食中毒を防ぐ効果の高いお弁当ご飯◇梅干しご飯◇お酢ご飯……の作り方をまとめました。抗菌効果を最大限に高めるには、梅干しご飯は梅干しを細かく刻んでご飯全体に混ぜること。お酢ご飯はご飯を炊く前にお酢を入れること。この二つがポイントです。以下、分かりやすく説明していきます。
夏場のお弁当|ご飯に梅干しも注意が必要
夏の時期、食中毒が心配なのはお弁当。あなたはどんな対策をしていますか? 「ご飯に梅干しを入れています」「ご飯の真ん中に梅干しを入れて日の丸弁当にしています」など、ご飯に梅干しを入れるという人は多いのではないでしょうか。梅干しには、食中毒菌の増殖を抑える効果があるので、ご飯に梅干しというのは正解です。ただし、ご飯の真ん中に梅干しをぽんと置いただけでは、梅干しのまわりだけが抗菌効果があって、それ以外の部分では抗菌効果がないので注意が必要です。
そこで、夏場の時期におすすめの「お弁当ごはん」をご紹介します。
食中毒を防ぐ梅干しご飯
まず梅干しの種を取り除いて細かく刻みます。それを炊きあがったご飯に混ぜるだけ。ポイントは梅干しがご飯全体に行き渡るように均一にしてかき混ぜること。抗菌効果を最大限に生かした食中毒予防の「梅干しご飯」です。梅干しご飯は
梅干しをごはん全体にかき混ぜること!
ただし、ご飯におかかなどを入れてしまうと梅干しの抗菌効果が低下するので注意が必要です。
お酢ご飯は究極の食中毒予防食
でも毎日のお弁当に梅干しご飯だけじゃちょっと……。というかたには、あるものをご飯を炊く前に加えるだけで究極のお弁当ご飯になるんです。そのあるものとは「お酢」。お酢の抗菌効果はご存じのとおりですが、じつはお酢の抗菌効果は、温度が高いほど強く現われるんです。お酢ご飯は
ご飯を炊く前にお酢を入れること!
このためご飯を炊く前にお酢を入れることがポイントになります。お酢の分量はお米2合に対して大さじ1杯。これだけで食中毒菌の増殖を抑えられるご飯になります。
お酢ご飯の気になる炊きあがりは、一見するとふつうのご飯と変わりはありません。ご飯の炊きあがりのときは、ほんのりとお酢の風味が感じられますが、時間がたってご飯が冷えると、お酢の匂いは感じられなくなってきて、お弁当のごはんには最適です。
炊きあがりにお酢を混ぜるよりも、炊く前にお酢を混ぜることで、抗菌効果が高まるのです。食中毒予防の「お酢ご飯」。お酢のパワーで胃腸も元気になる夏の時期にはうれしいご飯です。