上野の国立科学博物館 に行って、夏休みの自由研究を一日で終わらせるためのテーマと自由研究のまとめ方について解説します。今回のテーマは「人類の祖先を四つに分類して進化をまとめる」。小学生(5年生・6年生)に最適。上野国立科学博物館(東京)に行く時間がない場合は、この記事をアレンジして自由研究をまとめることも可能です。それではポイントを解説していきます。
取材の進め方


人類の祖先を四つに分類

□ 猿人(えんじん)
□ 原人(げんじん)
□ 旧人(きゅうじん)
□ 新人(しんじん)
猿人・原人・旧人・新人を進化の順に並べて、それぞれの古代人の特徴を科学博物館で調べて、夏休みの自由研究にまとめます。
猿人(えんじん)

猿人の脳の容積は現代人の四分の一程度(400ml)と推定され、石器などの道具は作らなかったようです。猿人は、400万年ほどアフリカにとどまって進化を続けていきました。
原人(げんじん)

原人は、細身の体で腕や脚が長く、長距離を歩くことができ、脳の容積は現代人の三分の二程度(900ml)と推定され、自然石を打ち砕いた簡単な石器を作って使っていたようです。
旧人(きゅうじん)

旧人は、頑丈(がんじょう)な体つきで、脳の容積は現代人とほぼ同程度の1600mlと想定され、複雑な石器を使って大型の動物を狩り、寒さが厳しいヨーロッパでも生き延びる知恵を身につけていきました。
新人(しんじん)

この集団が、現在の私たちの直属の祖先にあたる「新人」(しんじん)=「ホモ・サピエンス」と呼ばれる古代人です。この後、進化し続けた新人は、船を作り、海を渡って世界中に広がり、農耕文明や都市文明を発生させ、現代へとつながっていきます。
人類の進化|自由研究のまとめ方

発達した脳で思考能力を身につけた古代人は、器用な手の動きで石器などの道具を作り出し、行動範囲を広げながら、寒冷地や乾燥地など厳しい環境の中でも生活できるようになり、世界各地に生活の場を広げていきました。

私たち人類の祖先は、自然環境に適応し、自然と共存しながら進化の道をたどってきました。一方、現代の私たちは、地球資源を使いまくり、自然環境を破壊しながら文明を築いています。
自然を痛みつけ、空気を汚し、地球環境を壊しながら未来に向かおうとしている現代人を私たちの祖先である古代人が見たらどのように思うでしょうか。

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国立科学博物館に取材に行く前の準備

国立科学博物館は、撮影禁止の特別展示会などを除いては、原則、撮影ができますので、自由研究のポイントになる展示物やパネルなどはどんどん写真に撮っていきましょう。自分で撮ってきた写真を自由研究に貼り付けると、見栄えがぐっとよくなりますので、自由研究の点数アップも期待できます。
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