スサノオノミコトを祀る栗橋八坂神社の歴史と風景|埼玉県久喜市

スサノオノミコトを祀る栗橋八坂神社の歴史と境内の風景を写真とともにご案内します。住所は埼玉県久喜市栗橋北2-15-1。今から約420年前(慶長年間)に利根川が氾濫したさい鯉と亀に守られた神輿(みこし)が漂着したことから社(やしろ)が建立されたと伝えられている古社で、狛犬ならぬ阿吽の狛鯉(鯉の石像)が神殿を守っている神社としても知られています。なお利根川の堤防強化工事に伴い、2021年の春までに栗橋八坂神社は移転されます。

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栗橋八坂神社の歴史

栗橋八坂神社 栗橋八坂神社の正確な創建は不詳。元栗橋村(現在の茨城県五霞町=ごかまち)の鎮守として祀られていましたが、慶長年間(1596~1615)、利根川の大洪水のさいに、鯉と亀に囲まれた元栗橋村の神輿(みこし)が流れ着いたことから、現在の場所に、元栗橋村の八坂神社を遷座(せんざ)させたと伝えられています(遷座とは神様を別の場所に移すこと)。境内の立て看板によると「現在の本殿は江戸中期・寛保2年(1742年)復興」とあります。

御祭神

社殿 御祭神(ごさいじん)は、ヤマタノオロチ伝説で知られる日本神話に登場する神・スサノオノミコト。スサノオノミコトは『日本書紀』では素戔嗚尊、『古事記』では須佐之男命と表記されています。栗橋八坂神社では「素戔嗚尊」と表記。神徳は五穀豊穣・厄除開運・縁結びなど。スサノオノミコトを祀る神社は八坂神社や氷川神社が有名です。

境内社

八幡神社 八幡神社(はちまんじんじゃ)。栗原町三ツ俣(現在の加須市三俣)に鎮座していた社(波除八幡神社=なみよけはちまんじんじゃ)を明治43年(1910年)に遷座(せんざ)したもの。御祭神は、ホムタワケノミコト(誉田別命=応神天皇=おうじんてんのう)

皇太神宮 皇太神宮(こうたいじんぐう)。皇太神宮とは、三重県伊勢市にある伊勢神宮の内宮(ないくう)のこと。正式名称は「天照坐皇大神宮」(あまてらすすめおほみかみのみや)。御祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)

稲荷社 稲荷社。木の鳥居のある稲荷社と鳥居のない稲荷社が二社並んでいます。

狛鯉|鯉の神使(しんし)

狛鯉(吽形) 拝殿の前に昭和61年(1986年)に造立された対になった鯉の石像(狛鯉)があります。上の写真は拝殿に向かって左側の狛鯉。口を結んだ除災乃鯉(じょさいのこい)です。

狛鯉(阿形) こちら(上の写真)は口を開いた招福乃鯉(しょうふくのこい)です。口を開いた阿形(あぎょう)と口を閉じた吽形(うんぎょう)で対になっています。栗橋八坂神社では狛犬ならぬ狛鯉(こまごい)と呼ばれ親しまれています。

ちなみに神社にゆかりのある鳥獣(ちょうじゅう)や虫魚(ちゅうぎょ)は、神の使いといわれ、正式には「神使」(しんし)または「使わしめ」(つかわしめ)と呼びますが、「狛鯉」のほうが、親しみがわいてきます。

八坂神社の神輿(みこし)

神輿殿 上の写真は神輿殿(みこしでん)。神輿が保管されています。ガラス越しに中の神輿を見ることができます。神輿は、江戸末期・文久3年(1863年)に造られたもので「八坂神社の神輿」(やさかじんじゃのみこし)として久喜市の有名文化財に指定されています。

明治天皇が栗橋に立ち寄ったときにも披露されたという歴史のある御神輿(おみこし)で、毎年、海の日前日の土曜日・日曜日に行なわれる栗原地区の夏祭り(りはし夏祭り)では、八坂神社の神輿が町内を練り歩きます。

境内の風景

一の鳥居と社号標 一の鳥居。石造りの神明鳥居(しんめいとりい)。大正9年(1920年)造立。鳥居の横に「八坂神社」と彫られた社号標が建っています。

参道 参道。正面に、灯籠(常夜灯・献灯)・従軍記念碑・狛犬・二の鳥居・境内社・社殿・社叢(しゃそう)などが見えます。

二の鳥居 二の鳥居。石造りの明神鳥居(みょうじんとりい)。「八坂神社」と記された社号額(しゃごうがく)が掲げられています。

狛犬(阿) 二の鳥居の左右には江戸中期造立といわれる狛犬もあります。鳥居に向かって右側にいるのは口を開いた阿形(あぎょう)の狛犬。

狛犬(吽) 鳥居に向かって左側の狛犬は口を閉じている吽形(うんぎょう)

手水舎 手水舎(ちょうずや)。玉垣に囲まれています。手水鉢の両脇には「御神水」と記された石柱が建っています。

拝殿 拝殿。拝殿前の左右には栗橋八坂神社のシンボル・狛鯉が配されています。拝殿の龍・獅子・鶴・亀などの彫刻も見事。拝殿の社名額には「天王社」(てんのうしゃ)と記されています。天王社とは、スサノオノミコトを祀る神社のこと。栗橋八坂神社は地元では「天王様」(てんのうさま)とも呼ばれています。

本殿 本殿。屋根には千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)が載っています。

社殿横の風景 社殿横の風景。御神木や境内社・石碑・石塔などが点在しています。樹齢300年のケヤキをはじめ多くの古木が見られる境内の森は「栗原町八坂神社社叢(しゃそう)ふるさとの森」にも指定されています。

御神木 御神木のケヤキは樹齢約300年。生命力にあふれた霊験あらたかな古木です。

石洞|大杉大明神・水神宮 大杉大明神と水神宮の神明が刻された石洞(せきし)

石碑|御嶽山神社・八海山神社・三笠山神社 御嶽山神社(みたけさんじんじゃ)八海山神社(はっかいさんじんじゃ)三笠山神社(みかさやまじんじゃ)三社の石碑

浅間大神の石碑 浅間大神(あさまのおおかみ)の石碑

日吉神社跡 日吉神社跡。この場所に日吉神社が祀られていましたが倒木により倒壊。現在、御祭神は本殿に移されて祀られています。

秋葉神社の石碑 秋葉神社(あきばじんじゃ)の石碑

おみくじ結び所 おみくじ結び所

社務所

社務所 社務所は拝殿を正面に見て左手にあります。宮司さんは常駐していません。ご祈祷や御朱印をいただきたい場合は事前に電話で連絡してください。電話番号は 048-058-0207 。受付時間は 9時から16時。詳細は栗橋八坂神社のホームページでご確認ください。問い合わせページから問い合わせも受け付けています。

栗橋八坂神社のホームページ

トイレ

トイレ トイレは社務所の裏手にあります。男女別。仮設トイレですが、国土交通省が定めた「快適トイレ」なので、洋式便座・簡易水洗機能も付いているので、快適に使えます。

駐車場

駐車場 車は一の鳥居をくぐった境内に駐められます。現在、利根川の堤防強化工事や遺跡発掘調査などで、神社の周辺は、工事の車や関係車両の出入りが多くなっています。車で神社に出入りするさいは安全確認をしっかり行なってください。利根川の堤防強化工事は令和2年(2020年)春まで行なわれる予定です。

地図


住所とアクセス

栗橋八坂神社 栗橋八坂神社の住所は 〒349-1101 埼玉県久喜市栗橋北2-15-1。住所の読みは「さいたまけん くきし くりはしきた」。アクセスは、電車では東武日光線またはJR宇都宮線・栗橋駅から徒歩約15分。車では、東北自動車道・加須インターチェンジから国道125号線を進んで約25分です。

栗橋八坂神社の移転について

利根川の堤防強化工事(利根川右岸栗橋北地盤改良工事)の区画整理に伴い、2021年の春までに栗橋八坂神社は移転されます。移転工事の予定期間は 2019年12月以降2021年の3月まで。移転先は今の場所から100メートルほど先。鳥居・社殿・手水舎・狛犬・境内社・石碑・灯籠などは(可能なかぎり)壊さずにそのまま移築されるようですが、御神木などの古木は伐採されてしまうことになりそうです。
 

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