栃木県野木町にある野木神社(のぎじんじゃ)の御朱印と由緒・御祭神や境内の風景などを写真や動画とともにご案内します。住所は栃木県野木町野木2404。約1600年前、仁徳天皇の時代に建立されたと伝えられる古社で、樹齢1200年の大イチョウやふくろうが生息している神社としても知られています。アクセスは電車だとJR宇都宮線・野木駅からタクシーで10分。車では東北自動車道・加須インターチェンジまたは佐野藤岡インターチェンジから40分。駐車場あり――。まずは野木神社でいただいた御朱印の写真からご覧ください。
野木神社の御朱印
上の写真は、2019年7月24日に参拝したときにいただいた野木神社の御朱印です。御朱印の初穂料と受付場所
御朱印は社務所でいただけます。社務所の場所は拝殿を正面に見て右側。御朱印の初穂料は300円。御朱印は書き置きの場合もあります。野木神社の由緒
野木神社は、5世紀(約1,600年前)第16代・仁徳天皇の時代に建立されたと伝えられている古い神社です。江戸後期・文化3年(1806年)に社殿が焼失しましたが、文政2年(1819年)に再建。現在の社殿(本殿と拝殿)は、文政2年に再建されたもので、本殿と拝殿は、栃木県の有形文化財に指定されています。御祭神
主祭神(しゅさいじん)は、第15代・応神天皇(おうじんてんのう)の皇太子・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。※菟道稚郎子命は第16代・仁徳天皇の異母弟右殿の御祭神(ごさいじん)は、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后(じんぐうこうごう)、誉田別命(ほむたわけのみこと)=応神天皇。※神功皇后は応神天皇の母。
左殿の御祭神には、宗像三女神(むなかたさんじょしん)、田心比売命(たごりひめのみこと)・瑞津比売命(たきつひめのみこと)・市杵嶋比売命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。
主な年中行事
主な年中行事――3月22日…春渡祭(はるとまつり)・お討鬼(おとうき)/4月第二日曜日…春の神楽祭/8月3日4日…例大祭/12月2日3日4日…冬季例祭(12月3日夜…提灯もみ・神楽祭)。野木神社の春の神楽祭で奉納される神楽(かぐら)は「野木神社 太々神楽」(のぎじんじゃ だいだいかぐ)の名で、野木町の無形文化財に指定されています。境内社
王子稲荷神社(おうじいなりじんじゃ)。本殿の裏手に祀られています。社殿の両脇下で狐の神使(しんし=神の使者)が神様をお守りしています。厳島神社(いつくしまじんじゃ)。境内の下手にあります。厳島神社の鎮座している場所は、二輪草(にりんそう)の群生地としても知られています。ニリンソウの開花時期は三月中旬から四月中旬。
合祀社(ごうししゃ)。天満宮(てんまんぐう)学問振興の神◇猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)交通安全の神◇星宮神社(ほしみやじんじゃ)開拓および新規産業の神◇稲荷神社(いなりじんじゃ)農業およぴ諸産業繁盛の神――4社が祀られています。
参道と境内の風景
一の鳥居。道路(栃木県道・茨城県道261号野木古河線)脇(日光街道(国道4号)と261号が交差する野木交差点手前)に一の鳥居があり、鳥居の横に「野木神社」と彫られた社号標が置かれています。石橋。一の鳥居をくぐると石橋があります。昭和51年(1976年)竣工
参道。参道の全長は約500メートル。一の鳥居から二の鳥居までは約300メートル。上の写真は一の鳥居から二の鳥居までの参道。参道は車も通行できます。参道の両脇にはケヤキなどの巨木が連なっています。
二の鳥居。平成25年(2013年)12月造立。一の鳥居から300メートルほど歩くと二の鳥居があります。参道の横にあるのは野木小学。 参道の前方に三の鳥居が小さく見えます。
参道。二の鳥居から三の鳥居までの参道は約200メートルです。並木道をまっすぐ進みます。三の鳥居と拝殿が正面前方に小さく見えます。
三の鳥居前。正面に石灯籠と三の鳥居が見えます。右側は駐車場。左側に手水舎(ちょうずや)があります。
手水舎。手水鉢(ちょうずばち)に「昭和七年十月吉日」と彫られていて、奉納した人たちの名前も彫られています。
三の鳥居。大正13年(1924年)3月造立。三の鳥居の両脇に石灯籠が置かれています。正面に拝殿が見えます。境内は巨木に囲まれていて、まさに鎮守の杜という雰囲気です。
拝殿。拝殿の前に狛犬と灯籠。拝殿の軒下(左右)には野木神社と書かれた提灯が吊るされています。
本殿。本殿を囲む板塀の下は苔がびっしりとむしています。本殿を囲んでいる巨木と苔の緑が神々しい雰囲気をかもし出しています。
本殿の彫刻。本殿の全面に見事な泰木彫刻(たいぼくちょうこく)が施されています。独特の彫刻が施された本殿と拝殿は栃木県の重要文化財にも指定されています。
渡り廊下。社殿と社務所は木像の渡り廊下でつながっています。渡り廊下の壁には参拝者が納めた絵馬が掛けられています。
神楽殿。野木町の無形文化財に指定されている太々神楽(だいだいかぐら)はこの神楽殿で奉納されます。
ふくろう親子の石碑。ふくろうの生息地としても知られる野木神社。境内では、ふくろう親子の石碑も見られます。
名木
野木神社の境内には、樹齢1,200年のイチョウ(公孫樹)をはじめケヤキやオガタマノキなどの名木があります。上の写真は大いちょう。とちぎ名木百選と野木町の文化財にも指定されています。野木神社の大いちょう|動画
上の写真は大いちょうの気根(きこん)。垂れ下がっている気根の姿が乳房に似ていることから、乳の出ない女性が、このイチョウにお参りをする、という信仰が古くから伝わっています。
ケヤキ
ケヤキ。推定樹齢650年。野木町の文化財に指定されています。オガタマノキ
オガタマノキ(小賀玉木)。境内・三の鳥居横にあります。オカタマノキとも呼ばれます。「野木神社のおがたまのき」として野木町の名木にも指定されています。ふくろう
野木神社のある栃木県野木町はふくろうが生息していることから、フクロウは野木町の「町鳥」にも指定されています。野木神社にもフクロウが生息していています(上の写真は境内にあるふくろう親子のモニュメント)。子育て時期の5月から6月にかけて、親子ふくろうの姿を見ることができるので、多くの写真家や愛鳥家が集まります。トイレ
トイレは社務所の裏手(石蔵の奥)にあります。社殿横の石蔵に「お手洗 ⇒」と書かれた案内板が掛けられていて、その奥がトイレです。駐車場の場所
駐車場へは一の鳥居の横の参道入口から入って参道を直進。参道入口(一の鳥居と社号標の横)に「野木町立野木小学校入口」と書かれた木製の立て看板が立っていますので、そこから入ります。参道をそのまま進んで、二の鳥居を過ぎ、三の鳥居の右手に駐車場がありますので、参道を右折して駐車場に入ります。
駐車場は、手前が第一駐車場、奥が第二駐車場。車は40台ほど駐められます。第二駐車場は普段はロープが張られ閉まっています。駐車料金は無料。
地図
野木神社の地図は上記グーグルマップでご覧いただけます。車や電車で行くときのルート検索にも利用できます。