越谷市の古綾瀬川をたどりながら幻の村・山谷村を巡ってきました。

2018年12月9日(日)。第495回越谷市郷土研究会史跡めぐり・くねくねした古綾瀬川をたどりながら、幻の村・山谷村を探すミステリーツアーに参加しました。藤助河岸跡・谷古田用水・大日如来像庚申塔・青木宗義が彫った石仏・田中家のクスノキ・青面金剛像庚申塔など、越谷市蒲生愛宕町・蒲生南町・井原・川柳町周辺の史跡や旧跡などを約4時間半かけて巡ってきました。

 

第495回越谷市郷土研究会史跡めぐり|2018年12月9日

第495回越谷市郷土研究会史跡めぐり(2018年12月9日) 越谷市郷土研究会が主催している史跡めぐり。今回、私が参加したのは「第495回 史跡めぐり 古綾瀬川と『幻の村』山谷村」(2018年12月9日・日曜日)。古綾瀬川をたどりながら越谷の歴史に触れてきました。巡った箇所は20箇所。越谷市郷土研究会会員のガイドさんとともに歩いた史跡めぐりの様子を写真を交えてお伝えします。

集合|新田駅東口

新田駅東口 集合は東武スカイツリーライン・新田駅東口。参加人数は50人。参加費は1,000円(資料代・保険代など)。2班に分かれ、各班ごとにガイドとアシスタントが付きました。ガイドとアシスタントは越谷市郷土研究会の会員さん。越谷市郷土研究会の理事の挨拶のあと、各班のガイドさんの紹介が行なわれ、班ごとに、8時40分、史跡めぐりスタート

藤助河岸跡|蒲生愛宕町

藤助河岸跡 新田駅東口をあとに、最初に向かったのは、藤助河岸跡(とうすけがしあと)。綾瀬川に架かる槐戸橋(さいかちどはし)を渡って左に折れ、 蒲生大橋を臨む手前にあります(蒲生愛宕町12-4)。昔はこのあたりは船着場でしたが、大正時代、東武鉄道の開通とともに衰退。昭和初期には船着場の役目を終えました。

谷古田用水

谷古田用水 綾瀬川から谷古田用水(やこたようすい)の上を通って谷古田河畔緑道(やこたかはんりょくどう)へ向かいます。谷古田用水は綾瀬川から取水(しゅすい)して、越谷市と草加市の境界となる古綾瀬川(ふるあわせかわわ)に落とす灌漑用水(かんがいようすい)です。上の写真の石蓋がされているところが谷古田用水。

さんが公園|谷古田河畔緑道

さんが公園(谷古田河畔緑道) 谷古田河畔緑道に到着。さんが公園南口と彫られた石碑が建てられています。谷古田河畔緑道は、谷古田用水を整備して造られた全長3.7キロの緑道です。谷古田用水沿いの自然に親しみながら散策できる憩の場として親しまれています。

古綾瀬川

古綾瀬川 谷古田河畔緑道を抜け、越谷市と草加市の境界を曲がりくねって流れている古綾瀬川沿いを歩きながら次の地点に向かいます。

大日如来像庚申塔|蒲生南町

大日如来像庚申塔 次に向かったのは、南町共同墓地(越谷市蒲生南町14-11)内にある大日如来像庚申塔(だいにちにょらいぞうこうしんとう)。昔は、このあたり(蒲生南町地区)は道沼(みちぬま)と呼ばれていました。お堂の前にある石仏が大日如来像庚申塔。江戸・寛文八年(1668年)造立(ぞうりゅう)

馬頭観音菩薩像|越谷市伊原

馬頭観音菩薩像 大日如来像庚申塔を見学したあと、古利根川沿いを歩いて向かったのは、馬頭観音菩薩像(ばとうかんのんぼさつぞう)。もともとは近くの田んぼのあぜ道にありましたが、宅地化に伴い、現在の場所に移されました(越谷市伊原2-8)。江戸・寛政二年(1790年)造立

葛西用水

葛西用水 馬頭観音菩薩像をあとに葛西用水(かさいようすい)の遊歩道を通りながら次の場所へ向かいます。

 

伊原八幡神社|越谷市川柳町

伊原八幡神社 続いて訪れたのは、伊原八幡神社(いはらはちまんじんじゃ)。住所は越谷市川柳町3-191。創建年代は不詳。江戸時代・寛政4年(1792年)に本殿と思われる建物を修繕した記録の写しが残っているそうです。本尊は誉田別尊(ほむたわけのみこと)=応神天皇(おうじんてんのう)

青木宗義の銘が入った石仏

青木宗義の銘が彫られた石仏 伊原八幡神社の境内には三尊の石仏が並んでいますが、真ん中の石仏(青面金剛立像=しょうめんこんごうりつぞう)は、江戸時代の名工と称された青木宗義(あおきそうぎ)の作。造立は文政9年(1826年)。石仏の横に「青木宗義」の銘が彫られています。

麦塚女体神社|越谷市川柳町

麦塚女体神社 途中、川柳公園でトイレ休憩をはさみ、麦塚女体神社(むぎづかにょたいじんじゃ)へ向かいました(越谷市川柳町5-284)。創建は不詳ですが安土桃山時代(天正年間)と言われています。本尊は、日本神話の女神・伊弉冉尊(いざなみ)

智泉院|越谷市川柳町

智泉院 続いて、麦塚女体神社と隣接している真言宗豊山派の寺院・智泉院(ちせんいん)へ(越谷市川柳町5-282)。本尊は大日如来。境内に居合わせたご住職から智泉院の由緒についてお話をうかがうことができました。

トイレ休憩|川柳地区センター・公民館

車輪梅 智泉院を出て、川柳地区センター・公民館(越谷市川柳町2-485)でトイレ休憩。敷地内に車輪梅(しゃりんばい)の実がたわわに実っていました。車輪梅の実はブルーベリーによく似ています。シャリンバイの開花時期は4月から6月ですが、なぜか白い花が一輪咲いていました(上の写真)

成就院|越谷市川柳町

成就院 続いて訪ねたのが、真言宗智山派の寺院・成就院(じょうじゅいん)。埼玉県越谷市川柳町2-267 。山号は威光山(いこうざん)。創建は江戸・元和年間(1615年~1624年)。本尊は阿弥陀如来。境内には、空海・六地蔵・不動明王の像も祀られています。成就院に着いたのがちょうど正午。

田中家のクスノキ|越谷市川柳町

田中家 成就院の次に向かったのは、田中家(川柳町2-251-1)。板塀とりっぱな門構え。時代劇に出てくる名主や庄屋の家ような雰囲気です。庭の楠(くすのき)は「田中家のクスノキ」。越谷市の天然記念物にも指定されている古木です。

越谷市郷土研究会史跡めぐり資料 ちなみに今回の史跡めぐりでいただいた資料の表紙には、この位置から写生した田中家のクスノキが描かれています。作者は、今回の史跡めぐりの実行委員でもある越谷市郷土研究会の高橋誠一氏。

田中家のクスノキ 裏手に回って田中家のクスノキを間近に見ました。樹齢は旺盛です。推定樹齢300年。樹高25メートル。根回り5.4メートル。越谷市のパンフレットなどに載っているのは、この位置からのものが多いです。

伊原久伊豆神社|越谷市川柳町

伊原久伊豆神社 続いては、伊原久伊豆神社(越谷市川柳町2-196)。田中家のクスノキの前にあります。越谷で久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)というと、フジの名所としても知られる越ヶ谷久伊豆神社(越谷市越ヶ谷1700)が有名ですが、越谷市には久伊豆神社が7箇所ほどあります。

上谷稲荷神社|越谷市川柳町

上谷稲荷神社 伊原久伊豆神社で参拝したあと、今回の史跡めぐりの重要箇所である幻の村・山谷村へ。上谷稲荷神社(うわやいなりじんじゃ)へ到着。越谷市川柳町5-27。江戸時代、寛永18年(1641年)から元禄11年(1698年)ごろにかけて(約57年間)このあたりは「山谷村」(さんやむら)と呼ばれたそうです。

山谷村存在の証拠|青面金剛像庚申塔

青面金剛像庚申塔 稲荷神社の境内(鳥居の横)に三尊の石仏がありますが、いちばん大きい石仏(青面金剛像庚申塔=しょうめんこんごうぞうこうしんとう)に「元禄八年 亥 十一月十八日 山谷村」と刻まれています。これはこの場所が「山谷村」であったことの証拠にもなっているとガイドさんが解説してくださいました。

松井家の天神様|越谷市川柳町

松井家の天神様 続いて向かったのは上谷稲荷神社から50メートルほど行ったところにある松井家の天神様(越谷市川柳町5)。江戸後期から明治にかけて財をなした松井家が祀った天神様(天満宮)です。今は、すたれてしまった感がありますが、お社に施されている彫刻は立派。そうとうなお金をかけて建立されたことがうかがえます。

八条用水

八条用水 松井家の天神様をあとにして、八条用水(はちじょうようすい)に沿って歩き、「ふじみばし」を渡って、最終地点の越谷レイクタウン駅南口へ

解散|越谷レイクタウン駅南口

越谷レイクタウン駅(南口) 午後1時5分にJR武蔵野線・越谷レイクタウン駅(南口)に到着。越谷市郷土研究会の理事のあいさつのあと解散(午後1時10分)。歩いた時間は4時間30分。歩いた距離は約8キロ。歩数は約1万5,000歩。第495回越谷市郷土研究会史跡めぐりは、ガイドさんのうんちくある解説で、越谷のあまり知られていない歴史に触れることができました。
今回の史跡めぐりでは、上記のほかにも大六天神・普門院跡・伊原久伊豆神社そばの青面金剛像庚申塔・麦塚女体神社の石仏なども訪れましたが、紙面の都合で、写真での紹介と場所の説明は割愛しました。

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