)で印刷した喪中はがきです。素材パレットから喪中はがきのデザインを選ぶ
筆王の素材パレットから「喪中はがき」を選択し、好きなテンプレートを選びます。筆王(Ver.24)には、喪中はがき用のテンプレートが57種類も用意されています。カラー・白黒・縦書き・横書き…。ただ喪中はがきは年賀状とは違うので、縦書きのシンプルなデザインを選んだほうが無難です。デザインを決めたら編集画面に取り込みます。筆王には、素材パレット以外にも「文例集」の服喪挨拶に、年賀欠礼の挨拶文が15文例載っていますが、素材パレットのテンプレートには挨拶文も載っているので、「文例集」の例文は、とくに使う必要はありません。
取り込んだテンプレートの挨拶文に故人の情報を入力する
素材パレットからテンプレートを編集画面に取り込んだら、「喪中につき年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます」などの見出しはそのまま使って、挨拶文に故人の情報◇死去月◇故人との続柄◇故人の名前◇享年――を入力し、文末に年月を入れます。年月は「令和元年十二月」などとします。11月に出す場合は「令和元年十一月」とします。【 死去月 】に【 故人続柄 】【 故人の名前 】が/【 享年 】にて永眠いたしました/ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に/明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
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六月に 父 雅之が/享年八十七にて永眠いたしました/ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます/令和元年十二月
六月に 父 雅之が/享年八十七にて永眠いたしました/ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます/令和元年十二月
誤字脱字がないかどうか文面を見直す
挨拶文を変更したら、印刷イメージ画面にして、故人の名前などに誤字脱字(誤変換)がないかどうか文面を見直します。この文面の見直し作業は重要です。とくに故人の名前の誤変換のチェックは念入りに行なってください。ちなみに「享年」(きょうねん)には「歳」は付けません。「享年八十七歳」ではなく「享年八十七」というように書きます。筆王の喪中はがき用テンプレートには、差出人情報が裏面に印刷されるタイプと、表面に印刷されるタイプがあります。上の写真は差出人情報が裏面(挨拶文といっしょ)に印刷されるタイプのもの。どちらのタイプを使ってもかまいません。なお差出人情報はあらかじめ筆王に登録しておく必要があります。
印刷する
誤変換などを確認したら印刷します。喪中はがきの場合は通常の印刷(濃墨印刷=こずみいんさつ)ではなく薄墨印刷(うすずみいんさつ)を使うのが一般的です。上の写真は、筆王(Ver.24)で作成した喪中はがきを薄墨印刷している様子を撮ったものです。薄墨印刷について
筆王で薄墨印刷をする場合は、印刷オプションを開いて、【 □薄墨印刷(お悔やみのはがき用) 】という箇所の □ にチェックを入れ、[ OK ]ボタンを押します。やり方が分からない、薄墨印刷がうまくいかない、という場合は、通常の印刷でも問題はありません。喪中はがき1枚を印刷するのに要する時間は、プリンターの性能とデザインにもよりますが、約1分から2分程度です。デザインに高画質の写真を取り込んだ場合は、印刷時間はかなりかかります。なので、なるべくシンプルなデザインのテンプレートを選んだほうが、時間もインク代も節約できます。