三密を避けて楽しめる秋の伊豆おすすめスポット2021年版

2021年秋。そろそろ伊豆へ旅行に行きたいけど、新型コロナウイルスの感染が心配だから、まだちょっと……と思っている方に、三密を避けて楽しめる伊豆半島の八つの市と町で、この秋おすすめの観光スポットをご案内します。紹介するのは、熱海・伊東・東伊豆・河津・下田・南伊豆・松崎・西伊豆。まずは熱海から――

 

熱海市

熱海の秋のおすすめスポットは熱海梅園と澤田政廣記念美術館です。

熱海梅園

熱海梅園の紅葉 熱海梅園は、日本でもっとも早咲きの梅の名所として知られていますが、じつは紅葉スポットでもあります。園内には、カエデ類がおよそ380本もあり、温暖な気候の影響か、11月下旬から12月にかけて色づくため「日本でもっとも遅い紅葉」とも言われています。

明治19年に開設した梅園も10年ほど前に大規模なリニューアル工事が行なわれ、梅や紅葉が見やすくなり、さらに園内を楽しめるようになりました。梅園五橋(ばいえんごきょう)と呼ばれる風情ある橋・梅見の滝(うめみのたき)など、見どころがたくさんあります。

梅園内にある中山晋平記念館は、童謡「シャボン玉」「てるてる坊主」などを手がけた作曲家、中山晋平(なかやましんぺい)が、晩年を過ごした住居を移築したもので、作曲に使ったピアノや直筆の譜面などが展示されています。

澤田政廣記念美術館




澤田政廣(さわだせいこう)記念美術館は、熱海市名誉市民で、文化勲章を受章した彫刻家、澤田政廣の彫刻・絵画・コレクションなどを展示している美術館で、館内では、多くの彫刻作品が展示ケースに入れられることなく展示されており、作品を身近に感じることで、作者の創作品に込められた想いまで伝わってくるかのようです。

熱海梅園に隣接しているため、梅園で自然の奥行きを堪能したのちに美術に触れることができるので、まさに芸術の秋にふさわしい観光スポットです。熱海梅園および澤田政廣記念美術館の詳細については熱海市観光協会の公式サイト( あたみニュース )でご確認ください。

伊東市

伊東市では伊東温泉竹あかりとみかん狩りについてお伝えします。

伊東温泉竹あかり




伊東温泉竹あかりは、松川沿いにたたずむ縁結びのご利益がある音無神社(おとなしじんじゃ)から市街地のランドマーク的存在の東海館までのエリアを三つのテーマに分けて、優美な光で照らすイベントです。古きよき温泉ロマンを醸し出す「浪漫エリア」、松川のせせらぎとやさしい光に包まれる「幽光(ゆうこう)エリア」

源頼朝と伊東祐親(いとうすけちか)の娘・八重姫とのロマンスの舞台となった音無神社では、歴史と神聖な光を表現した「神秘エリア」として演出されています。伊東温泉竹あかりは、午後6時から10時まで毎日点灯していますので、いつでもお楽しみいただけます。

みかん狩り

温暖な気候に恵まれた伊東では、10月からみかん狩りが始まります。自分の手で収穫したミカンはフレッシュでおいしいと評判。伊東市内の宇佐美地区、吉田地区、堂ヶ崎地区の12農園で、みかん狩りが体験できます。屋外なので、三密を気にせず、安心して楽しめます。

今年(2021年)の秋は、ビタミンCが豊富で、免疫力向上にも効果があるミカンが食べ放題なので、おなかいっぱい食べてみませんか? 問合せは伊東市観光案内所(0557-37-6105)まで。各農園の詳細情報は、公式ホームページ( 伊東・伊豆観光ガイド )でご確認ください。
 

東伊豆町

東伊豆町では、みかん狩り・雛のつるし飾り秋の常設展示・石曳き道灌まつり花火大会・稲取細野高原 秋のすすきイベントについてお伝えします。

みかん狩り

東伊豆町では、10月からみかん狩りシーズンが始まります。みかんは時期によってとれる種類が異なり、12月までは、早生(わせ)みかんと温州(うんしゅう)みかんがとれます。そのほか、ネーブル・はっさく・ニューサマーオレンジなど、いろいろな種類が栽培されていますので、来年の6月まで、みかん狩りを楽しむことができます。

稲取温泉 雛のつるし飾り 秋の常設展示

つるし飾り 稲取温泉の稲取文化公園・雛の館では、雛のつるし飾り~秋の常設展示~が開催されます。期間は9月から12月。稲取温泉には、江戸時代の後期から雛祭りのさいに、ひな壇の両脇に、一対のつるし飾りを飾る風習がありました。ひとつひとつの人形には、子や孫の成長を願う親のあたたかい思いが込められており、女の子のすこやかな成長を願って、手作りされてきました。

親から子へ、子から孫へと、この町独自の和細工として、現在に受け継がれています。お雛さまの季節よりひとあし早い秋の雛のつるし飾り展示をぜひお楽しみください。詳細は、稲取温泉( 旅館協同組合の公式サイト )でご確認ください。

石曳き道灌まつり花火大会




続いて、10月30日・土曜日に、熱川海岸で行なわれる 石曳き道灌まつり(いしびきどうかんまつり)花火大会をご紹介します。江戸城築城のさいに、築城石として伊豆石を切り出し、港まで人力で運んだ石曳きの様子を再現した祭りで、フィナーレには花火を打ち上げます。

稲取細野高原 秋のすすきイベント




稲取細野高原は、稲取の三筋山(みすじやま)の眼下に広がる面積125ヘクタール、東京ドーム26個分の広さを誇る広大なススキ高原です。江戸時代から山焼きを行ない、地域で守ってきた高原で、三筋山頂上付近から眺める景色は、足元のススキ野原、稲取の街並み、海に浮かぶ伊豆七島を望む他にはない絶景です。

今年(2021年)の秋のすすきイベントは、10月8日(金)から11月5日(金)まで開催し、期間中、新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮した、さまざまな催し物が行なわれます。写真がお好きな方は、東伊豆町観光協会で行なっているフォトコンテストに稲取細野高原部門もありますので、参加してみてはいかがでしょうか。詳細は東伊豆町観光協会の公式サイト( e-izu )をご覧ください。

河津町

河津町の秋のおすすめスポットは宗太郎園地・河津七滝・河津バカテル公園です。

宗太郎園地

宗太郎園地(そうたろうえんち)は、明治10年ごろに植えられた樹齢百年以上の杉が立ち並ぶ林道です。空に向かって突き上げる壮大な杉並木は、踊子遊歩道名所のひとつであり、山深い伊豆の風景が昔のまま残る場所として、多くのハイカーが訪れています。宗太郎とは、この地を開発した人の名前で、そのまま地名となって、現在に引き継がれています。

河津七滝




紅葉の見ごろとなる11月中旬から12月上旬にかけては、火山がつくり出したジオスポット・河津七滝(かわづななだる)で、色づいたカエデなどの紅葉が楽しめます。河津七滝(※)のひとつ初景滝(しょけいだる)は、高さおよそ10メートル、幅7メートルで、伊豆の踊子と学生のブロンド像が出迎えてくれます。歩道にはモミジが植栽され、秋ならではの風景が、渓流の音とともに優雅さを演出してくれます。

※河津では、滝(たき)のことを昔から水が垂れる様子から「たる」と呼んでいます。

河津バガテル公園 秋バラシーズン




河津バカテル公園は、10月1日から11月30日まで、秋バラシーズンになります。秋バラは、気温の低下により、ゆっくり開花することと、昼夜の寒暖差により、鼻の大きさや形、香り、色彩などが、春バラより顕著に現われるのが特徴。

見ごろとを迎えた期間中の土・日・祝日には園内ガイドが開催されます。バラのプロである園芸スタッフが、バラにまつわるエピソードや栽培における苦労話などをおもしろおかしく話ながら園内を案内してくれます。

そのほかにも調香体験など、さまざまなイベントが用意されています。今年は、なお新型コロナウイルスの感染状況により、イベントなどが中止になることもありますので、開催情報は 河津バカテル公園の公式サイト でご確認ください。

続いては下田市

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