越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー<2019>に参加してきました。

2019年3月3日(日)。埼玉県越谷市の「越ヶ谷宿の雛めぐり」ガイドツアーに参加した様子を写真とともにご紹介します。越谷市・旧日光街道周辺(越ヶ谷宿=こしがやじゅく)の古民家や人形店で公開されている貴重な雛人形や蔵などを約2時間かけて巡ってきました。

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越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー|2019年3月3日

越ヶ谷宿の雛めぐりガイドツアー 今年(2019年)で7回目を迎える「越ヶ谷宿の雛めぐり」。開催期間は2月26日(火)から3月3日(日)の6日間。雛めぐり期間中、ガイドツアー(雛めぐりと古民家・まちなみガイドツアー)が行なわれるのは、3月2日(土)と3月3日(日)。私は二日目の3月3日(日)に参加してきました。巡った箇所は11箇所。越ヶ谷宿<2019>春の宿場まつり~雛めぐりと古民家・まちなみガイドツアーの様子を時系列でご案内します。

10:00 集合(越谷駅東口・ガーヤちゃんの蔵屋敷前)

越谷駅東口 集合は東武伊勢崎線・越谷駅東口(ガーヤちゃんの蔵屋敷)。天気は雨。参加人数は3人。ガイドスタッフ3人。参加費500円(事前予約制)。ガイドスタッフは、越谷市郷土研究会のみなさん。今回のツアー行程の概要が説明されたあと傘をさしながらツアー出発。

10:05 新町八幡神社

新町八幡神社 最初に訪れたのは八幡神社(越谷市越ヶ谷2-2-16)。江戸時代、越ヶ谷宿は、本町・新町・中町の三つに区画されていました。この八幡神社は新町にあったので「新町八幡神社」とも呼ばれています。建立されたのは約660年前、南北朝時代の文和2年(1353年)ごろと伝えられています。

力石 境内には、江戸時代、日本一の力持ちと称された越谷出身の三ノ宮卯之助(さんのみや うのすけ)が持ち上げて奉納されたと伝えられる力石(ちからいし)が置かれています。

10:15 水田家

水田家 雛人形と吊し雛 2番目に訪ねたのは水田家(みずたけ)・旧水田文具店。住所は越谷市越ヶ谷2-2-22。昔は文房具屋さんでした。ガラス戸がピカピカ。家屋の手入れも行き届いていて、保存状態も良好です。お内裏様と両脇に吊し雛が飾られていました。

10:20 植木屋人形店

植木屋人形店(外観) 植木屋人形店(店内) 3番目に訪れたのは植木屋人形店(越谷市越ヶ谷2-7-3)。店主の曾田正三(あいだしょうぞう)さんから越谷の人形作りの歴史についてお話がありました。植木屋人形店は越谷雛(こしがやびな)の元祖で、江戸時代の安永年間(1772年~1780年)に、越谷で雛人形の製作と販売を始め、現在に至っています。

江戸時代の雛人形 越谷段雛 店内には、江戸時代の当主が作った雛人形(親王飾り)や明治時代によく売れたという越ヶ谷わらべ人形のほか大正から昭和(戦前)までの雛人形も公開されています。江戸時代(亨保年間)の奢侈禁止令(しゃしきんしれい)によって作られた越谷段雛の複製も展示されていました。

雛人形のパーツ そのほか、雛人形を作るときのパーツも展示されていました。裾・胸芯・腕金・手・小袖・袴・平緒・束帯・五衣・唐衣・五衣裾……。

雛人形の頭 上の写真は雛人形の顔。およそ60体。ちょっと不気味(笑)

雛人形の芯材 「胴」(どう)と呼ばれる人形の芯材には、太い針金を通し、まわりには藁(わら)が巻かれています。その部分に紙を巻いて補強したうえで、襟元、袖口を作っていくそうです。

10:40 横田診療所

横田診療所 4番目に寄ったのは横田診療所(埼玉県越谷市越ヶ谷3-2-30)。内科・小児科・婦人科。今も現役の診療所です。昭和10年(1935年)築。昭和35年(1960年)までは郵便局として使われていました。レトロ感ただよう西洋風の木造二階建ての建物です。洋風を意識した横板張り(南京下見板張り=なんきんしたみいたばり)が特徴です。

10:45 油長内蔵(あぶらちょううちくら)

油長内蔵(外観) 5番目に訪れたのは、油長内蔵(あぶらちょううちくら)。越谷市油長(あぶらちょう)という屋号で油屋(あぶらや)を営んでいた旧家・山崎家の蔵です。明治時代築。老朽化により解体される予定でしたが、存続を希望する声に後押しされ、地元・中央住宅(ポラス)が買い取り、外壁を塗り替えて2015年に再生・改築、越谷市に寄贈。イベントなどで活用されています。

まち蔵カフェ(油長内蔵) 1階部分はカフェスペースとして毎週、金・土・日曜日の午前10時から午後5時まで「まち蔵cafe」(まちくらカフェ)を営業しています。上の写真は珈琲(和菓子付き)。珈琲豆と水にこだわって淹れるコーヒーは逸品です。

油長内蔵(雛飾り) 越ヶ谷宿・春の宿場まつり雛めぐり期間中は、2階では山崎家の蔵に保存されていた雛人形や吊し雛が展示されています。正月の羽子板に使われる押絵雛(おしえびな)を掛け軸に挿して五段飾りに見立てたものも見ることができます。上の写真の右端が押絵雛の掛け軸です。

10:55 八百喜参の蔵(やおきさんのくら)

八百喜参の蔵(外観) 八百喜参の蔵(蔵内) 6番目に立ち寄った場所は、八百喜・参の蔵(やおき・さんのくら)。外見は石造りのように見えますが、洗い出しと呼ばれる製法で作られた木造の蔵なんです。越ヶ谷宿の雛めぐり期間中は蔵の中に展示されている雛人形を見学することができます。100年を超す貴重な雛人形や珍しい高砂人形も飾られています。

おしるこ接待 おしることお茶が振る舞われました。おしるこのお餅には越谷名物・太郎兵衛もちが使われています。天気がよければ八百喜参の蔵の庭先に休憩席が設けられるのですが今回は雨のために1階の蔵の中でいただきました。

リュート演奏 おしるこをいただきながらリュートという弦楽器の演奏を聴きました。リュートとは、16世紀から18世紀にかけて中世ヨーロッパで流行した古楽器で、美しい音色から「楽器の女王」とも呼ばれているそうです。雛祭りにちなんで「うれしいひなまつり」をはじめ「春よ来い」などがリュートで演奏されました。

11:30 木下半助商店

木下半助商店(外観) 7番目に立ち寄ったのは木下半助商店(きのしたはんすけしょうてん)。住所は越谷市 中町7-20。創業は江戸後期。明治の大火により消失。明治38年の大火後に再建。現在は大工道具や金物を扱っています。2015年に、越谷市では初の国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。

木下半助商店(雛人形) 店内には七段飾りのお雛様が飾られていました。木下半介商店は、昨年(2018年2月28日)BSプレミアムで放映されたドラマ「越谷サイコー」の撮影現場として使われました。主人公の加奈子(佐久間由衣)さんの祖母(良枝)役・竹下景子さんが営む雑貨屋「伝助商店」が木下半助商店です。

11:35 トイレ休憩(越谷商工会議所)

こしがや珈琲街道 木下半助商店をあとに向かったのはトイレ休憩場所の越谷商工会議所。越谷商工会議所前の通りでは「珈琲の日~こしがや珈琲街道」というイベントが行なわれていて、雨にもかかわらず、たくさんの人でにぎわっていました。

11:40 小泉氏住宅(こいずみしじゅうたく)

小泉氏住宅(外観) 小泉氏住宅(蔵) 8番目。トイレ休憩中に立ち寄ったのは、小泉氏住宅(こいずみしじゅうたく)。住所は越谷市中町10-5。明治8年築。明治32年の越谷の大火により母屋は消失。現在の土蔵(どぞう)は越谷の大火で焼失を免れた当時のものです。母屋は明治32年に再建。銅板張り土戸(つちど)など明治時代の防火対策を施した建築が見られます。

11:45 鍛冶忠商店(かじちゅうしょうてん)

鍛冶忠商店(外観) 鴻巣雛(鍛冶忠商店) 9番目。トイレ休憩のあとに紹介されたのが、鍛冶忠商店(かじちゅうしょうてん)。住所は越谷市中町10-6。越谷商工会議所の前にあります。明治33年(1900年)に建てられた蔵造りの建物。日用雑貨・荒物などを扱っています。今はほとんど見られなくなった箒(ほうき)も店頭に吊るされています。もともとは鍜冶屋(かじや)だったそうで、屋号はそれにちなんでいます。店内には明治時代のお雛様(鴻巣雛=こうのすびな)と吊し雛が飾られていました。

11:50 こしがや珈琲街道|豆工房オリティエ

こしがや珈琲街道(豆工房コーヒーローストオリティエ 10番目。雛めぐりガイドツアーの予定には組み込まれていませんでしたが、「珈琲の日~こしがや珈琲街道」も同じ場所で開催されているということで、越谷市宮本町でオーダー自家焙煎によるコーヒー豆販売を営む「豆工房コーヒーローストオリティエ」というお店のブースに立ち寄って、ツアー参加者とガイドさん全員でコーヒーをいただきました。

12:05 はかり屋|旧大野家住宅

はかり屋 11番目。最後に訪れたのは、2018年4月1日にオープンした古民家複合施設「はかり屋」(越谷市本町8-8)。明治38年(1905年)ごろに建てられた土蔵造りの二階建て。旧大野屋邸秤屋(きゅう・おおのやていはかりや)。当時の面影を残したま残されています。2018年11月に国の登録有形文化財の認定を受けました。

ひなマルシェ(はかり屋) はかり屋では「ひなマルシェ」というイベントが行なわれていました。「レトロ&エシカル」をテーマに 16店舗が出店。どのブースもにぎわっていました。

12:10 解散

安行桜 雛めぐりツアーはこれにて終了。はかり屋で解散となりました。上の写真ははかり屋の敷地に咲いていた安行桜(あんぎょうざくら)です。あいにくの雨でしたが、越谷市郷土研究会のガイドさんたちのうんちくある解説もあって、今まで知らなかった越谷の魅力にも触れることができ、楽しいツアーでした。五月には、越ヶ谷宿の甲冑(かっちゅう)めぐりツアーも行なわれます。

越ヶ谷宿を巡るガイドツアー

越ヶ谷宿の甲冑めぐりガイドツアー<2017>に参加してきました。
越ヶ谷宿を巡るガイドツアー重陽の節句に参加しました|2018年10月6日
越谷市「第6回宿場まつり」に行ってきました<2018年11月18日>

越ヶ谷宿春の宿場まつりの日程とイベント内容

越ヶ谷宿春の宿場まつりチラシ 日光街道越ヶ谷宿・春の宿場まつりは毎年、2月の下旬から3月上旬に行なわれます。2019年の春の宿場祭り(第七回雛めぐり)のイベントは3月2日(土)3日(日)の二日間、雛人形の展示は会場によって異なりますが、2月26日(火)から3月24日(日)まで。場所は、旧日光街道沿い周辺の古民家・商店街・越谷香取神社・越谷市役所・ツインシティA(2階)・自治会館など。期間中は各種イベントや雛めぐりガイドツアーなども行なわれます。
 

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